特集若者が生き生きと活躍するまちを目指して

若者たちが北九州市の未来を考える

 新年あけましておめでとうございます。本市では、国をあげての課題である地方創生に昨年より取り組む中、未来を担う若者たちはどのような思いを抱いているのでしょうか。今回は、新成人を含む学生・社会人7人と、北橋健治市長が本市の未来について語り合いました。若者たちが考える本市の魅力や未来、また、まちづくりに対する思いとはどのようなものなのでしょう。

新成人に聞きました!

質問事項

(1)成人するにあたっての夢・希望・目標。

(2)保護者への感謝の気持ち。

(3)50年後の北九州市は、どのようになっていると思いますか。

白垣仁萌さん(20歳)

福岡ひびき信用金庫勤務

(1)社会人として、何事に対しても最初から諦めず、まずはチャレンジしてみる。

(2)成人の日を迎えられるのも両親のおかげなので、ここまで育ててくれた両親に感謝。人生の先輩としてこれからもいろいろと教えてください。

(3)今以上に地域が一体となった、にぎやかで活力のある素晴らしい市になっている。

白垣仁萌さん写真

髙田大夢さん(20歳)

北九州市消防局勤務

(1)誰からも愛され信頼される日本一の消防士に成長する。世界中を一人旅する。

(2)健康に育ててくれ、多くの学びや経験をさせてくれた両親にとても感謝している。これからは親孝行をしていきたい。

(3)にぎわいや活気にあふれ、環境にやさしい世界一住みやすく暮らしやすいまちになっている。

髙田大夢さん写真

益満勇将さん(19歳)

門司港運株式会社勤務

(1)礼儀やマナーをしっかりと身に付け、素晴らしい仕事ができる社会人になりたい。

(2)お金を稼ぐことや社会で生きていく厳しさなど、社会人となって初めて気付くことがたくさんあった。両親に改めてありがとうと伝えたい。

(3)港湾を生かした物流を軸に多くの企業が進出し、全世代が住みよいまちとなっている。

益満勇将さん写真

藤本汐里さん(19歳)

西南女学院大学短期大学部2年

(1)小学生の頃から夢だった保育士になる予定。社会人としての責任を持ち、多くの人に必要とされる先生になりたい。

(2)両親・家族の愛情で幸せに成長できたことを感謝し、これからは恩返しをしていきたい。

(3)交通機関が進化し、人間とロボットが共存する社会になっている。

藤本汐里さん写真

市長と語る北九州市の未来

 本市の未来を担う若者と北橋市長が、「若者が生き生きと活躍するまちを目指して」をテーマに座談会を行いました。新成人、学生、社会人の若者7人の北九州市に対する熱い思いや、市長の若者への期待など、大いに語り合いました。

北橋健治市長写真
▲北九州市長 北橋健治

猪本由美子広報室広報課長写真
▲司会:広報室広報課長 猪本由美子

増住萌花さん写真
▲増住萌花さん(21歳)
北九州市立大学地域創生学群3年

藤本汐里さん写真
▲田中裕貴さん(24歳)
株式会社不動産中央情報センター勤務

藤本汐里さん写真
▲於久典加さん(22歳)
北九州市立医療センター勤務

益満勇将さん写真
▲益満勇将さん

藤本汐里さん写真
▲藤本汐里さん

白垣仁萌さん写真
▲白垣仁萌さん

髙田大夢さん写真
▲髙田大夢さん

文化、子育て環境、産業、自然…。若者が語る本市の魅力

  • 市長 今日は、若い世代の方から、これからのまちづくりについての話が聞けるのを大変楽しみにしていました。ぜひ、率直な意見を聞かせてください。
  • 司会 まず、皆さんの思う本市の魅力、自慢できるところなどを聞かせてください。
  • 増住 私は、食やポップカルチャーなどさまざまな分野で、まちを盛り上げようと頑張っている人たちが多くいることが良いところだと思います。その人たちの活動から、まちの魅力に改めて気付かされることもあります。
  • 田中 私は、国内外に誇れる企業が数多くあることや、市がさまざまな施策で中小企業活動を含め、産業支援をしていることが自慢できると思います。また、北九州空港、東九州自動車道など交通の利便性や、身近で映画の撮影が行われているのも北九州の魅力のひとつだと思います。
  • 藤本 私は、保育の充実が誇れる点が北九州市の魅力だと思います。保育の質が高ければ安心して子どもを預けることができます。その子どもたちが将来を担うころには、もっと北九州市が発展していくものと期待しています。
  • 益満 私の職場がある門司港が大好きです。料理がおいしくて景色も良い。特に、門司港から見る関門海峡の景色は圧巻です。また、外国人観光客も多く、新鮮な雰囲気が流れている気がします。
  • 於久 私は北九州市に住んで半年ほどですが、大きな祭りや行事が多いのが魅力だと感じます。平成26年に、初めてわっしょい百万夏まつりに行きましたが、前へ進むのが大変なくらいの人出で、とても活気があるまちだと思いました。
  • 髙田 以前、私が出動した救急現場では、急病人の処置中に近所の人たちが自然と集まってきて、戸締まりや病院に行くための準備などを家族のように手伝っていました。このような地域の強いつながりは誇れることだと思います。
  • 白垣 私は、大きなイベントがたくさんあるところが好きです。国内最大級のファッションイベントや、門司港のカレーフェスティバルなどにも参加しましたが、子どもから高齢者まで楽しめるイベントがあるのは素晴らしいことだと思います。
  • 司会 本市の魅力がたくさん出ましたが、市長はどのように感じられましたか。
  • 市長 私たちはシビックプライド(郷土への愛着)と言っていますが、それを強く感じました。好きだという気持ちだけでなく、自分も関わってみようというのが大事です。それを皆さんから感じられて心強く思います。

