好きっちゃ!北九州市民のコーナー

vol.78 ひまわり

市花の「ひまわり」のような明るい話題をお届けします。

白石秀樹さん写真
▲一つの楽器を作るのに2~3カ月かかる

白石秀樹さん写真

探究心を忘れないミニチュア楽器のスペシャリスト

弦楽器製作者 白石秀樹さん(小倉北区・43歳)

 構造はもちろん、ニスの黒ずみ具合など細部まで精巧に再現されたミニチュアバイオリン。その上演奏すると、手のひらに収まるほどのサイズとは到底思えない本格的な音色、響き、音量。この世界的にも珍しいミニチュア楽器を生み出す白石秀樹さんは、飽くなき探究心を持った弦楽器製作者だ。

 少年期からギターやベースなどの楽器に親しんでいたが、手に職をつけようと高校卒業後は市内のデザイン会社に就職した。「デザインは面白かったけれど、本当にやりたいことは何か、ずっと考え続けていました」と、21歳で楽器製作の道へ進むことを決意する。

 転職して学費を貯め、一年後には東京の専門学校に入学。卒業後は京都の老舗楽器メーカーで楽器作りの基礎を学び、27歳で帰郷し独立した。

 しかし、すぐに楽器作りの仕事はなく、自身が所属していた大人数編成のバンドの楽器修理などで生計を立てていた。その頃、たまたま写真集に掲載されていた小さい楽器を目にしたことがきっかけで、「どこまで楽器が小さく作れるだろう」と白石さんの新たな挑戦が始まった。

 いざ作り始めると、ミニチュア楽器を作るために適した木目の詰まった材料を探すことや、その細かな繊維を壊さないための小さいノミなどの道具を扱う技術など、全てが通常のものと違い、想像以上に難しかった。しかしあれこれと試行錯誤しながら、今では楽器として音を奏でられるレベルに到達。それに加え、「ミニチュア作りで必要な細かな技術が、通常の楽器の製作に還元できるようになった」と、思わぬ一石二鳥の効果にも満足している。

 白石さんの次なる挑戦は、木を使った美術作品の創作。「楽器で学んだことを表現していきたい」と、初めての個展も開いた。思い立ったら行動に移さずにいられない白石さんは、欧州での展示会に出品するなど、新たなチャンスを常に探している。「味覚が歳とともに変化するように、私の興味も変化していて、その都度、とことん追求したくなるんです」。今後は木そのものについて探求し、それを楽器製作にも生かしたいと考えている。

キラリ

健康づくり活動表彰市長賞を受賞した団体を紹介します。

活動の様子写真

沢見まちづくり協議会【戸畑区】

 12年間で延べ約5000人が健康づくり活動に参加してきた沢見まちづくり協議会。「心も体も元気」を目指し、世代間交流が図れるような健康づくりイベントの企画に工夫を凝らしている。健康指導や弱点改善を併せて行う体力測定や各人の体力に合わせたウオーキング大会の開催のほか、心の健康を目的として「集う・大いに笑う・話す」をテーマにしたミニミニ運動会の実施など、楽しみながら参加できる企画が地域住民に喜ばれている。

 健康づくり活動表彰に関する問い合わせは、保健福祉局健康推進課 TEL093・582・2018へ。

まちがいファイブ5

イラストのAとBを比べて、違っている部分を見つけてください。間違いは全部で5つ(5画面)です。

※画面番号による消えなどは含みません。

今回のテーマ 響灘風力発電所 応募締め切り 5月11日(水)必着

応募方法
 応募は、はがきに、間違っている画面番号と、住所、氏名、年齢、電話番号、市政だよりの感想などを書いて、次の応募先へ。ネット窓口(電子申請)も可。正解者の中から抽選で10人に図書カードを進呈します。
応募先
 広報室広報課「まちがい5」係(〒803―8501 小倉北区城内1―1、TEL093・582・2236)

>>ネット窓口(電子申請)での申し込みはこちら

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4月1日号の答えと当選者

応募総数568

答え
【5つの間違い】(2)(5)(8)(9)(11)
【間違いの部分】(2)鳥の位置 (5)外灯の有無 (8)赤い服の人の腕の位置 (9)女性の髪飾りの形 (11)白い服の絵柄
当選者(敬称略)
植田英一、小田切幸夫、黒坪繁、貞末美江子、新原正乃、恒吉ヒサエ、鶴丸信子、室山幸子、森長円、吉田善次郎

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