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臨床工学課

治療のサポートをおこなう医療機器を、準備・操作・管理しています。

 臨床工学課には、臨床工学技士が配置されています。 学会や協会の認定を受けた技士を中心に、医師の指示のもと、 生命を維持・管理する装置(生命維持管理装置)、主要臓器の働きを代替する人工臓器、病的な症状を緩和 する治療装置や移植関連装置、手術中の神経機能検査機器などを、準備・操作・管理しています。 また、院内で日常的に使用している輸液ポンプやシリンジポンプなどの、 治療のサポートをおこなう医療機器を、いつでも安全に使用できるように、 医療機器管理室で中央管理しています。


【 臨床工学技士とは 】

 臨床工学技士は、厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて医師の指示の下に、 血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器等の生命維持管理装置の操作 (生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であって政令で定めるものを含む。) 及び保守点検を行うことを業とする者で、近年の医療機器の目覚ましい進歩に伴い、 医学的、工学的な知識を必要とする専門技術者として医療の重要な一翼を担うものである。(JAAMEより)




臨床工学課

心臓血管外科や循環器内科関連の人工心肺装置操作などを含めた件数は57件。 特殊治療の血液浄化を含めた血液浄化療法の件数は230件。 内科(血液内科)の造血幹細胞採取件数は38件。 整形外科などの術中神経機能検査は308件 病棟への医療機器の貸出件数は8,000件を超え、 院内修理件数や点検保守件数は約5,000件を超えます。





