人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市門司区（もじく）の小学二年生、松永（まつなが）みゆうさんの

『「あなたってこんなにすてきだよ」のべんきょうをして』という詩を紹介します。

本人の朗読でお聴きください。

『「あなたってこんなにすてきだよ」のべんきょうをして』

北九州市立大里柳（だいりやなぎ）小学校二年　まつなが　みゆう

　グループの友だちが

　わたしのいいところを

　花びらに書いてくれた

　字がきれいだね。

　友だちにやさしいね。

　べんきょうをがんばってるね。

　いっぱい書いてくれたので

　すごくうれしかった。

　こんどは、わたしが

　みんなのいいところを

　たくさん見つけるよ

　友だちってやさしくて

　たいせつなたからもの

いかがでしたか。

「あなたってこんなにすてきだよ」は、小学二年生の道徳の授業で、

お互いのいいところを教え合います。

自分のいいところを見付けるのはなかなか難しいものですが、

友達から教えてもらうことで、思いもよらぬ自分のよさに

気付くことがあるのかもしれませんね。

みゆうさんは、友達から、たくさんのすてきな言葉をもらいました。

それらの言葉は、みゆうさんの自信となり、まるで心に花が咲いたように

うれしい気持ちになったことが伝わってきます。

さらに、このうれしい気持ちを同じようにみんなにも味わってもらいたいと、

「みんなのいいところをたくさん見つけるよ」と返しています。

家族や仲のよい友達であっても、お互いのいいところを言い合う機会はそうそうありません。

相手を褒めるという行為は、学校や職場、家庭で、

大切なコミュニケーションの手段になるのではないでしょうか。

お互いに認め合い尊重し合うことで、よりいっそう絆が強まることは間違いありません。

「トム・ソーヤーの冒険」で知られるアメリカの小説家マーク・トウェインは、

「自分を励ます最上の方法、それは誰かを励まそうとすること」という言葉を残しています。

誰かを励ますことは、自分への励みとなって返ってくるのかもしれませんね。

あなたも、身近な人に相手を褒める言葉を掛けて、

コミュニケーションを深めてはいかがでしょうか。

では、また。