「第6期北九州市障害福祉計画・第2期北九州市障害児福祉計画(令和3年度から令和5年度)」(最終案) 第1章 北九州市障害福祉計画及び北九州市障害児福祉計画の概要 1 計画の基本理念 (1)基本的な考え方 本計画は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(以下「障害者総合支援法」という。)の「すべての国民が障害の有無にかかわらず等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものである」との理念を実現するため、障害者総合支援法第88条第1項及び児童福祉法第33条の20第1項に基づく市町村計画として策定するものです。 本計画の策定に当たっては、障害者総合支援法及び児童福祉法の趣旨を踏まえ、厚生労働省の定める「障害福祉サービス等及び障害児通所支援等の円滑な実施を確保するための基本的な指針」(以下「基本指針」という。)に即し、障害のある人等の地域生活を支援するためのサービス基盤等に係る令和5年度末の目標を設定するとともに、令和3年度から5年度までの障害福祉サービス等及び障害児通所支援等を提供するための体制の確保を総合的かつ計画的に図るための取り組みを定めます。 ア 障害者総合支援法第88条に基づく障害福祉計画 障害福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供体制の確保に係る目標に関する事項 各年度における指定障害福祉サービス、指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込み 地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事項 等 第1期、平成18年度から20年度まで 第2期、平成21年度から23年度まで 第3期、平成24年度から26年度まで 第4期、平成27年度から29年度まで 第5期、平成30年度から令和2年度まで 第6期、令和3年度から5年度まで イ 児童福祉法第33条の20に基づく障害児福祉計画 障害児通所支援及び障害児相談支援の提供体制の確保に係る目標に関する事項 各年度における指定通所支援又は指定障害児相談支援の種類ごとの必要な見込量等 第1期、平成30年度から令和2年度まで 第2期、令和3年度から5年度まで (2)国の第6期障害福祉計画及び第2期障害児福祉計画のポイント 令和2年、厚生労働省は、障害のある人や障害のある子どもの地域生活を支援するためのサービス基盤整備等に係る令和5年度末の数値目標を設定するとともに、障害福祉サービス等(障害福祉サービス、相談支援並びに市町村及び都道府県の地域生活支援事業)及び障害児通所支援等(障害児通所支援及び障害児入所支援並びに障害児相談支援)を提供するための体制の確保が総合的かつ計画的に図られるように新たな基本指針を定めました。 第6期障害福祉計画及び第2期障害児福祉計画に係る基本的理念は、以下のとおりです。 @障害のある人等の自己決定の尊重と意思決定の支援 A市町村を基本とした身近な実施主体と障害種別によらない一元的な障害福祉サービスの実施等 B入所等から地域生活への移行、地域生活の継続の支援、就労支援等の課題に対応したサービス提供体制の整備 C地域共生社会の実現に向けた取り組み D障害のある子どもの健やかな育成のための発達支援 E障害福祉人材の確保 F障害のある人の社会参加を支える取り組み これらの基本的理念のもと、障害福祉サービス等の提供体制及び自立支援給付等の円滑な実施を確保することに努めます。 2 計画期間 令和3年度〜令和5年度(厚生労働省の基本指針による) 3 計画の位置付け (1)北九州市障害者支援計画 「北九州市障害福祉計画」及び「北九州市障害児福祉計画」は「北九州市障害者計画」と密接に連携する必要があることから、これら3計画を包含した「北九州市障害者支援計画」として、障害福祉施策を総合的に推進していきます。 第6期北九州市障害福祉計画は、厚生労働省が所管している障害者総合支援法に基づき、障害福祉サービス、相談支援、地域生活支援事業の提供体制等を定めるものです。 第2期北九州市障害児福祉計画は、厚生労働省が所管している児童福祉法に基づき、障害児支援の提供体制の整備等を定めるものです。 (2)北九州市基本計画の分野別計画 「北九州市障害者支援計画」は、誰もが元気で安心して地域で生活できるまちづくりを目指した、本市の基本構想・基本計画である「『元気発進!北九州』プラン」に基づく分野別の計画として位置づけられるものです。 このため、「北九州市障害者支援計画」の推進にあたっては、「『元気発進!北九州』プラン」の各分野別計画である「北九州市地域福祉計画『北九州市の地域福祉』」や「北九州市いきいき長寿プラン」、「北九州市健康づくり推進プラン」及び「元気発進!子どもプラン」等のその他の保健福祉計画や「北九州市特別支援教育推進プラン」等の関連する計画と相互に連携を図りながら、取り組みを推進します。 (3)障害福祉サービス等ニーズ把握調査の結果や幅広い意見、提案を踏まえた計画 今回の計画の策定に当たっては、「北九州市障害福祉サービス等ニーズ把握調査」の結果や、障害のある人に関する施策の総合的かつ計画的な推進について必要な事項を調査・審議する「北九州市障害者施策推進協議会」等からの意見や提案を可能な限り反映します。 また、パブリックコメントや市議会等でいただいた意見等を踏まえて策定します。 (4)本計画が目指すSDGs 「SDGs(持続可能な開発目標)」は平成27年(2015年)9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された持続可能な世界を実現するための2030年までの世界の開発目標です。本市はこれまでの取り組みが高く評価され、平成30年(2018年)4月にOECD(経済協力開発機構)より「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」にアジア地域で初めて選定され、また、同年にはSDGs未来都市に選定されました。本市はSDGsの先進都市として、市民や企業、団体等と連携し、市一体となってSDGs達成に向けて取り組んでいます。 本計画は、SDGsの関連するゴールの達成に向け、各事業を推進していきます。 @SDGsゴール3「すべての人に健康と福祉を」 ASDGsゴール8「働きがいも経済成長も」 BSDGsゴール10「人や国の不平等をなくそう」