人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2014年11月14日(金)放送

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わたしにできること
今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市戸畑区(とばたく)の小学三年生、平松幸姫(ひらまつさき)さんの作文を紹介します。

題は『わたしにできること』です。

私は、佐野(さの)あみさんというお姉さんが紹介されている新聞を読みました。

このお姉さんは、生まれつき両手と右足がなく、左足にも障害があります。

だけど、左足の3本の指を使って、ごはんを食べたり字を書いたり、

お化粧をしたりするそうです。

もちろん、できないこともあって、

トイレやお風呂は手伝ってもらっているそうです。

このお姉さんも、前は自分の体が嫌で「何で私だけこんな体で生まれてきたのか」と思ったり、

「人に手伝ってもらったりするばかりで、自分は人のために何もできない」と思ったりしていたそうです。

だけど、あるとき、障害があってもなくても関係なく、

自分にもできることが必ずある。

私も人の力になりたいと思ったそうです。

私にも、生まれつき障害があります。

両足が悪く、歩けないので、車いすで生活しています。

トイレや移動など、手伝ってもらわないとできないことがたくさんあります。

自分の体が元気だったらいいなあ。

みんなみたいに歩いたり走ったりしてみたいなあ

と思うことがあって、体のことを言われると悲しい気持ちになることがあります。

だけど、今ではお父さんやお母さん、先生やお友達に手伝ってもらいながら、

少しずつできるようになったこともたくさんあります。

私もこんな体だけど、困っている人の助けになりたいし、

人の力になれることをしたいと思っています。

そして、もっともっといろんなことをがんばって

「ありがとう」の気持ちを忘れない大人になりたいです。

いかがでしたか。

困っている人の元へ車いすで駆け付けて、力になっている、

そんな幸姫さんの姿が目に浮かんできそうです。

人は誰でも得意なこと、苦手なことがあります。

できることと、できないことがあります。

何らかの形で人に助けられ、支えられて生きているのです。

自然に助け合う社会を実現するために、私たちも幸姫さんを見習って

「わたしにできること」を心掛けていきたいですね。

では、また。