     
    心臓/循環
     
    呼吸/循環
     
    胃臓/肝臓/腸
    術中神経
    機能検査
     
    移植
     
    中央管理
     
    環境/専門性

心臓/循環

 心臓の手術には、心臓の動きを一時的に止めて行うものがあります。

その際に使用する、心臓と肺の代わりとなり循環を維持させるための人工心肺装置や、

手術中に出血した血液を回収・洗浄して輸血として使用できるようにする自己血回収装置など、

心臓外科手術に関わる機器の、準備から開始・操作・管理までを行っています。

 ほかに、補助循環装置の操作などの業務もあります。

心臓の機能が一時的に低下している場合には、心臓の栄養血管(冠状動脈)の血液量を増やし、

心臓の拡張・収縮を助ける目的で使用する経皮的大動脈バルーンパンピング(IABP)装置を使用します。

さらに、心臓の機能自体や循環機能が破綻に近くなった場合には、

より補助作用がある経皮的心肺補助装置(PCPS)を使用することもあります。

これら補助循環装置の操作なども含め、

心臓・循環関連業務は、体外循環技術認定士を中心に行われています。



人工心肺装置

自己血回収装置

IABP

経皮的心肺補助装置


*写真をクリックすると機器説明を表示します。

*写真は各メーカホームページより引用

呼吸/循環

 呼吸状態が悪くなった時や侵襲の大きな手術後などで使用される人工呼吸器の保守、そして、

悪化した肺の代わりに人工肺を使用して酸素化を保つ経皮的肺補助装置(ECMO)の準備や操作、

管理を行っています。

 人工呼吸器は、呼吸療法認定士やプリベンティブメンテナンス講習、

サービストレーニングを修了した技士により保守管理を行っています。

また、経皮的肺補助装置は、細かな循環管理が必要なため体外循環技術認定士により行われています。


胃臓/肝臓/腸

 腎臓が悪くなった場合に使用する人工腎臓(いわゆる透析)や、肝臓が悪くなり肝臓の代謝機能が

低下した場合に使用する人工肝臓(血漿交換)、腸の病気などでの増えすぎた血球成分を取り除く血球成分

除去療法など、様々な疾患に適応した血液浄化療法を医師の指示のもとに行っています。

また、身体に溜まった難治性の腹水や胸水を処理して、

体に必要なタンパク成分だけを取り出すという腹水再濃縮静注法も行っています。

 成人・小児を問わず、急性期・慢性期治療に適した血液浄化療法を、

緊急時も含めできるだけいつでも対応できるように各種準備しています。

また、透析治療は熱水薬液消毒システムを搭載した個人用透析装置システムによって清潔を保ち、

超純粋透析液を作成して行っています。online-HDF治療にも対応しています。

血液浄化療法は、透析技術認定士を中心に行われています。

         血液浄化装置


*写真をクリックすると機器説明を表示します。

*写真は各メーカホームページより引用

術中神経機能検査

 日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医のもと、

脊柱内視鏡下手術及び、脳神経外科で、術中神経機能検査を操作、管理しています。



神経機能検査装置


*写真をクリックすると機器説明を表示します。

*写真は各メーカホームページより引用

移植

 血液内科の幹細胞移植で用いられる造血末梢幹細胞は、

成分献血を行うように腕や足などから選択的に採取することができます。

 循環する血液に遠心力をかけて血液成分を分離し、造血幹細胞を含む部分を

選択的・連続的に採取する遠心型血液成分分離装置の準備・操作を行っています。



遠心型血液成分分離装置
遠心分離器で分離します

Buffy Coat 1%部分より、
造血幹細胞を採取します。


*写真をクリックすると機器説明を表示します。

*写真は各メーカホームページより引用

中央管理

 輸液ポンプやシリンジポンプ、疼痛緩和用ポンプ、低圧持続吸引器、経腸栄養用ポンプ、ネブライザー

など、治療に使用される多種多様な医療機器が、保守・整備された状態でいつでも使用できるように、

集中的に医療機器管理室で管理しています。

保守点検は、プリベンティブメンテナンス講習やサービストレーニングを修了した技士により

行われており、集中管理することで同時に所在管理も行っています。

また、医療機器の修理業務も行っています。

院内スタッフの知識・技術向上のため、医療機器に関する勉強会も定期的に行っています。


院内にある輸液ポンプ・シリンジポンプ(一部)


*写真をクリックすると機器説明を表示します。

*写真は各メーカホームページより引用

環境/専門性

【 環境 関連 】

 医療機器を安全に使用するためには、安全に使用できる環境が必要です。

使用環境を整えるために、環境の整備や輸液ポンプ・シリンジポンプなど日常的に使用

する医療機器の機種統一を行い、インシデントを予防できる環境を整えています。

また、電波の混信などを防ぐため医用テレメータの電波電界強度測定、

医用テレメータの無線チャンネルゾーン・バンドの管理・監視も行っています。

そして、医療機器情報コミュニケータ(MDIC)によって病院職員と製造・販売・賃貸業者、

修理業者を含む医療機器の製造販売業者等との間でさまざまな情報を共有しています。

 医療機器使用中にインシデントが発生し、医療安全委員会より依頼があった場合には、

経過や経路の検証などを臨床工学技士、

臨床ME専門認定士及び認定ホスピタルエンジニア(CHE)が委員会などと共に行っています。


【 専門性 】

 臨床工学課には、関連学会や協会から認定を受けた技士が所属しています。

(体外循環技術認定士、透析技術認定士、呼吸療法認定士、臨床ME専門認定士、

認定ホスピタルエンジニアなど)これら認定技士を中心に専門的領域のサポートを行っています。

 技術の取得・向上のため、積極的に医療機器のメーカが開催している機器別の

プリベンティブメンテナンス講習やサービストレーニングなど受けて修了証を取得し、

保守点検や修理を行っています。


統括部長(臨床工学課長兼務) 山野 裕二郎


専門分野:内科一般、血液疾患
専門医等:日本内科学会認定内科医・指導医
     日本血液学会専門医
     日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
     日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
     インフェクションコントロールドクター
     日本医師会認定産業医
学会関係:日本内科学会/日本血液学会/日本病院総合診療医学会
     日本プライマリ・ケア連合学会/日本感染症学会



技士長 黒石 治宏


認定資格:体外循環技術認定士
     透析技術認定士
     臨床ME専門認定士
     第2種ME技術者
     医療機器情報コミュニケータ
     認定ホスピタルエンジニア
学会関係:日本人工臓器学会 / 日本体外循環技術医学会
     日本アフェレシス学会 / 日本医療福祉設備協会

 「最高最良の医療提供」のため、専門的知識を駆使してよりよい治療サポートを目指します。