人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2014年10月24日(金)放送

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一歩
今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市小倉北区(こくらきたく)の中学三年生、梢有優子(こずえあゆこ)さんの作文を紹介します。

題は『一歩』です。

最近、よくニュースで飛び交う「いじめ」。

このいじめにより、同年代の人の命が簡単に失われています。

私は携帯電話を持っていませんが、友達が楽しそうに使っているのをよく見掛けます。

しかし、その使い方を少しでも間違えると、傷つく人が出てきます。

原因の一つは、友達からのメールや投稿を見てもコメントしない「既読無視」です。

これについて、私と同年代の人たちは、「うざい」、「調子に乗っている」と、

勝手に思い込んでしまいます。

そして、自分たちのグループからその子を外します。

また、勝手に人の写真をアプリ内の掲示板に張ったり、

メールでは伝わりにくい感情のすれ違いがあったりすることも原因の一つです。

たった一つの携帯電話やパソコンから起きたことも、だんだんと大きな問題となっていきます。

誰も想像ができないほどです。

仲のよい友達がいて、たくさんの話をして、毎日本当は行くのが楽しいはずの教室も、

たった一つのことで世界が大きく変わってしまいます。

このような中、私の周りにも、いじめを見過ごしてしまう人はたくさんいると思います。

私は、見ている人も、いじめている人と同じだと思っていました。

そう考えると、「私も同じだな」と気付きました。

私は、まず自分を変えようと思います。

自分に関係ないという考えは捨てて、周りのことをよく見ることができる人になりたいです。

少しでも、自分の生きる権利を失ってしまいそうな人がいたら、声を掛けてあげたいです。

みんなの勇気を少しずつ合わせれば、私はきっと、大きな力になると信じています。

だから、私は、一歩踏み出して声を掛けてみたいと思います。

いかがでしたか。

いじめは大きな社会問題です。

特に携帯電話やパソコンのトラブルから生じたいじめが増えつつあります。

そこで、大切なのが声掛けです。

勇気を出した小さな一歩で救われる命があるはずです。

命を守る小さな一歩、あなたも踏み出してみましょう。

では、また。