ページトップ
印刷用ページ(新規ウィンドウで表示します)
現在位置:トップページ > 市政情報 > 市長の部屋 > 市長記者会見 > 平成29年度市長定例会見 > 平成29年12月28日市長記者会見
【発表案件】
・第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞受賞について
・幹部職員が選ぶ「今年の10大ニュース」及び市長が選ぶ「今年の1文字」
ページ本文

平成29年12月28日市長記者会見
【発表案件】
・第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞受賞について
・幹部職員が選ぶ「今年の10大ニュース」及び市長が選ぶ「今年の1文字」

会見の動画(YouTube)

市長

それでは、最初に2点ご報告をさせていただきます。
最初に、SDGsの表彰をいただいた件であります。第1回の「ジャパンSDGsアワード」の表彰式が26日、首相官邸で開催されました。自治体としましては、北海道の下川町と北九州市が選定されました。この「ジャパンSDGsアワード」というのは、記念すべき第1回でありまして、ここで受賞できたことは、大変光栄であります。このSDGsはご案内のとおり、国連の全ての加盟国193ヶ国が合意した、2030年を目標年度とする世界共通の目標であります。この達成に向けましては、国だけでなく産官学民が連携して、世界レベルで取り組んでいく課題であります。北九州市は、公害克服の経験から培ってまいりましたこの市民の力、また技術を活かしまして、低炭素社会づくりを目指した環境モデル都市に、福田内閣の時に応募をしまして、全国の都市の中から選ばれております。また野田内閣の時にも、環境に加えてこの社会面・経済面の3つの側面から課題の解決を目指す環境未来都市の募集がございまして、これに応募をして選ばれました。現在、日本の環境モデル都市・環境未来都市の、あるいは国関係の機関からなる協議会をつくっておりまして、その会長都市を本市が拝命しております。このようにさまざまな取り組みを行ってきたところでありますが、今回評価されたポイントはこの官民のパートナーシップ、そして海外都市とのパートナーシップであります。水ビジネスに見られますように、環境面での幅広い国際的な貢献、またビジネスなどの取り組みがSDGsの達成に貢献すると認められたものと考えております。改めて、これまでこうした取り組みに携わってこられました関係者の皆さま方のご労苦に対し、尊敬と敬意を表したいと思います。今後はこの受賞をきっかけとして、これからシンポジウム、あるいはイベントなどを通して広く市民にPRしたいと思います。そして認知度を高めながら、市民・各界、企業も含めて、みんなでこのSDGsの取り組みをですね、さらに推進をして、その模範的な、モデル的な都市を目指していきたいと考えております。これが1点目であります。
それから、毎年最終の定例会見におきまして、今年1年に起こりましたまちの出来事を振り返りまして、本市の10大ニュースとして発表させていただいております。今年報道されたニュースの中から特に多く報道されたもの、また話題性の高かったものなど88の項目を選びまして、大所高所から市政全体を見渡しております市の幹部職員31名へのアンケートをもとに10項目を選定したものであります。今回、新たに副市長3名からも回答を得ております。本市では、この結果を将来のまちづくりに活かしていくとともに、市民をはじめ多くの皆さまが市政への関心をさらに深めていただくことを期待します。それでは、ランキング順にこの1年を振り返ってみたいと思います。モニターに表示をされております。
まずは1位に選定されたニュースでありますが、天皇皇后両陛下が行幸啓をされたことであります。この北九州市に3日間ご宿泊をされました、大変名誉なこと、嬉しいことでございました。その際、エコタウンをご視察いただきまして、環境分野における国際貢献についてご説明差し上げたところでありますが、世界の環境首都を目指しております本市にとりまして、大変光栄なことでありました。多くの市民が参加をしました提灯奉迎におきましては、両陛下に対する感謝と深い敬愛の気持ちを伝えることができたと感じております。両陛下の心優しい笑顔は、今も私の中で大変印象深く残っているところです。
続いて第2位でありますが、3月12日グランドオープンをしたミクニワールドスタジアム北九州であります。完成式典後にありましたギラヴァンツ北九州の開幕戦では、J3史上最多となる1万4,935人が観戦をいたしました。また、サンウルブズと国内先発が対戦した「JAPAN RUGBY DREAM MATCH」や、「HSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ」、この世界大会が初めて日本で開催をされました。こうした大規模大会の開催などを通しまして、年間100回ぐらい行ったところでありますが、多くの方にこの新しいスタジアムをPRできたのではないかと思います。
第3位は、スペースワールドの閉園であります。幅広い世代の方々に愛されてきた、内外の多くの観光客が訪れ、街がにぎわうようにこれまで頑張ってきてくれました。本市のにぎわいづくりへの貢献に対して、感謝したいと思っています。開業から27年を経まして、残念ながら閉園を迎えるわけでありますが、引き続き国内外から多くのビジターがこの地に訪れ、街全体がにぎわっていくように官民一体となって取り組んでいきたいと考えております。4位から10位までは、こちらにあるとおりであります。九州北部を襲った豪雨災害、そして6人もの犠牲者が発生した「中村荘」の火災事故がありました。改めて、お亡くなりになられた方、ご遺族へ哀悼の意を表したいと思います。また、被災された皆さまへ心からお見舞い申し上げたいと思います。
こうして今年1年を振り返ってみますと、スペースワールド開園から同じく27年という時を経て、再び両陛下に行幸啓をいただきました。いろんなことがあったわけでございますが、このミクニワールドスタジアムがオープンをしたことであります。スポーツが盛り上がってきていると思います。これは卓球の早田さんの活躍をはじめとして、オリンピックやラグビーワールドカップのキャンプ地誘致なども前進をし始めております。また今年は、日本遺産に関門海峡が認定をされました。世界的な文化遺産2つに続く日本遺産の認定、大変嬉しいニュースがありました。また、美術館のリニューアルができました、文化芸術の面でも新たな前進がありました。とりわけ今年春には、政府文化庁からそれぞれの芸術文化分野におきまして日本で唯一都市を選んで、5年間応援をしていくという新しい制度が始まって、応募があったわけでございますが、本市はメディア芸術の創造都市に日本で唯一選ばれたということであります。また、フィルム・コミッションのロケの作品は過去最多となりましたし、また「合唱の街」をこれまで掲げてまいりましたが、北九州市議会におきまして、初めて市民のコーラスも入って全員がこの市歌を斉唱するという、このように一面もあったと思います。さて、人のにぎわいという面におきましては大型クルーズ船が寄港するようになりまして、外国との定期航空路線が復活、また道が開けつつあります。外国人の観光客が大変増えてきたと思います。また都心部におきましても、これまで懸案でありました旧小倉ホテルでありますとか丸源ビルといった、そういったところの開発も目途が付いてきたと。また地価が、商業地が24年ぶりに上昇に転じたと、このような新しい、明るい話題もあったところであります。街の彩りがより豊かになったと感じる、この1年でありました。
そこで、結びに私からこの1年間を表現する言葉といたしまして、漢字1文字を披露したいと思います。
平成29年の漢字1文字はこちらでございます。「彩(いろどり)」であります。
先ほど、文化・スポーツ、あるいは人のにぎわい、いくつかの印象に残ることを申し上げました。それを1つの言葉でっていうのはなかなか難しいのですが、自分は彩(いろどり)という言葉を選ばせていただきました。来年は、北九州市が誕生して55周年を迎えます。55周年の市のPRアンバサダーに、本市出身の草刈正夫さんがご襲名いただけるということは、今年大変明るいニュースでもありました。今年以上にですね、来年は55周年ということで、明るいニュースを皆さまにお届けできるように頑張ってまいりたいと思います。報道機関の皆さまにおかれましては、これまで市政のニュースを市民の皆さまにお届けをいただいたことを感謝申し上げたいと思います。また、明るく力強い情報発信に努めてまいりたいと思いますので、来年も引き続きよろしくお願い申し上げたいと思います。それでは、私の報告は以上でございますので、ご質問を承りたいと思います。

