人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

メニュー

ここからコンテンツです

  • 2014年11月18日(火)放送

テーマ / 言葉 ジャンル検索

YouTubeで音声を再生します。

PDFダウンロード
はげますことばをふやしたら
今日は、北九州市教育委員会が平成25年度に募集した人権作品の中から、

北九州市八幡西区(やはたにしく)の小学一年生、小野友藍(おのゆうら)さんの

『はげますことばをふやしたら』という詩を紹介します。

本人の朗読でお聴きください。

『はげますことばをふやしたら』

北九州市立則松(のりまつ)小学校一年 おの ゆうら

 

 じんけんがくしゅうで

 「とびばこ」のしをよんだよ。

 とべないひとを

 ばかにしてなかったよ。

 

 はげますことって、

 だいじだとおもったよ。

 みんなで

 はげますことばをかんがえたよ。

 「がんばって。」

 「あきらめないで。」

 「じょうずになっているよ。」

 「みているよ。」

 「てつだうよ。」

 いっぱいあるんだね。

 

 はげますことばをふやしたら、

 一ねん一くみが

 あかるくなるね。

いかがでしたか。

みんなで励まし合う、友藍さんの明るいクラスの様子が目に浮かんできますね。

クラスには、同じ跳び箱を跳んでも、跳べる子と跳べない子がどうしても出てきます。

もし、みんなが跳べる子だけを褒めて、跳べない子をばかにしてしまったら、

クラスの雰囲気はどうなるでしょうか。

きっと、暗くなってしまいます。

でも、跳べない子にも、みんなで「はげますことば」を掛けてあげたら、

クラスが明るくなることに、友藍さんは気付きました。

「がんばって」「あきらめないで」といった応援の言葉だけでなく、

「みているよ」「てつだうよ」など、そばにいて支えてあげられる言葉を見付けたのも素晴らしいですね。

それに、「はげますことば」は自信の源にもなります。

「あなたならできるよ」と、励ましてもらうと、

「そうか、自分でもできるんだ」と、自信が出てきます。

自信をもつと、できないことも、できるようになることがありますよね。

人は、失敗して落ち込んでしまうこともあります。

そんなとき、「大丈夫、一緒に頑張ろう」と、声を掛けてもらうと、

「一人じゃないんだ」と思えてきて、乗り越える力が湧いてくるのです。

学校の教室は社会の縮図。

友藍さんの一年一組のように、私たちも「はげますことば」を増やして、

明るい社会にしていきたいですね。

では、また。