飼い主のマナーアップ
あなたの散歩マナーは大丈夫?
▲動物愛護推進員下村佐智子さん
迷惑行為のない快適で住みやすいまちを目指して、市は平成20年4月「モラル・マナーアップ関連条例」を施行しました。さまざまな取り組みの結果、迷惑行為が改善されたとの評価がある一方、市には飼い犬のふんの放置に関する苦情が寄せられています。今回は、犬の飼い主のマナーについて、ボランティアで動物愛護推進員として活動する下村佐智子さんに話を聞きました。
飼い犬のふんの放置は重大なマナー違反
生活に癒やしを与えてくれるペットは多くの家庭で飼われ、家族の一員のような存在となっています。ほとんどの飼い主はマナーを守り、愛情と責任を持って飼っています。しかし、一部の飼い主の行動が、地域の皆さんに迷惑をかけることがあります。
動物愛護センターには、飼い犬のふんの放置に関する苦情が多く寄せられています。市の条例でも禁止されていますし、悪臭を放つふんを自宅近辺に放置されると、誰でも嫌な気分になりますよね。必ず飼い主が持ち帰るようにしてください。
他にも、公園など公共の場所でのノーリード、無駄吠え、マーキングなどの苦情が寄せられます。飼い主にとっては気にならないことや、これくらい大丈夫と思うことでも、周りの人にとっては迷惑行為になり得ることを理解してほしいと思います。
散歩とトイレは一緒にしないのがマナー
私たちは飼い主の皆さんに「犬のトイレは自宅で済ませてから散歩してください」とお願いしています。日本ではふんや尿をさせるために散歩へ連れて行くと思っている人がいます。しかし、飼い主が病気のときなど、何らかの事情で散歩へ行けないとき、犬はトイレを我慢しなければならず、とてもかわいそうですよね。自宅でトイレをしたご褒美として散歩へ連れて行くようにするとしつけられるでしょう。それができるようになっても、散歩の時には必ずビニール袋などを携帯するようにしましょう。
リードを付けて、犬を制御できる人が散歩を
ごくわずかですが、公共の場でリードを付けずに散歩している人を見かけます。犬が苦手な人や子どもの中には、恐怖を感じる人もいます。また飼い主は大丈夫と思っていても、犬は突然予期しない行動をとることもあります。自宅の外では必ずリードを付け、周りに人や他の犬がいる場合は、リードを短く持つなどの配慮をしましょう。
もう一つ守ってもらいたいことは、散歩は犬の行動を制御できる人が行うということです。犬の予期せぬ行動にもすぐに対応できる人が散歩させることで安全につながります。そして、家族が一緒にしつけ教室に通うなどして、家族全員で飼う意識を持つようにしてください。
犬も家族の一員ならば、地域社会の一員でもあります。周りの住民からも理解される飼い方をすることはとても大事です。また、最期まで飼う覚悟や、繁殖を望まないなら去勢や避妊手術を受けさせるといった、命に対する責任も持って飼うことをお願いします。
動物愛護センターからのお知らせ
〒803―0801 小倉北区西港町24―7 TEL093・581・1800
●犬のしつけ方教室
家庭犬訓練士によるモデル犬を使った講習会を年6回開催しています。日時など詳細は、動物愛護センターへ問い合わせを。参加無料。
●飼い犬登録を
生後91日以上の犬は、一生に1回の飼い犬登録が必要です。登録料3000円。詳細は動物愛護センターへ問い合わせを。
●狂犬病予防接種
飼い犬は年1回の狂犬病予防接種が必要です。注射場所は、市政だより3月15日号・4月1日号の最終ページに掲載している注射会場か動物病院で。注射料金などが必要。
市民にモラル・マナーアップを呼びかけるDVD「つくりたい街 なりたい大人~迷惑行為のないまち北九州市へ~」が完成しました。
この作品は、「モラル・マナーアップ子どもリポーター」(全員が市内の小学5年生)が、迷惑行為の実態や地域における市民活動などをリポートし、子どもの目線で、子どもの手本となる「大人のモラル・マナー」を提案するという内容です。
◆貸出しを開始しました
全ての市民センター・サブセンターと市民文化スポーツ局安全・安心課(市役所2階)で貸し出しています。
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