人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2015年11月27日(金)放送

テーマ / 生命/平和/環境/思いやり/気付き ジャンル検索

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仲間
今日は、北九州市教育委員会が平成二十六年度に募集した人権作品の中から、北九州市戸畑区の中学二年生、中村純夏さんの『仲間』という詩を紹介します。本人の朗読でお聴きください。

『仲間』
北九州市立飛幡中学校二年 中村純夏

仲間がひとりできたから
退屈だった毎日が
ちょっぴり楽しくなってきて
やる気がだんだんわいてきた

仲間がたくさん増えたから
笑顔でいられる毎日が
どんどん嬉しくなってきて
世界がぐんぐんひろがった

苦しいことは半分に
楽しいことは倍になる

いつでもそばにいてくれる
仲間がいるから大丈夫

いかがでしたか。「仲間」という言葉は、何か一つの目的に向かって一緒に進んで行く連帯感を感じさせて、人を勇気づけてくれますよね。純夏さんは仲間が一人できたことで、今まで少しつまらなかった毎日が楽しくなってきて、気持ちも前向きになっていきました。
だんだん仲間の輪が広がり、いろんな人と触れ合う中で、新しい発見もたくさんあったことでしょう。
純夏さんたちの年ごろは、悩みもたくさん出てくる時期ですよね。でも、仲間がいることで乗り越えられることも多いのではないでしょうか。詩からは、純夏さんたちが生き生きとした日々を過ごしている様子が伝わってきます。
元バレーボール日本代表の大林素子さんは、背が高いことで小さいころからいじめられていました。しかし中学から、長身が強みとなるバレーボールに打ち込み、自信をもっていきます。そこには仲間の支えもありました。大林さんはこう話します。
「スポーツを通して友達になった人はただの友達ではなく、同じ苦労、同じ喜びを味わった仲間。家族のような気持ちさえします。これは、私の現役生活十七年間で得た大切な宝物なんです。」
と。
人は一人では生きていけません。でも、仲間がいれば、純夏さんも言っているように、苦しいことは支え合って半分に、楽しいことは分かち合って倍になります。誰もが誰かと仲間となり、互いに助け合って幸福に生きていきたいですよね。
「いつでもそばにいてくれる仲間がいるから大丈夫。」
全ての人がそう思えて暮らせる世の中にしたいものです。
では、また。