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臨床工学課

治療のサポートをおこなう医療機器の準備・操作・管理をしています。

 学会や協会の認定を受けた臨床工学技士を中心に、医師の指示のもと生命を維持・管理する装置(生命維持管理装置)、主要臓器の働きを代替する人工臓器、病的な症状を緩和 する治療装置や移植関連装置、手術中に神経の機能検査機器装置などの、準備・操作・管理をしています。 また、院内で日常的に使用している輸液ポンプやシリンジポンプなど、 治療のサポートをおこなう医療機器を、いつでも安全に使用できるように、 医療機器管理室で中央管理しています。


【 臨床工学技士とは 】

 臨床工学技士は、厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて医師の指示の下に、 血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器等の生命維持管理装置の操作 (生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であって政令で定めるものを含む。) 及び保守点検を行うことを業とする者で、近年の医療機器の目覚ましい進歩に伴い、 医学的、工学的な知識を必要とする専門技術者として医療の重要な一翼を担うものである。(JAAMEより)




実績内容

2017年業務実績内容

名称 件数
手術関連業務 173件
機能検査関連業務 286件
血液浄化関連業務 344件
所在管理(貸出)
    (返却)
6,895件
6,760件
保守管理業務 7,315件
修理業務(院内)
    (院外)
523件
45件

認定

認定 氏名
体外循環技術認定士

 ・心臓手術の人工心肺装置(体外循環装置)を操作するための技術や能力を
  有します。

黒石 治宏
牧瀬 久美子
3学会合同呼吸療法認定士

 ・呼吸療法を習熟し、呼吸療法の目的、理論、治療の実際などについて高度な
  専門知識を有します。

黒石 治宏
牧瀬 久美子
透析技術認定士

 ・腎不全患者の治療および社会復帰に寄与する認定士で、透析装置の適正な
  運用や操作および管理を行う資質を有します。

黒石 治宏
牧瀬 久美子
日本アフェレシス学会認定技士

 ・アフェレシス(血液浄化療法)に関する十分な学識と経験を有します。

黒石 治宏
臨床ME専門認定士

 ・臨床工学技士免許を有し、ME機器・システムおよび関連設備の保守・安全
  管理を中心に、それらを総合的に管理できる専門知識・技術を有し、臨床の
  場において、その知識や技術を発揮し、また他の医療従事者に対して教育・
  指導ができる資質を有します。

黒石 治宏
第1種ME技術者

 ・ME機器・システムおよび関連設備の保守・安全管理を中心に総合的に管理
  する専門的知識・技術を有し、かつ他の医療従事者に対し、ME機器および
  関連設備に関する教育・指導ができる資質を有します。

黒石 治宏
第2種ME技術者

 ・ME機器の安全管理を中心とする医用生体工学に関する知識をもち、適切な
  指導者のもとでそれを実際に医療で応用しうる資質を有します。

黒石 治宏
牧瀬 久美子
渕上 美佳
吉永 友人
村上 泰斗
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)

 ・医療機器の基本的な適正使用および関連する技術情報に必要な知識並びに
  コミュニケーション力を有するとともに、ヒヤリ・ハット、不具合情報等
  の医療機器に関する安全性情報の収集、あるいは提供の資質を有します。

黒石 治宏
認定ホスピタルエンジニア (CHE)

 ・病院の一般的な建築設備(電気、空調、給排水衛生など)に加えて、医療
  機器やガス設備といった特殊設備の管理・運営などの知識と技術を体系的に
  身につけ、施設機能を安全に運用できる資質を有します。

