• 当科について
     
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泌尿器科

 泌尿器科は外科から独立した診療部門で、主に腎臓、膀胱、前立腺、そして男性の生殖器を専門的に診ています。
 当科では、地域がん診療拠点病院に認定されていることから、主にこの尿路・生殖器の悪性腫瘍(がん、肉腫)に対する診断、治療を行っています。腎臓、 腎盂、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの尿路、および陰茎、精巣などの生殖器、その他に副腎、後腹膜の腫瘍などが対象になります。 近年の泌尿器科の領域における治療手技、治療薬の進歩はめざましく、当科でも、手術では腹腔鏡などの身体への負担を少なくした体腔鏡手術、膀胱摘出後 の尿自排可能な新膀胱の造設、腎がんに対する腎機能温存を目的とした腎温存手術などを積極的に行っています。また、がんに対しての抗がん剤治療に関し ても、腎がんに対しての分子標的薬、前立腺がんに対しての新規内分泌薬・新規抗がん剤の適応拡大に応じて積極的に導入し、進行がんに対しての予後の改善を目指しています。
 当科では、高度な治療を行うことを目標にするばかりに陥りがちな患者不在の診療にならぬように、正確な病状、考えられる治療法、治療実績や予後などを 説明し、十分なインフォームドコンセントを得た上で、治療を選択・進めるようにしています。 また、セカンド・オピニオンも積極的に行っています。




泌尿器科







泌尿器科

腎がん

腎臓にできる腫瘍の大部分が悪性腫瘍(がん)ですが、そのうち約90%は腎細胞がんです。一般には腎がんと呼ばれています。腎がんの三大症状は、以前は 血尿、腹痛、腹部腫瘤と言われていましたが、最近では検診や人間ドック、他の疾患の検査で腹部の超音波検査(エコー検査)やCTが行われる機会が増え、 7~8割が比較的早期に無症状で発見されるようになってきています。そのため、以前は症状が出てから病院を受診した時にはすでに進行していることが多 く、腎がんは予後が悪いと考えられていましたが、最近は早期発見により腎がんも根治が期待できるようになってきました。 腎がんの治療は、手術による摘出が第一選択となります。抗がん剤や放射線療法は、あまり有効ではないので根治はほとんど期待できません。手術には、が んの大きさや進行の程度によって腎臓を全て摘出する根治的腎摘除術や、小さい場合に行うがんを含め腎の一部分のみを摘除する腎部分切除術があり、当科 では積極的に腎部分切除術を選択するようにしています。がんの根治性を損なわず、腎機能を温存することが可能になります。 切除手術が不能な進行例や手術後に再発や転移を来した患者さんには、従来、免疫療法としてインターフェロンーやイαンターロイキン2などのサイトカ イン製剤が投与されていましたが、2割の患者さんに治療効果がみられる程度でした。2008年頃から、新しい作用機序の抗腫瘍剤(分子標的薬)が登場し、 5割程度の患者さんに治療効果が認められ、現在積極的に用いられています。また、2016年には新たな免疫療法として、免疫チェックポイント阻害薬も適 応となっています。これらの治療は、副作用に注意しながら主に外来通院にて行われ、日常生活を送ることが可能です。

膀胱がん

膀胱がんの症状は血尿が最も多く、特に痛みなどの症状を伴わない肉眼的血尿(無症候性血尿)がある場合は要注意です。 膀胱がんには、膀胱の壁の浅いところにできるがん(表在性)と、膀胱の壁に深く根を張ったがん(浸潤性)、2つがあります。表在性のがんであれば内視鏡 的(経尿道的に挿入)に切除する治療が適応となります。しかし、がんを内視鏡的に完全切除した場合でも、術後数ヶ月から数年後に再発することが多くあ ります。膀胱がんは膀胱のあちらこちらに多発・再発する性質をもっているからです。このため、術後に再発予防の目的で抗癌剤やBCGを膀胱内に注入す る治療もよく行われています。浸潤性のがんは根が深いので内視鏡的切除で完全に切除できないため、膀胱を摘出する必要がでてきます。膀胱摘出後には尿 路変更術(尿の出口を腸など使って尿を体外に出す手術)が必要となります。これまでは人工肛門のように腸の端を腹壁に出し、集尿袋を貼って尿を集める 回腸導管という手術がよく行われていましたが、当科では適応を許せば(腎機能や合併症によってはすべての患者に適応される訳ではありませんが)、小腸 で新しい膀胱をつくって尿道につなげ、これまでどおり尿道から排尿させる術式(自排型新膀胱造設術)も行っています。 また、手術ができないような進行例や手術後に再発や転移を来した患者さんには、抗がん剤や放射線を組み合わせた集学的治療を行っています。

