人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2017年11月21日(火)放送

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漫画で描くネット被害の恐ろしさ
インターネットの便利さは、みなさん、ご存知の通りです。検索も、買い物も、掲示板への書き込みも簡単にできます。みなさんにとってインターネットは、なくてはならないものになっていると言ってもいいでしょう。 

でも、インターネットは身近すぎる分、ついつい、あまり深く考えずに使ってしまいがちです。
何気なく友達の個人情報をインターネットの掲示板に書き込んだり、友達と一緒に写った写真を了解なしにアップロードしたりすることはないでしょうか。そういうことをうっかり行ったら、たとえ悪意がなくても、個人情報が流されることによって人権が侵害されることもあります。転載された情報は、たやすく消すことができません。
 
以前交際していた相手によって、きわめてプライベートな性的画像を勝手にインターネットに掲載されるといった深刻な事件も起こっています。いわゆるリベンジポルノによる被害です。公開された画像は、またたくまに拡散します。

みなさんが思っている以上に、インターネットの空間は広く、個人の情報は思わぬところまで届いてしまいます。掲載された情報から住まいを探り出され、つきまとわれるケースもあります。

そんなインターネット上の危なさを分かりやすく伝え、被害防止につなげるため、地元警察署の要請を受けて漫画を描いた高校生たちがいます。八幡西区の自由ケ丘高校に通う山鹿優奈さんと御舩美咲さんです。漫画には、危険な目に遭う女子高校生の恐怖が、臨場感たっぷりに表現されています。インターネットを無防備に使うことによって、個人情報を知られてしまう怖さが、読む人に迫ってきます。二人が、限られた期間の中で仕上げた力作です。

「ネットは、もう一つ世界があるみたい。」
御舩さんは、そう言います。
インターネットは、匿名でさまざまな情報が書き込めます。自分の書き込んだことが、どういう結果をもたらすか。それを想像できなければ、他人の人権を侵害することになりかねません。

自分を守り、人を傷つけない、他人のプライバシーを侵害しないなどのルールやマナーをしっかり守って、インターネットを使うことが大切ですね。
では、また。