黒石 治宏


     
    心臓/循環
     
    呼吸/循環
     
    胃臓/肝臓/腸
     
    神経
     
    移植
     
    中央管理
     
    環境/専門性

心臓/循環


人工心肺装置

自己血回収装置

IABP

冷温水槽装置

心筋保護液装置

経皮的心肺補助装置

【人工心肺装置(SⅢ)】

心臓を止めて手術を行う時に使用します。この装置に血液回路や人工肺などを取り付け、心臓と肺の替わりをします。

【自己血回収装置(エクストラ)】

手術中に出血した血液を廃棄せず、回収して洗浄を行い輸血血液として使えるようにする装置です。

【IABP装置(CARDIOSAVER IABP Hybrid)】

心臓の冠動脈血管の血液量を増やし、酸素供給量を増やし、心臓の仕事量を減らす装置です。

【冷温水槽】

温水と冷水を作り出すことが出来る装置。心臓を止める手術や身体を温めるときに使用します。

【心筋保護液装置(TRUSYS)】

心臓手術の際に心臓を止めたり、定期的に心臓だけに栄養や酸素を含んだ心筋保護液を送る装置

【経皮的心肺補助装置(SP-200 NEO)】

遠心ポンプと人工肺を使用して、心臓や肺を補助するための装置です。


*写真は各メーカホームページより引用


 心臓の手術には、心臓の動きを一時的に止めて行うものがあります。その際に使用する、心臓と肺の代わりとなり循環を維持させるための人工心肺装置や、手術中に出血した血液を回収・洗浄して輸血として使用できるようにする自己血回収装置など、心臓外科手術に関わる機器の、準備から開始・操作・管理までを行っています。
 ほかに、補助循環装置の操作などの業務もあります。心臓の機能が一時的に低下している場合には、心臓の栄養血管(冠状動脈)の血液量を増やし、心臓の拡張・収縮を助ける目的で使用する経皮的大動脈バルーンパンピング(IABP)装置を使用します。
 さらに、心臓の機能自体や循環機能が破綻に近くなった場合には、より補助作用がある経皮的心肺補助装置(PCPS)を使用することもあります。これら補助循環装置の操作なども含め、心臓・循環関連業務は、体外循環技術認定士を中心に行われています。

呼吸/循環

人工呼吸器 経皮的心肺補助装置

【人工呼吸器(ニュ-ポ-トe500プラス)】

呼吸を人工的に補助する装置です。

【人工呼吸器(ニュ-ポ-トe360)】

呼吸を人工的に補助する装置です。

【経皮的心肺補助装置(SP-200 NEO)】

遠心ポンプと人工肺を使用して、心臓や肺を補助するための装置です。


*写真は各メーカホームページより引用


 呼吸状態が悪くなった時や侵襲の大きな手術後などで使用される人工呼吸器の保守、そして、悪化した肺の代わりに人工肺を使用して酸素化を保つ経皮的肺補助装置(ECMO/ECLA)の準備や操作、管理を行っています。
 人工呼吸器は、呼吸療法認定士やプリベンティブメンテナンス講習、サービストレーニングを修了した技士により保守管理を行っています。また、経皮的肺補助装置は、細かな循環管理が必要なため体外循環技術認定士により行われています。


胃臓/肝臓/腸

血液浄化装置

【血液浄化装置(ACH-Σ)】

血液内の不要なものを選択的に浄化する場合に使用します。CHDFやPE、CARTなど多くの治療に対応できます。

【血液浄化装置(ACH-10)】

血液内の不要なものを選択的に浄化する場合に使用します。CHDFやPE、CARTなど多くの治療に対応できます。

【個人用多用途透析装置(DBB-100NX)】

腎臓の機能不全の場合に人工腎臓として使用します。超純粋透析液によりOnline-HDFも可能です。

【透析用水作製装置】

不純物を含まない、透析用超純粋水を作製する装置です。毎月、水質調査を行い、超純粋水を維持しています。


*写真は各メーカホームページより引用


 腎臓が悪くなった場合に使用する人工腎臓(いわゆる透析)や、肝臓が悪くなり肝臓の代謝機能が低下した場合に使用する人工肝臓(血漿交換)、腸の病気などでの増えすぎた血球成分を取り除く血球成分除去療法など、様々な疾患に適応した血液浄化療法を医師の指示のもとに行っています。また、身体に溜まった難治性の腹水や胸水を処理して、体に必要なタンパク成分だけを取り出すという腹水再濃縮静注法も行っています。
 成人・小児を問わず、急性期・慢性期治療に適した血液浄化療法を、緊急時も含めできるだけいつでも対応できるように各種準備しています。また、透析治療は熱水薬液消毒システムを搭載した個人用透析装置システムによって清潔を保ち、超純粋透析液を作成して行っています。online-HDF治療にも対応しています。 血液浄化療法は、透析技術認定士を中心に行われています。

術中神経機能検査


神経機能検査装置

術中神経機能検査

【神経機能検査装置(MEE-1208)】

手術中に運動誘発電位(MEP)・体性感覚誘発電位(SEP)・聴性脳幹反応(ABR)・視覚誘発電位(VEP)などを測定する装置です。


*写真は各メーカホームページより引用


 脊柱内視鏡下手術及び、脳神経外科で、術中神経機能検査装置を操作、管理、記録しています。手術中に運動誘発電位(MEP)、体性感覚誘発電位(SEP)、聴性脳幹反応(ABR)、その他神経機能の術中検査を臨床工学課で行っています。

