好きっちゃ!北九州市民のコーナー

vol.76 ひまわり

市花の「ひまわり」のような明るい話題をお届けします。

活動の様子写真
▲上半身の力が要るという車椅子ソフトボール

山本浩二さん写真

「障害者スポーツ」という垣根をなくしたい

北九州市立大学准教授 山本浩二さん(小倉南区・36歳)

 投げる、打つ、時には激しいクロスプレーも―。

 アスファルトのグラウンド、選手の数は10人、そして障害のある人もない人も選手全員が車椅子を操っているのが、車椅子ソフトボール。米国生まれのこの競技は、障害の有無や男女、年齢を問わず、あらゆる人が同じグラウンドの中でプレーできるスポーツだ。現在、北九州市立大学で障害者スポーツを研究する山本浩二さんは、自身のゼミでこの競技に取り組みながら、車椅子ソフトボールチーム・シルバーウイングス北九州の代表も務める。

 山本さんが競技を知ったのは、岡山県の高等専門学校で体育教諭をしていた時だった。障害のある学生の「体育は見学しかしたことがないから、体育は嫌い」という言葉にショックを受けた。なんとか体育をさせてあげたいという思いで学生と同じ車椅子を購入し、さまざまな障害者スポーツを調べる中で車椅子ソフトボールに出会った。そして、平成26年4月から、より障害者スポーツに取り組める環境にあった北九州市立大学の教員となった。

 学生時代は野球をしていたという山本さんだが、「車椅子で走る操作が難しく、座った状態から打球を飛ばすことも難しい。まるで初めて野球をした時のような感覚になります。障害者の方がうまくて、すごいなと思う」と、競技の魅力を語る。「障害者スポーツという特別な意識ではやっていない」とも話し、誰もができるスポーツとして認知されることを目指し、取り組んでいる。

 昨年の夏には、米国での世界大会に日本代表のコーチとして参加した。6位入賞(17チーム中)と過去最高の成績を残したが、日本との違いに刺激を受けたという。「米国のチームは野球の大リーグチームの傘下にいて、専用球場があるなど環境は桁違いです。それに、まち中に障害者が多いことに気付きました。つまり、みんな積極的に外へ出ているんです」。

 障害者スポーツの大会に障害のない人が参加できる競技は、日本ではまだ珍しい。「車椅子ソフトボールは壁を作らずに、両者がどんどん交わるような競技の代表にしていきたい」と山本さん。パラリンピックの正式種目採用という目標に向け、大きな一歩を踏み出している。

キラリ

福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰を受賞した団体を紹介します。

園児写真

学校法人本城学園 本城東幼稚園【八幡西区】

 園での教育の一環として環境教育に取り組む本城東幼稚園。日ごろから「節電・節水」を意識できるよう、園内でのポスター掲示や、子どもたちが自発的にペットボトル・キャップ・雑がみの回収に取り組むための分別ポストの設置などを行っている。また、園内で出た生ごみから作った堆肥を活用し、園庭の畑で野菜を栽培している。エコ活動が特別なことではなく、当たり前の活動となるよう、さらには、子どもたちの活動が家庭や地域へと広がっていくことを目標に取り組んでいる。

 福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰に関する問い合わせは、環境局循環社会推進課 TEL093・582・2187へ。

まちがいファイブ5

イラストのAとBを比べて、違っている部分を見つけてください。間違いは全部で5つ(5画面)です。

※画面番号による消えなどは含みません。

今回のテーマ 北九州空港の足湯 応募締め切り 3月10日(木)必着

応募方法
 応募は、はがきに、間違っている画面番号と、住所、氏名、年齢、電話番号、市政だよりの感想などを書いて、次の応募先へ。ネット窓口(電子申請)も可。正解者の中から抽選で10人に図書カードを進呈します。
応募先
 広報室広報課「まちがい5」係(〒803―8501 小倉北区城内1―1、TEL093・582・2236)

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2月1日号の答えと当選者

応募総数901

答え
【5つの間違い】(3)(6)(8)(9)(12)
【間違いの部分】(3)つり輪の形 (6)紙の長さ (8)女性の目の形 (9)ペットボトルの有無 (12)男の子の左足の位置
当選者(敬称略)
安部真志、有馬完治、内村里美、香川浩嗣、白坂順子、武田弘子、浜口静枝、船津丸泰、横山真衣子、渡邉美惠子

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