人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2014年11月12日(水)放送

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みんなたいせつ
今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市門司区(もじく)の小学二年生、高城葵子(たかしろあこ)さんの作文を紹介します。

題は『みんなたいせつ』です。

「お母さん、私の名前、どうして葵子って付けたの」と尋ねると、

「ひまわりのお花のように、元気で大きくなりますようにと、願って付けたのよ」と言いました。

おばあちゃんも自分の子どもに付けたかった名前だそうです。

みんなが私のことを思って、願いを込めて付けてくれたのだと分かりました。

今までも気に入っていたけど、これからの私も、

自分の名前を嫌いになることはないと思いました。

クラスのお友達も、みんな名前が違います。

きっと、お父さんやお母さんや周りの人が、願いを込めて一生懸命付けたと思います。

学校で「おへそのひみつ」の勉強をしました。

お母さんは、お腹の中で、大切に育ててくれて、一生懸命に産んでくれました。

いつかお母さんに、「ありがとう」の気持ちを伝えたいです。

お友達も、私と同じようにして生まれました。

命はとっても大切なものだと思いました。

大切に産んでくれて、私のことを思って名前を付けてくれました。

だから、私は、自分の命を大切にします。

友達も同じだと思うから、みんなのことも大切に仲良くしようと思います。

これから、私は、お友達や、お兄ちゃんやお姉ちゃんとけんかが、

一つもないようにしたいと思いました。

いかがでしたか。

葵子さんは、自分の名前に込められた家族の深い思いや、

母から子へ受け継がれる命の素晴らしさを知って、

自分の命の大切さに気付きます。

それとともに、友達やお兄さん、お姉さんの命の大切さも実感します。

普段意識することはありませんが、私たちが生まれてきたのはとても幸運なことですね。

この世に誕生してくる尊い命。

それは、自分一人だけのものではなく、あなたを大切に思い、

幸せを願う家族や周りの人たちのものでもあるのです。

生まれてきたことに感謝して、自分や周りの人たちの命を尊重し、

大切にしていく気持ちをもち続けましょう。

では、また。