記者

すみません、幹事社からSDGs1点だけ。これは2自治体が選ばれたということですが、応募をした自治体数はいくつなのでしょうか。

市長

いくつかの政令市を含めて、20くらいあったと聞いているのですが。

記者

分かりました、SDGsについて、他何かありませんか。

記者

先ほど市長がですね、SDGsをPRしてモデル的な都市を目指すとおっしゃられましたけども、ちょっと具体的にどういう都市を目指されているのかという、もうちょっと具体的にあれば教えていただきたいと思います。

市長

これまでは、環境モデル都市・環境未来都市ということに政府から選んでいただいて、激励を受けながら市民の皆さんと一緒にですね、環境にやさしいまちを目指して努力をしてまいったところでありますが、今目の前で開けつつあるのは、国連の全加盟国が合意をした地球規模の重要な歩みが今始まったということで、しかも日本政府はその先頭に立つ気持ちで一生懸命SDGsに取り組もうとしております。これは政府・自治体はもとよりでございますが、民間企業にとっても新しいビジネスチャンスにつながると一般に言われておりまして、海外の有力企業の皆さんの、また日本の企業の中にも積極的にSDGsへの取り組みを、社のイメージアップにもなるということで、かなり広がりつつあります。これを市民・各界の皆さんと一緒にですね、世界中が取り組む共通の活動の目標でございますので、ぜひさまざまな面で成果を挙げて、「SDGsのモデルは北九州市」と、このように将来言われるように頑張っていきたいということであります。そのことは、この北九州市のプレゼンス、この知名度を全世界に発信するという意味においても、本市の最も大きな強みは環境にあると思いますので、大変有力なこの都市活性化の戦略にもなると考えております。

記者

SDGsに関して、他ございますか。ないようですので、10大ニュースについてなのですが、このランキング1位から10位の並び、幹部の方が選ばれたということなのですが、市長の中の、ご自身の10大ニュースのこの順位と何か大きく齟齬があったりする点ってございますか。

