特集東田地区の魅力を再発見

東田地区の魅力を再発見

 官営八幡製鐵所は明治34(西暦1901)年に創業され、明治43年には国内で生産される鉄の90%以上を生産できるまでになりました。その中でも東田地区は、製鐵所の中心的な役割を果たしてきました。時代は移り、平成になってスペースワールドの開園(平成2年)や北九州博覧祭の開催(13年)などにより、本市の新たな魅力を作り出す地区へと変貌し、その後は次世代エネルギー・社会システム実証事業として、「北九州スマートコミュニティ創造事業」が官民共同で行われるなど、環境未来都市の先進モデル地区になりました。

 東田地区には平成27年に世界文化遺産に登録された官営八幡製鐵所旧本事務所、市指定史跡である東田第一高炉跡、自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)、環境ミュージアム、北九州イノベーションギャラリーなど見どころがいっぱいです。  今回は、東田地区の魅力あるスポットを紹介します。

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●いのちのたび博物館

いのちのたび博物館写真

 生命の進化と人の命の歩みを展示した西日本最大級の博物館です。中でも恐竜の骨格標本は来館者を圧倒する迫力があります。貴重な資料が多いにも関わらず、館内の大部分で撮影ができると好評です。開館15周年の記念企画として、10月7日(土)から特別展「最後の戦国武将 小倉藩主 小笠原忠真展」が開催され、忠真の曽祖父である織田信長、徳川家康をはじめ小笠原一族ゆかりの品々が全国から集まります。また、11月3日(祝)の開館記念日には講演会なども予定されています。

●環境ミュージアム

環境ミュージアム写真

 今年で開館15周年を迎える環境ミュージアムは、本市がこれまでに歩んできた公害克服の歴史を伝える映像資料や、食材とフードマイレージ(食料の輸送量と輸送距離を定量的に把握することを目的とした指標)を体験できる展示物などを通して、環境について学習することができます。

 また、楽しみながらエコを学べるエコクッキングや廃材を使った工作、おもちゃの病院など、市民ボランティアによる体験講座も数多く開催しています。他にも、子ども服の古着販売などのリサイクル活動も積極的に行っています。

●北九州イノベーションギャラリー

北九州イノベーションギャラリー写真

 本市の産業技術の保存・継承を目的とした施設で、開館10周年を迎えます。館内には、3Dプリンターやレーザーカッターを利用できるデジタル工房(事前に予約が必要)、産業や企業に関する書籍を集めたライブラリーなどがあります。また、10月1日(日)まで、企画展「Dr.伊藤文人のトリックイリュージョン研究所」が開催されています。逆さ絵や隠し絵、文字遊び絵など、感性と想像力を育む数多くの展示物があります。

入場料・開館時間などは
各施設へお問い合わせ
ください。

いのちのたび博物館
 八幡東区東田2丁目4―1 TEL093・681・1011

環境ミュージアム
 八幡東区東田2丁目2―6 TEL093・663・6751

北九州イノベーションギャラリー
 八幡東区東田2丁目2―11 TEL093・663・5411

東田は見どころいっぱい

●東田第一高炉跡

東田第一高炉跡写真

 官営八幡製鐵所の象徴的存在である東田第一高炉は昭和47年にその役目を終えました。老朽化により解体の危機もありましたが、現在は市指定の史跡として保存されています。パネル展示や生産現場を再現した様子、高炉の中を見学することができます。問い合わせは市民文化スポーツ局文化企画課 TEL093・582・2391へ。

●官営八幡製鐵所旧本事務所

官営八幡製鐵所旧本事務所写真

 官営八幡製鐵所が創業する2年前(明治32年)に竣工した初代本事務所には、長官室や技監室、外国人顧問技師室などが置かれていました。製鐵所構内にあるため非公開ですが、約80m離れた場所には眺望スペースが整備されており、外観を見ることができます。問い合わせは企画調整局世界遺産課 TEL093・582・2922へ。

●長崎街道遊歩道

長崎街道遊歩道写真

 松並木や石張りの舗装など、かつての長崎街道を思わせる遊歩道が、都市高速道路の高架下(環境ミュージアム横から東田第一高炉跡までの約300m)に整備されています。歴史に思いをはせながら、のんびり歩いてみませんか。問い合わせは八幡東区役所総務企画課 TEL093・681・0387へ。

●夢二通りモニュメント

夢二通りモニュメント写真

 大正ロマンを代表する美人画家として有名な竹久夢二は八幡製鐵所に勤務し、八幡東区に居を構えていました。後に流行歌となる夢二の詩「宵待草(よいまちぐさ)」に絵を添えた作品「宵待草に題す」などの複製画を展示したモニュメントが設置されています。問い合わせは八幡東区役所総務企画課 TEL093・681・0387へ。

全部見つけられるかな?

世界遺産デザインマンホール蓋(ふた)

世界遺産デザインマンホール蓋(ふた)写真

 平成27年に世界文化遺産に登録された官営八幡製鐵所旧本事務所の写真が印刷されたデザインマンホール蓋が、スペースワールド駅前の歩道など、東田地区の10カ所に設置されています。

※設置箇所は市ホームページに掲載しています。

 問い合わせは上下水道局下水道計画課 TEL093・582・2480へ。

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