人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2016年10月24日(月)放送

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一ねん一くみのともだち
今日は、北九州市教育委員会が平成二十七年度に募集した人権作品の中から、北九州市小倉北区の小学一年生、榊原紬生くんの作文を紹介します。題は『一ねん一くみのともだち』です。

僕のクラスは、一年一組です。一年一組には、色んな友達がいます。
ほうきをうまく使う人がいます。勉強を頑張る人がいます。休み時間に元気な人がいます。虫が嫌いな人がいます。足が速い人がいます。虫が好きな人がいます。虫を捕るのがうまい人がいます。牛乳が嫌いだけど、頑張って飲んでいる人がいます。時々怒られる人がいます。片仮名が上手な人がいます。絵本を読むのが好きな人がいます。バスケットがうまい人がいます。赤土で遊ぶのが好きな人がいます。優しい人がいます。
一年一組には、色んな友達がいます。友達がそばにいると、心が温かくなります。僕は、一年一組のみんなと、仲よくなりたいです。

いかがでしたか。紬生くんは、教室で一緒に過ごしているクラスメートを「色んな友達」と表現し、一人として同じ人がいないことに気付きます。
掃除の時間に「ほうきをうまく使う人」や、嫌いな牛乳を「頑張って飲んでいる人」には、「すごいな」という気持ちが湧いてきたのでしょう。
大好きな絵本を読んでいる友達や、夢中になって赤土で遊ぶ友達の顔は喜びに満ちて、周りにいる人まで明るい笑顔にしてくれそうです。
紬生くんが見付けたのは、一年一組の仲間のキラッと輝く瞬間でした。それは一人一人のかけがえのない個性です。虫を好きだと思う人、反対に嫌いだと感じる人がいます。勉強を頑張る人がいれば、時々怒られる人もいます。自分とは違う性格や考え方、好みを持っている「色んな友達」に囲まれています。
紬生くんは、自分と違う個性を持つ一年一組のみんなと仲よくなりたいと思っています。それは、「友達がそばにいると、心が温かく」なるからです。友達のことを知り、自分のことも知ってもらうと、とてもうれしい気持ちになります。
お互いの違いを認め、支え合いながら、みんなで仲よくできる一年一組のようなクラスが増えるといいですね。
では、また。