前立腺がん

前立腺は男性だけにあり、精液の一部をつくっている臓器です。前立腺がん、増加傾向にあり、罹患率は男性のがんの1位となっています。最近では、腫瘍 マーカーである前立腺特異抗原(PSA)を用いる血液検査で異常を指摘され、受診して診断される場合がほとんどです。受診時には、排尿に関する症状を含 めた問診、診察が行われ、次いで尿検査、PSA検査、肛門から指を挿入して前立腺の状態(大きさ、硬さ)を調べる直腸診や、肛門から超音波を発する機器 を挿入して調べる経直腸的前立腺超音波(エコー検査)などが行われます。これらの検査・診察でがんが疑われると、前立腺の組織の一部を採取して病理検 査・病理診断が行われ、がん細胞の有無や、がん細胞の性質が調べられます(前立腺生検)。がんと診断された場合には、CT検査、MRI検査や骨シンチグラ フィなどでがんの広がりや転移の有無などについて検査が行われます。 前立腺がんの治療法には、手術(根治的前立腺摘除術)、放射線治療、内分泌療法(ホルモン療法)、さらには特別な治療を実施せず、経過観察するPSA監視 療法(待機療法)があります。前立腺がんの治療を考える上で大切なポイントは、診断時のPSA値と腫瘍の悪性度、病期診断に基づくリスク分類、患者さん の年齢と期待余命(これから先、平均的にどのくらい生きることができるかという見通し)、最終的には患者さんの病気に対する考え方などによります。手 術は、術中出血や術後尿失禁などの合併症軽減に努めています。手術療法を希望されない方に関しては。放射線療法に内分泌療法(ホルモン療法)を組み合 わせた治療を行っています。放射線治療は、ほかの臓器への影響を少なくし、多くの線量の放射線を照射できるIMRTという方法で行っています。 転移を有する前立腺がんの場合は、内分泌療法(‘ホルモン療法)が基本となります。内分泌療法の効果がなくなった症例(去勢抵抗性前立腺がん)には、新規ホルモン剤や、抗がん剤投与で加療を続けていきます。 前立腺がんは比較的進行がゆっくりであることが多いため、かなり進行した場合でも適切に対処すれば、通常の生活を長く続けることができます。


主任部長 長谷川 周二


専門分野:泌尿器腫瘍学、内視鏡手術
専門医等:泌尿器科学会認定 指導医・専門医
学会関係:日本泌尿器科学会 / 日本泌尿器内視鏡学会 / 日本癌治療学会 /
     日本透析学会



 年々増えている前立腺・膀胱・腎臓がんなど、泌尿器がんの診断から治療まで
一貫して行える医療を目指しています。手術技術が高く、他病院で対応できない
症例も受け入れています。



大坪 智志

専門分野:泌尿器科一般、内視鏡手術
専門医等:日本泌尿器科学会認定 専門医・指導医
     日本泌尿器科学会日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
     日本内視鏡外科学会技術認定医
学会関係:日本泌尿器科学会 / 日本泌尿器内視鏡学会



池之上 俊

専門分野:泌尿器科
学会関係:日本泌尿器学会 / 日本泌尿器内視鏡学会 / 日本泌尿器腫瘍学会 /
     日本癌治療学会



                           (平成30年4月1日現在)

診療科
 
 
泌尿器科
  
   
大坪 智志
 
 
〇長谷川 周二
 
   
〇長谷川 周二
 
 
池之上 俊
 
 
池之上 俊
 
 
大坪 智志
 

〇診療科主任部長


月・木は手術日のため、急患のみ対応。


※初診の受付時間は8時から11時までです。
※外来初診には原則として診療情報提供書が必要です。
[医療連携室]TEL:093-533-8660(直通)
      FAX:093-533-8718