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浄水汚泥の有効利用

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浄水汚泥の有効利用

1.概要

スポーツグランドの写真

 北九州市上下水道局の浄水場では、河川やダムの水を沈でん・ろ過という方式で浄化しています。この浄化の過程で発生したスラリーを、濃縮・脱水・乾燥させたものが浄水汚泥です。
 水道局はこの浄水汚泥を埋め立て地に埋め立てていましたが、平成6年から、グランド用土や育苗土、セメント原料などに有効に利用しています。
 浄水汚泥の有効利用実績は次のとおり

浄水汚泥の有効利用実績
年度 有効利用 最終処分
(トン)
有効
利用率
(%)
スポーツ
施設素材
(トン)
育苗土
(トン)
河川
浄化用土
(トン)
改良土
(トン)
セメント
原料
(トン)
響灘埋立
(トン)
平成8年度 3,095 106 0 0 2,682 3,143 9,026 65.2
平成9年度 2,950 1,674 0 0 2,750 9 7,383 99.9
平成10年度 2,273 2,159 0 0 4,868 425 9,725 95.6
平成11年度 1,712 1,371 3,803 0 3,252 292 10,430 97.2
平成12年度 2,285 1,598 525 0 4,249 1,294 9,951 87.0
平成13年度 2,110 1,491 0 0 3,964 0 7,565 100.0
平成14年度 1,897 1,207 963 0 4,419 450 8,936 95.0
平成15年度 1,573 1,678 0 0 3,273 3 6,527 100.0
平成16年度 1,243 1,721 0 0 3,283 62 6,309 99.0
平成17年度 1,302 2,004 0 569 4,117 0 7,991 100.0
平成18年度 653 1,110 0 2,359 1,988 0 6,110 100.0
平成19年度 1,105 1,294 0 2,553 2,275 123 7,350 98.3
平成20年度 752 2,425 0 0 2,898 0 6,075 100.0
平成21年度 1,690 1,929 0 0 4,130 0 7,749 100.0
平成22年度 1,957 1,278 0 3,709 494 0 7,438 100.0
平成23年度 1,634 1,153 0 3,883 112 0 6,782 100.0
平成24年度 2,011 1,280 0 4,917 260 0 8,468 100.0
平成25年度 1,695 1,105 0 5,263 109 0 8,172 100.0
平成26年度 1,904 429 0 5,354 253 0 7,940 100.0
平成27年度 1,340 346 0 3,507 229 0 5,422 100.0
平成28年度 1,221 889 0 4,362 276 0 6,748 100.0
平成29年度 1,446 1,424 0 981 3,104 0 6,955 100.0
平成30年度 1,806 608 0 0 4,725 0 7,139 100.0
令和元年度 2,252 153 0 0 5,229 0 7,633 100.0
令和2年度 3,046 0 0 0 3,439 0 6,475 100.0
令和3年度 3,006 57 0 3,464 192 0 6,719 100.0
令和4年度 2,530 0 0 5,347 108 0 7,985 100.0
令和5年度 2,477 176 0 5,040 224 0 7,917 100.0

2.浄水汚泥のできるまで

 河川やダムの水が浄水場に着いたら、にごりを取除くため凝集剤をいれて、にごり分を集め沈みやすくします。このにごり分の固まりをフロックと言います。次に沈でん池でゆっくりと流すとフロックが重みで下に沈み、水はきれいになります。この水を細かな砂のろ過池でこして、消毒すれば水道水ができます。
 下に沈んだにごり分を集めて泥水のようにしたものをスラリーと言います。このスラリーを濃縮槽にいれて濃くしたのち、機械でしぼると浄水汚泥ができます。その性状は水分65%から70%、厚み5から10ミリメートル、面積3センチメートルから5センチメートル四方の土で、固くしまっています。これを機械脱水汚泥と呼んでいます。
 また、スラリーを天日乾燥床というプールのような所に入れ、太陽の光で3ヶ月から4ヶ月乾燥させると水分がぬけて普通の土のように固まります。これを天日乾燥汚泥と呼んでいます。

3.北九州市上下水道局の排水処理施設

機械脱水処理施設
施設名 方式 台数 能力 稼動
伊佐座排水処理場 フィルタープレス 3 1日(7時間稼動)あたり6.9トン(固形物量) 平成9年
本城排水処理場 フィルタープレス 2 1日(24時間稼動)あたり4.5トン(固形物量) 平成22年
穴生排水処理場 フィルタープレス 4 1日(7時間稼動)あたり9.3トン(固形物量) 平成3年
天日乾燥施設
施設名 池数 総面積(平方メートル) 能力 築造
4 1,688 0.27トン(固形物量) 昭和49年
伊佐座 5 3,130 2.61トン(固形物量) 昭和51年
頓田 12 4,080 0.69トン(固形物量) 昭和49年
本城 6 2,160 0.57トン(固形物量) 昭和58年
猪熊 6 2,796 0.50トン(固形物量) 昭和58年
井手浦 12 12,000 2.38トン(固形物量) 平成3年

4.浄水汚泥のグランド用土を使用した庭

 平成12年4月、北九州市井手浦浄水場では浄水施設の拡張工事にともない、玄関前およびろ過池のまわりに、浄水汚泥を再利用したスポーツグランド用材料をもちいて舗装をしました。

井手浦浄水場玄関前の写真

井手浦浄水場玄関前

このページの作成者

上下水道局水道部浄水課
〒803-8510 北九州市小倉北区大手町1番1号
電話:093-582-3155 FAX:093-583-3521

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