人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2014年10月31日(金)放送

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みまもりたいのおじいちゃん
今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市若松区(わかまつく)の小学一年生、藤村叶空(ふじむらとあ)さんの

『みまもりたいのおじいちゃん』という詩を紹介します。

本人の朗読でお聴きください。

『みまもりたいのおじいちゃん』

北九州市立修多羅(すたら)小学校一年 ふじむら とあ

 がっこうのもんのところにたっている

 おじいちゃん

 まいにち、たって、きつくないのかな

 あさ、わたしがもんにつくと、

 「おはよう」

 と、げんきなこえをかけてくれる

 わたしもまけずに

 「おはようございます」

 と、おおきなこえでいう

 おじいちゃんは、

 にっこり、わらってくれる

 

 「きをつけてかえるんだよ」

 かえりも、やさしいこえで

 みおくってくれる

 みまもりたいのおじいちゃん、

 いつもありがとうございます

 おじいちゃんのおかげで

 わたしは、あんしんして

 がっこうにくることができています

いかがでしたか。

毎日、小学校の門の前で、叶空さんたちの登下校を見守ってくれている「見守り隊」のおじいさんは、

いつも「おはよう」と元気な声であいさつをしてくれます。

叶空さんも、負けずに大きな声で「おはようございます」とあいさつを返すと、

おじいさんの顔がほころんでにっこり。

叶空さんは、おじいさんがいてくれるから安心して学校に来ることができるんだと、

感謝の気持ちを伝えて詩を結んでいます。

毎日あいさつを交わすだけですが、見守り隊のおじいさんと、

叶空さんの心のつながりが見えるほほ笑ましい詩ですね。

「あいさつは心を開いて相手に近づくこと」だといわれています。

心を開けば、「おはようございます」というたった一言でも、

自分の思いを届けたり、相手の思いを感じ取ったりして、

お互いの距離を近づけることができるのではないでしょうか。

相手にあいさつされたからあいさつを返すのではなく、

自分から心を開いて感謝の気持ちであいさつすれば、

叶空さんとおじいさんのように、心でつながる関係づくりができるのでしょうね。

では、また。