人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2014年10月15日(水)放送

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「人権の花」を咲かせよう
「北九州市の花」であるひまわりは、福岡県人権啓発活動ネットワーク協議会が定める

「人権の花」でもあります。

そんなひまわりの花を北九州市の小学生が育てる「人権の花運動」という取組を、

皆さんはご存じですか?

1982年に法務省の呼び掛けで始まった「人権の花運動」。

子どもたちが協力し合って花を育てることで、優しさや思いやりの心を育み、

命の大切さを実感してほしいという願いが込められています。

北九州市では毎年、各区の小学校七校の三年生が、この運動に取り組んでいます。

子どもたちは5月ごろ種をまき、水やりや草取りをしながら毎日のように成長を見守ります。

茎が伸びたら支柱で支え、台風が来たら備えも怠りなく…。

そんな中で、命を育てる苦労や協力することの大切さなどを学びます。

自分たちが手を掛けた分、きれいなひまわりが咲いたときの感動はひとしおです。

花が咲き終わったら、種を採ります。命の継承を実感する瞬間です。

その種を風船に付けて飛ばす学校もあり、

遠くは愛媛県(えひめけん)や広島県(ひろしまけん)で拾った人から

「ありがとう。大切に育てます」という手紙が届いたこともあります。

小さな種に命が宿っていることを思うと、一粒たりとも粗末に扱う子どもはいません。

「人権の花運動」は、北九州市が、北九州地域人権啓発活動ネットワーク協議会の協力を得て実施。

その運動の中心的な役割を担っているのが北九州人権擁護委員協議会。

子どもたちから「ひまわりおじさん」「ひまわりおばさん」と呼ばれている人権擁護委員の皆さんは、

小学校を訪ねて子どもたちの様子を見るのが何よりの楽しみだとか。

会長の髙木眞(たかきまこと)さんは、

「『人権の花運動』をきっかけに、人権教室を開いてほしいという要望も多いんですよ。

ひまわりとともに育てた人権の意識を、次の世代に受け継いでもらえたらうれしいですね」と

顔をほころばせて話してくださいました。

いかがですか。

ひまわりは、一輪の花から何百、何千という数の種が採れます。

そんなひまわりのように、たくさんの人権意識が育っていく北九州市にしたいですね。

では、また。