今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、
北九州市八幡西区(やはたにしく)の中学二年生、結城千紘(ゆうきちひろ)さんの
『お手伝いしましょうか』という作文を紹介します。
障害のある人との触れ合いについてのお話です。
その人はいつもその席に座っている。
北九州市戸畑区(とばたく)にあるホールの、通路沿いの前から7~8番目の席。
静かに座って音楽を聴いている。白いつえを片手に。
私が所属するヴァイオリンスクールでは、年に4回、演奏会が開かれる。
その人は音楽が好きで、いつも私たちの演奏を聴きに来てくれていた。
「お手伝いしましょうか」
ある日、そんな声が聞こえてきた。
見ると、友達のお父さんが、その人の手を取り、一緒に歩いていた。
トイレの場所を教えていたようだ。そのとき気づいた。
その人が席に座るためには、階段を上り、重たい防音ドアを開け、
細い通路を通らなければならない。
目が見えない人にとっては大変なことなのだ、と。
北九州市は「人にやさしいまちづくり」を掲げ、建物や道路のバリアフリー化が進んでいる。
しかし、設備だけが「人にやさしく」なっていないだろうか。
私たちは困っている人に優しく、手を差し伸べているだろうか。
私は、困っている人を見掛けても、どのように接したらいいか考え過ぎてしまい、
さっと声を掛けることができない。
少し前、テレビから流れたフレーズがあった。
「長い棒に短い棒。支え合ったら人になる。支えるから人なんだ。
支えられるから人なんだ」という曲。
人は、みんなが支え合って共に生きることこそ、最も大切なことなのだと思う。
次にまた、あのホールであの人に会ったら、
私もあの一言が言えるようになっていたい。
「お手伝いしましょうか」
いかがでしたか。
千紘さんは、友達のお父さんが目の不自由な人に声を掛け、
トイレの場所を教える姿を見て、
支え合って生きることの大切さに気付きます。
障害のある人もない人も、共に暮らせる社会をつくるためには、
障害のある人と触れ合うのを怖がったり、避けたりするといった
「心のバリア」をなくすことが大切ですね。
困っている人がいたら、私たちも一声掛けてみましょう。
「お手伝いしましょうか」と。
では、また。
北九州市八幡西区(やはたにしく)の中学二年生、結城千紘(ゆうきちひろ)さんの
『お手伝いしましょうか』という作文を紹介します。
障害のある人との触れ合いについてのお話です。
その人はいつもその席に座っている。
北九州市戸畑区(とばたく)にあるホールの、通路沿いの前から7~8番目の席。
静かに座って音楽を聴いている。白いつえを片手に。
私が所属するヴァイオリンスクールでは、年に4回、演奏会が開かれる。
その人は音楽が好きで、いつも私たちの演奏を聴きに来てくれていた。
「お手伝いしましょうか」
ある日、そんな声が聞こえてきた。
見ると、友達のお父さんが、その人の手を取り、一緒に歩いていた。
トイレの場所を教えていたようだ。そのとき気づいた。
その人が席に座るためには、階段を上り、重たい防音ドアを開け、
細い通路を通らなければならない。
目が見えない人にとっては大変なことなのだ、と。
北九州市は「人にやさしいまちづくり」を掲げ、建物や道路のバリアフリー化が進んでいる。
しかし、設備だけが「人にやさしく」なっていないだろうか。
私たちは困っている人に優しく、手を差し伸べているだろうか。
私は、困っている人を見掛けても、どのように接したらいいか考え過ぎてしまい、
さっと声を掛けることができない。
少し前、テレビから流れたフレーズがあった。
「長い棒に短い棒。支え合ったら人になる。支えるから人なんだ。
支えられるから人なんだ」という曲。
人は、みんなが支え合って共に生きることこそ、最も大切なことなのだと思う。
次にまた、あのホールであの人に会ったら、
私もあの一言が言えるようになっていたい。
「お手伝いしましょうか」
いかがでしたか。
千紘さんは、友達のお父さんが目の不自由な人に声を掛け、
トイレの場所を教える姿を見て、
支え合って生きることの大切さに気付きます。
障害のある人もない人も、共に暮らせる社会をつくるためには、
障害のある人と触れ合うのを怖がったり、避けたりするといった
「心のバリア」をなくすことが大切ですね。
困っている人がいたら、私たちも一声掛けてみましょう。
「お手伝いしましょうか」と。
では、また。