好きっちゃ!北九州市民のコーナー

vol.80 ひまわり

市花の「ひまわり」のような明るい話題をお届けします。

作品写真
▲看護学校の学生たちの作品

福井道子さん写真

「アートで右脳を活性化」看護の現場から臨床美術へ

臨床美術士 福井道子さん(八幡西区・60歳)

 「看護は芸術(アート)である」。これは19世紀の著名な看護師・ナイチンゲールの言葉の一節だ。今年3月まで製鉄記念八幡看護専門学校の学校長を務めた福井道子さんはこの言葉に魅せられ、臨床美術に取り組んでいる。  臨床美術とは、絵やオブジェを、五感を刺激して楽しみながら作ることにより脳を活性化させるアートのことで、もともとは認知症改善の目的で開発された。美術になじみがなくても、例えばリンゴを見て匂いを嗅ぎ、食べてからそれを絵として表現すると、自分では思ってもみなかった作品が出来上がる。感じたことや思っていることを表現するので、そこに正解や、上手・下手はない。  看護師として忙しく働く中、研修でかつて自身が看護学生だった時に教わったナイチンゲールの言葉に再び触れたことで、「病気の看護ではなく病人の一人一人に適した看護をしたい」と、改めて看護の本質に気付かされた。そしてこれを機に同じ志を持った看護師を育てるべく、看護学校への異動を申し出た。  しかし、看護学校の生徒を指導するうち、福井さんは「今の生徒には患者さんの気持ちを推し量る力が足りない」と痛感する。  その頃偶然、臨床美術に出会い、生徒の想像力を養う手段としてカリキュラムに導入したものの、「初めは自分の気持ちを絵に表現できない生徒が多かった」と、決してスムーズにはいかなかった。しかし、生徒たちに五感を使って作品を創る経験を積ませるうち、徐々にではあるが、患者に必要なケアを読み取ろうとする姿勢が現れたことで、臨床美術に取り組んだ成果を感じられるようになった。  50歳を過ぎてからは子育ても落ち着き、趣味で学生のころに熱中した絵を再び描くようになった福井さん。臨床美術の活動を続けながら、子ども美術教室を開きたいと思っている。「相手の心情を思いやる想像力は小さい頃から育む必要があります」。40年間の経験から得たことを実践すべく、ナイチンゲールの言葉を胸に福井さんは新たな目標に向かっている。

まちがいファイブ5

イラストのAとBを比べて、違っている部分を見つけてください。間違いは全部で5つ(5画面)です。

※画面番号による消えなどは含みません。

今回のテーマ 京町 千の灯(あか)り 応募締め切り  8月8日(月)必着

応募方法
 応募は、はがきに、間違っている画面番号と、住所、氏名、年齢、電話番号、市政だよりの感想などを書いて、次の応募先へ。ネット窓口(電子申請)も可。正解者の中から抽選で10人に図書カードを進呈します。
応募先
 広報室広報課「まちがい5」係(〒803―8501 小倉北区城内1―1、TEL093・582・2236)

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7月1日号の答えと当選者

応募総数576

答え
【5つの間違い】(2)(4)(5)(11)(12)
【間違い部分】(2)刀の位置 (4)男性の顔の向き (5)太鼓のバチの長さ (11)女性の口の形 (12)男性の帽子の有無
当選者(敬称略)
岩男佳子、岡本正孝、川北朋枝、川久保敬子、徳敬子、中岡俊輔、中山恵美子、松崎隆喜、三島なおみ、山柿孝治

キラリ

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