移植


遠心型血液成分分離装置
遠心分離器で分離します。

Buffy Coat 1%部分より、
造血幹細胞を採取します。

【遠心型血液成分分離装置
 (スペクトラ オプティア)】

移植用の造血幹細胞採取を連続的に行う専用装置です。


*写真は各メーカホームページより引用


 血液内科の幹細胞移植で用いられる造血末梢幹細胞は、成分献血を行うように腕や足などから選択的に採取することができます。
 循環する血液に遠心力をかけて血液成分を分離し、造血幹細胞を含む部分を選択的・連続的に採取する遠心型血液成分分離装置の準備・操作を行っています。

中央管理



院内にある輸液ポンプ・シリンジポンプ(一部)

【シリンジポンプ(各種)】

シリンジ(注射器)で高精度に輸液(薬剤)を体内へ注入するときに使用します。

【輸液ポンプ(各種)】

薬剤を高精度に輸液を行う場合に、専用の輸液回路などを用いて使用します。


*写真は各メーカホームページより引用


 輸液ポンプやシリンジポンプ、疼痛緩和用ポンプ、低圧持続吸引器、経腸栄養用ポンプ、ネブライザーなど、治療に使用される多種多様な医療機器が、保守・整備された状態でいつでも使用できるように、集中的に医療機器管理室で管理しています。保守点検は、プリベンティブメンテナンス講習やサービストレーニングを修了した技士により行われており、集中管理することで同時に所在管理も行っています。また、医療機器の修理業務も行っています。院内スタッフの知識・技術向上のため、医療機器に関する勉強会も定期的に行っています。

環境

【医用テレメータ】

心電図や酸素飽和度などの生体情報を電波で伝播してナースステーションの生体情報モニタに数値や波形を表示します。


 医療機器を安全に使用するためには、安全に使用できる環境が必要です。使用環境を整えるために、環境の整備や輸液ポンプ・シリンジポンプなど日常的に使用する医療機器の機種統一を行い、インシデントを予防できる環境を整えています。また、電波の混信などを防ぐため医用テレメータの電波電界強度測定、医用テレメータの無線チャンネルゾーン・バンドの管理・監視も行っています。そして、医療機器情報コミュニケータ(MDIC)によって病院職員と製造・販売・賃貸業者、修理業者を含む医療機器の製造販売業者等との間でさまざまな情報を共有しています。
 医療機器使用中にインシデントが発生し、医療安全委員会より依頼があった場合には、経過や経路の検証などを臨床工学技士、臨床ME専門認定士及び認定ホスピタルエンジニア(CHE)が委員会などと共に行っています。


専門性


 臨床工学課には、関連学会や協会から認定を受けた技士が所属しています。(体外循環技術認定士、透析技術認定士、呼吸療法認定士、臨床ME専門認定士、認定ホスピタルエンジニアなど)これら認定技士を中心に専門的領域のサポートを行っています。
 技術の取得・向上のため、積極的に医療機器のメーカが開催している機器別のプリベンティブメンテナンス講習やサービストレーニングなど受けて修了証を取得し、保守点検や修理を行っています。


統括部長(臨床工学課長兼務) 山野 裕二郎


専門分野:内科一般、血液疾患

学会関係
・日本内科学会
・日本血液学会
・日本病院総合診療医学会
・日本プライマリ・ケア連合学会
・日本感染症学会

認定
・日本内科学会認定内科医・指導医
・日本血液学会専門医
・日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
・日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
・インフェクションコントロールドクター
・日本医師会認定産業医



係長 黒石 治宏(臨床工学技士長)


担当業務:臨床工学課の業務管理、教育、指導

 「最高最良の医療提供」のため、専門的知識を駆使して
 よりよい治療サポートを目指します。

学会関係
・日本人工臓器学会
・日本体外循環技術医学会
・日本アフェレシス学会
・日本医療福祉設備協会

認定
・体外循環技術認定士
・3学会合同呼吸療法認定士
・透析技術認定士
・日本アフェレシス学会認定技士
・臨床ME専門認定士
・第1種/第2種ME技術者
・医療機器情報コミュニケータ
・認定ホスピタルエンジニア