好きっちゃ!北九州市民のコーナー

vol.29 ひまわり

市花の「ひまわり」のような明るい話題をお届けします。

アンモナイト写真
▲和歌山県の有田川町で採集した珍しい形のアンモナイトの化石

活動の様子写真
▲北海道苫前町での調査活動

小松奈津子さん写真

アンモナイトは謎だらけ
だからこそ面白い

学芸員 御前(みさき)明洋さん(八幡東区・37歳)

 「掘り出した瞬間に、初めて見る頭足類の顎の化石だと分かりました」と話すのは、いのちのたび博物館の地層担当学芸員・御前明洋さん。平成24年に、北海道羽幌町の約8500万年前の地層から、現生のダイオウイカよりも大きい可能性のある、史上最大級(全長10~12m)のイカの顎の化石を発掘した。

 和歌山県出身の御前さんは、小学校の担任教諭に紹介された地元の化石収集家から化石発掘の魅力を教わった。「実家近くにたくさん化石が出る山があって、子どもでも不思議な形のアンモナイトを掘れたんです」と、小学6年生から一貫してアンモナイトに魅せられている。前述のイカの化石もアンモナイトの調査中に発見した。

 アンモナイトは大きさに大小があるものの、きれいな渦を描いているのが特徴で、イカやタコと同じ頭足類の仲間だ。その中でも御前さんは、渦を巻いていないものやネジ状に立体的な形をしているものを研究している。「なぜあんな形でも生きられたのかを解明したくて。何から何まで謎だらけですから」と、少年のころに抱いた疑問を今も追い続ける。

 「化石の発見だけを狙っている人もいますが、僕は地層そのものに興味があって、過去の環境を知るために地層全体を詳しく観察しながら化石を探します。だからこそ珍しい化石に気付く」と、度重なる大きな発見は運だけによるものではないと御前さんは話す。

 「調査は体力勝負。年間50日近く調査に出て、採集した重い石を担いで歩くので、背骨が疲労骨折したこともあります」と化石発掘のハードな一面ものぞかせた。

 今は博物館で開催する講座で子どもたちに化石や発掘の魅力を伝えることが楽しみになっている。「彼らの中から研究者が出てくるといいですね」。かつての自分を重ねるように子どもたちを見守る姿に御前さんの真摯な姿勢が透けて見えた。

まちがいファイブ5

イラストのAとBを比べて、違っている部分を見つけてください。間違いは全部で5つ(5画面)です。

※画面番号による消えなどは含みません。

今回のテーマ ユネスコ無形文化遺産 戸畑ぎ園大山笠行事(ウェルとばた交流プラザに展示) 応募締め切り 3月9日(木)必着

応募方法
 応募は、はがきに、間違っている画面番号と、住所、氏名、年齢、電話番号、市政だよりの感想などを書いて、次の応募先へ。ネット窓口(電子申請)も可。正解者の中から抽選で10人に図書カードを進呈します。
応募先
 広報室広報課「まちがい5」係(〒803―8501 小倉北区城内1―1、TEL093・582・2236)

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2月1日号の答えと当選者

応募総数1017

答え
【5つの間違い】(1)(5)(7)(8)(9)
【間違いの部分】(1)壁の部品の有無 (5)オレンジ色の服の女性の右腕の位置 (7)空港スタッフの帽子の有無 (8)赤い服の女性の向き (9)男性の持つぬいぐるみの種類
当選者(敬称略)
阿武俊雄、荒嶽史子、荒牧ひろみ、大友麻希、長田百合子、小宮嵩史、髙倉謙、野路教子、真島浩次、水口慶子

キラリ

契約を急がせる「点検商法」に注意

 「屋根を点検する」と訪問してきた工事業者に、「屋根瓦を5000円で修理する」と言われ依頼した。修理後、「他にも悪いところがある。すぐに工事しないと大変なことになる」などと言われ、高額な工事契約をしたという「点検商法」の相談が増えています。このような場合、業者は考える時間を与えず、契約を急がせますが、その場で契約せず家族に相談するなどして、本当に必要な工事なのか慎重に検討しましょう。工事を依頼する場合は複数の業者から見積もりを取り、工事金額や施工内容について必ず説明を求め、納得してから契約しましょう。また、訪問販売での契約は、契約書面を受け取ってから8日以内であればクーリングオフができます。

消費生活センター(戸畑駅前、ウェルとばた7階) TEL093・861・0999

相談受付時間

月~土曜日(祝・休日、年末年始は除く)の8時30分~16時45分(第3土曜日は13時まで)

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