人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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明日への伝言板試聴コーナー

  • 2023年11月6日(月)放送
  • テーマ / 同和問題(部落差別) ジャンル検索
  • ネット上の部落差別

鶴田弥生

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ネット上の部落差別

今日は、帰宅途中の会社員二人の会話からお聞きください。

【会社員A】昨日さ、インターネットで動画を見ていたら、このあたりのことが紹介されてたんだよね。
【会社員B】何か有名なお店でもあるの?
【会社員A】違う、違う。なんかここら辺さ…
【会社員B】それ、何ていう動画だったの?
【会社員A】被差別部落がどうとか言ってたんだけどね…

こうしたことは、私たちのすぐ身近で起こっていて、二人は自分たちの会話が、今も根深く残っている同和問題(部落差別)につながっていることに気づいていないのかもしれません。
インターネット上では、特定の地域に対する差別や偏見を増幅するような動画や書き込みが見られます。たまたま見ていた動画配信サイトに自分の家の近くの地名があって、つい見てしまったという人もいるのではないでしょうか。動画は、一度再生すると、次から次へと似たような差別的な動画につながってしまい、それを連続して見ているうちに、歪んだ情報を無意識に本当のことのように思い込んでしまう危険性があります。
また、それを鵜呑みにして軽い気持ちで拡散してしまうと、誤った情報ばかりが広がってしまう結果になるのです。

さて、家に帰り着いた会社員は、父親に聞いてみました。

【会社員A】父さん、被差別部落ってウチの近くにもあるのかな?
【父親】え? どうしてそんなことを聞くんだ?
【会社員A】近くにあるかもって思ったら、なんだか気になってさ…。 
【父親】なんで気になるんだ? お前は、被差別部落って、どういう所だと思ってるんだ? それが気になるってことは、偏見の気持ちがあるってことじゃないのか?
【会社員A】そうか…、そうだよね。
学校や会社で習ったはずなのに、自分の中にも偏見があったのかなぁ。
【父親】そうだな。近ごろは、ネットで偏見や差別をあおるような情報が流れてるから、そんな情報に惑わされないようにしないとな。
 
いかがでしたか。
部落差別を解消するには、同和問題(部落差別)への正しい理解が、何より大切です。
北九州市人権問題啓発推進協議会では、人権研修資料「モモマルくんと考えよう!」を制作し、その第一巻から第三巻で、同和問題(部落差別)を、わかりやすく解説しています。「モモマルくんと考えよう!」は、北九州市人権推進センターなどでお渡ししています。
ぜひ、あなたも手に取って、モモマルくんと一緒に、考えてみませんか。
では、また。