人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

メニュー

ここからコンテンツです

  • 2015年11月23日(月)放送

テーマ / 子ども/人身取引 ジャンル検索

YouTubeで音声を再生します。

PDFダウンロード
いじめについて考える
今日は、北九州市教育委員会が平成二十六年度に募集した人権作品の中から、北九州市八幡西区の中学二年生、三隅未夢さんの作文を紹介します。題は『いじめについて考える』です。

最近、いじめによって自殺した人のことが報道されているが、いじめられていた人のことを考えると、すごく心が痛んでくる。いじめた人は、ほんの軽い気持ちだったのだろう。しかし、どんなに軽い気持ちでも、いじめはいけないものなのだ。
私は、いじめについて深く考えるきっかけをつくろうと思い、『いじめ防止サミットin北九州』に参加した。北九州市内の小中学校の代表者が集まり、サミットで決定した内容を自分たちの学校に伝えることで、市内の全小中学生でいじめ撲滅の意識を強めていくというものだ。二日間のサミットで他の学校の取組を知り、いじめ撲滅の意識がより強くなった。
サミットに参加して、学んだことが幾つもあった。
一つ目は、いじめは心の問題であるということ。表面だけでは、なかなか判断できないのがいじめ。全く傷つけるつもりはない言葉や行為が、人を傷つけることもある。いつも誰の心の中でも、いじめの芽が潜んでいるのが怖いところだ。
二つ目は、ネットでのいじめがあるということ。携帯やスマホはとても便利だが、メールの言葉を少しでも取り違えればトラブルへと発展することもある。家庭や学校などでしっかりと使い方について話し合い、理解することが大切だ。
三つ目は、普段の生活に目を向けてみるということ。気が付かないうちに友人との関係に壁ができていることもある。それに気付くためには、身の周りに目を向けてみることが必要だと思う。
いじめを少しでも減らすためには、みんながいじめ撲滅について意識することが大切だと思う。まずは、思いやりの心をもつことから始めてみてはどうだろうか。

いかがでしたか。いじめについて深く考えようと『いじめ防止サミットin北九州』に参加した未夢さんは、他の学校の取組を知り、いじめ撲滅の意識がより強くなりました。その思いが学校中に広がり、自分たちの手でいじめをなくせたら素晴らしいですね。
では、また。