今日は、北九州市教育委員会が平成二十六年度に募集した人権作品の中から、北九州市小倉北区の小学四年生、德永千怜さんの『ページ』という詩を紹介します。本人の朗読でお聴きください。
『ページ』
北九州市立足原小学校四年 德永千怜
音楽の時間
友達と となりの席になった
分かれてけんばんをひいた時
なかなかページがめくれない
どうしようと思ったら
友達がページをめくってくれた
一まいめくると
うれしくなって
二まいめくると
もっとうれしくなって
三まいめくると
うれしさ三つも重なって
けんばんに手をおく時間が終わった
そのあと私は
うれしさ三つを返すように
友達に
ありがとう
と言った
いかがでしたか。鍵盤ハーモニカを演奏するとき、楽譜がめくれない千怜さんに気付き、演奏に合わせてページをめくってくれた友達。一枚めくるごとにうれしさが増し、三枚目をめくったころには、千怜さんのうれしさは最高潮に達します。三つも重なったうれしさを伝えたくて、千怜さんは友達に「ありがとう。」と言います。千怜さんと友達の笑顔が目に浮かぶようです。
アーノルド・ローベル作の絵本「ふたりはともだち」の中に、「おてがみ」という話があります。ガマガエルのがまくんとかえるくんのお話ですが、ある日、かえるくんは、がまくんが郵便受けの前で悲しんでいる姿を見付けます。がまくんは手紙を一度ももらったことがなかったのです。それを知ったかえるくんは、がまくんに手紙を書きます。「しんあいなる、がまがえるくん。ぼくは、きみが、ぼくのしんゆうであることを、うれしくおもっています。きみのしんゆう、かえる。」と。二人は、この手紙をとても幸せな気持ちで待つのでした。
人が困ったり悲しんだりしているとき、どうにかしてあげたくなるのが友達です。助けてもらった千怜さんも、助けた友達も、そして絵本の中のかえるくんたちも、うれしい気持ちになって、ますます親しくなったに違いありません。どんなときでも普通に「ありがとう。」と言い合える誰かの友達になりたいですね。
では、また。
■出典・・『ふたりはともだち』
アーノルド・ローベル(著)、三木卓(訳)、文化出版局
『ページ』
北九州市立足原小学校四年 德永千怜
音楽の時間
友達と となりの席になった
分かれてけんばんをひいた時
なかなかページがめくれない
どうしようと思ったら
友達がページをめくってくれた
一まいめくると
うれしくなって
二まいめくると
もっとうれしくなって
三まいめくると
うれしさ三つも重なって
けんばんに手をおく時間が終わった
そのあと私は
うれしさ三つを返すように
友達に
ありがとう
と言った
いかがでしたか。鍵盤ハーモニカを演奏するとき、楽譜がめくれない千怜さんに気付き、演奏に合わせてページをめくってくれた友達。一枚めくるごとにうれしさが増し、三枚目をめくったころには、千怜さんのうれしさは最高潮に達します。三つも重なったうれしさを伝えたくて、千怜さんは友達に「ありがとう。」と言います。千怜さんと友達の笑顔が目に浮かぶようです。
アーノルド・ローベル作の絵本「ふたりはともだち」の中に、「おてがみ」という話があります。ガマガエルのがまくんとかえるくんのお話ですが、ある日、かえるくんは、がまくんが郵便受けの前で悲しんでいる姿を見付けます。がまくんは手紙を一度ももらったことがなかったのです。それを知ったかえるくんは、がまくんに手紙を書きます。「しんあいなる、がまがえるくん。ぼくは、きみが、ぼくのしんゆうであることを、うれしくおもっています。きみのしんゆう、かえる。」と。二人は、この手紙をとても幸せな気持ちで待つのでした。
人が困ったり悲しんだりしているとき、どうにかしてあげたくなるのが友達です。助けてもらった千怜さんも、助けた友達も、そして絵本の中のかえるくんたちも、うれしい気持ちになって、ますます親しくなったに違いありません。どんなときでも普通に「ありがとう。」と言い合える誰かの友達になりたいですね。
では、また。
■出典・・『ふたりはともだち』
アーノルド・ローベル(著)、三木卓(訳)、文化出版局