若者が描く、北九州市の未来

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  • 司会 次に、「若者にとって魅力的なまち」とは、どういうまちでしょうか。
  • 藤本 子育てがしやすく結婚後も住み続けたいと思えるまちが魅力的だと思います。欧州のように育児休暇を取りやすい制度や子どもの疾病休暇などがあれば、安心して働けるのではないでしょうか。
  • 益満 市の物流の利便性を強みに、企業を誘致して若者の雇用を増やすことが大事だと考えます。そうすれば、ショッピングセンターや娯楽施設なども進出してきて、まちに好循環が生まれると思います。
  • 於久 私は看護師としての仕事柄、いつも緊張感を持って働いているので、ストレスを感じることがあります。学生時代に比べると自由な時間は減るので、若者が働きながらでも自分の時間を持てるような、ワーク・ライフ・バランスを進める施策があれば嬉しいです。
  • 増住 大学で地域活動をする中で、大学生同士の交流の場が欲しいとか、市が関わった映画のことをもっと知りたいとか、いろいろな意見を聞きます。普段、地域活動をしていない学生の声ももっと拾って、それを若者が主体となって活動できるイベントなどに活用できればよいと思います。
  • 田中 誇れる仕事を見つけられるまちが、暮らしやすいまちだと思います。また、市が行っている若者への転入支援事業などは、とても良い取り組みなので、さらにPRをしていけば良いと思います。
  • 白垣 私の勤める会社は地域密着型を目指していて、私も窓口で地域の方と接しますが、優しい人が多いなと実感します。そういった市民の人柄を生かして、住んで良かったと思える地域づくりを望んでいます。
  • 髙田 まちなかににぎわいがあるだけでなく、町内会など地域とのつながりもあるまちが魅力的だと思います。東日本大震災でも、普段からつながりがある地域は助かった人が多いと聞きます。そのような地域のつながりが市全体にあると素晴らしいと思います。
  • 司会 とても参考になるご意見をいただきましたが、市長はどのように受けとめられましたか。
  • 市長 皆さんがいろいろな経験を通じて、自分自身の思いとして表現されていることに感心しています。魅力があるまちというのは、仕事や文化、娯楽など、いくつかの要素がそろっているということです。本市にも魅力がたくさんあることをぜひ、皆さんから周りに伝えていってください。

一人一人、そして地域のつながりで、活力あるまちに

北橋市長写真
  • 司会 最後の質問です。魅力的なまちにしていくために皆さんができることや、これからやりたいと思っていることを教えてください。
  • 髙田 町内会のイベントにも友人を誘うなどして積極的に参加し、地域の人とつながっていくことだと思います。他にも、旅先などで、北九州市の魅力を語って発信していくこともどんどんやっていきたいです。
  • 田中 私の勤める会社で展開している、高齢者住宅や家事支援、空き家管理サービス、また、古民家のリノベーション(増築・改築や建物の用途変更等、資産価値を高めるための大規模な改造)再生事業など、今後もあらゆる世代が住みやすいまちづくりに仕事を通して関わりたいです。
  • 増住 市のイメージアップに努めることが大切だと思います。私は個人的に県外で北九州市をアピールして、訪れてもらおうという活動をしています。他の学生たちをもっと巻き込んで、暮らしやすいまちだと知ってもらえるように活動を続けていきたいです。
  • 白垣 私ができるのは、今後も北九州グレートサンタラン等のイベントなどに参加し、それをソーシャル・ネットワーキング・サービス(ネット上の交流を通して社会的ネットワークを構築するサービス)にアップして、市の魅力をアピールすることです。テレビなどで紹介されるよりも、身近な人たちに対してはより強い発信になると思います。
  • 於久 晩婚化が進んでいますが、反対に若い保護者も多いので、私は仕事を通してそういった方の子育てに貢献していきたいです。将来の北九州市を担う赤ちゃんたちには健康に育ってほしいので、お手伝いができれば嬉しいです。
  • 藤本 私は、保育士として保護者の子育ての不安や負担を減らしたいと考えています。また、いつか移動図書館を開くのが夢です。子どもたちは本を読んだり遊んだりして、保護者はゆっくり休憩できるような空間を作りたいです。実現を目指して、これからも努力します。
  • 益満 西日本の物流の拠点として、市が関東や関西から積極的に企業を誘致し、若者の雇用を増やせるよう、私は仕事を通して、商社などに北九州市の魅力をアピールしていきたいです。
  • 司会 ありがとうございます。まだまだお話を伺いたいところですが、時間となりました。今日はとても有意義な座談会になったと思います。
     皆さん、ありがとうございました。

座談会を終えて

市長 若い皆さんの北九州市に対する愛着、また魅力的なまちづくりのために貢献したいという熱い思いや夢を知り、実に頼もしく嬉しい気持ちでいっぱいになりました。これからは、職場や学校で皆さんがオピニオンリーダー(集団の意見の形成に方向づけをする人)となり、自身の夢に向かって大きく羽ばたいていって欲しいと思います。私も、若者の皆さんをはじめ、市民の皆さんと一緒にこの北九州市をますます元気にしていくよう頑張ります。

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