市長

大体、選ばれたニュースとその後に続くものも含めて、共感を持ってその結果を見ておりますが、自分としましては、やはり北九州市の発展のためには、やはり安全・安心という面でどうしてもクリアせねばならなかった課題があったように自分自身は感じているわけです。特に2期目、この4年間は今から振り返っても、大変にそういった意味では緊張し、厳しい時も感じました。しかし、市民・各界の皆さんと一緒にそれを乗り越えた時に、この3年余り非常に平穏なまちになって、そうなってみて初めて食べるものが大変美味しいとか、見に行くところがいっぱいあるまちだと、それから環境やいろんな面でも非常に参考になるまちだという、このまちのよさがですね、かなり広く認められ出したのではないかと自分は感じております。それが、そのビジターが増えたということであります。そのことは、同時に例えば都心部における再開発が進んでいくということにもなってきた、その中でいろんな方が来られました。特に自分が印象に残っているのは、3年余り環境の国際貢献で自分自身関わってまいりましたフィリピンのダバオの市長、大統領のお嬢さんでありますけれども、その方が北九州を視察されて、そして環境姉妹都市になったということ、そして天皇皇后両陛下が行幸啓をされた、数ある多くの方々をお迎えした1年でありますけれども、この件は非常に印象に残ることであります。

記者

はい、分かりました。選考した期間の中にこのSDGsの受賞がなかったので、この中にはないと思うのですけども、これをもし市長が入れるとしたら何位に入るのでしょう。

市長

そうですね、SDGsはまだ始まったばかりで、来年度の予算編成の中でも特にこの市民の皆さまに呼びかけをして、ご一緒になってパートナーシップを確認して前へ進める非常に大きな目標がSDGsではないかと、そんな議論を今しているところでございまして、これから市民の皆さまにどんどん広がっていくと思います。ただ、このニュースをあらかじめ選んでいく過程で時間の設定があったのですね、これは入っていますか。

担当者

今回、1月1日から12月13日までのニュースがアンケート項目になっております。

市長

たいてい年末にですね、そういうことが起こりましてですね、それが1つの原因となって、やっぱりたくさんの係長の方も参加するシステムだと集計が大変だということで、できるだけ期間を長く取ってやったという経緯がありました。

記者

10大ニュース含めて、他ございますでしょうか。

記者

すみません、先ほどの一文字は彩(いろどり)とお読みすればいいでしょうか、漢字の読みは。

市長

はい、彩(いろどり)で。

記者

彩(いろどり)の、まちに彩りがより豊かになったという理由をおっしゃられましたけども、特にこのランキングの中で言えばどういうところをですね、挙げてこれを選ばれたのでしょうか。

市長

行幸啓の話が1番で2番が、スタジアムがオープンしたという、このことは先ほど申し上げましたし、それから5番目に外国人のツーリストが大変増えたということ、それと日本遺産に選ばれた6番、そうしたことなどがあります。若者の定着、人口減という現象の中で、地方創生で最大級の力を入れて取り組む課題というのは、新たな魅力のある雇用の創出ということだと思うのですが、その意味で本市が選択した方針は、環境の面でもエネルギーの面でも注目をされる洋上風力発電のファームを建設するということであります。5年、6年前からスタートをしました、当時は経済界におきましても、学者の中にもそんなに注目をされてはいませんでしたが、ドイツとかヨーロッパにおける流れは、海の中に風力発電をつくるということでありました。それを、港湾空港局をはじめとして黙々と勉強・調査を重ねて、そしてアイディアを固めて、今市の、市民・各界の共通の目標として、最大級の未来プロジェクトとして洋上風力ファームを核にし、今年、優先交渉先の企業団、グループが選定をされたということです。これは先ほど申し上げませんでしたが、このまちに初めて大きな新しい産業のインフラと言いますか、大変多くの部品を必要としますので、中小企業の多くの会社の参加、あるいは加工、組み立てるというそうした作業を伴いますので、私自身は将来第二の製鉄所をつくるにふさわしい大規模なプロジェクトになるだろうと期待をするものであります。それは、先ほど彩(いろどり)という言葉の中には入れませんでしたが、これがようやく具体的に動き始めたということも、自分は大変感銘を持って振り返ることであります。

記者

分かりました、すみません市長、ちょっともう1回ですね、ちょっとこの 彩(いろどり)を指してもらって、ちょっと写真撮らせてもらっていいですか。

市長

はい、いつもは下手な字で書いていますけど、今日はこういうデジタルになりました。

記者

ちょっと繰り返しになってしまって恐縮なのですけども、そういういろんな理由がその彩り豊かなまちになった1年だった、そういう解釈でよろしいですかね。

市長

「まちになった」というのは、まちづくりはずっとこれからも続いていきますが、確かにこの多くの外国人も含めて、いろんな方がにぎわうようになってきた、それはこのまちにいろんな記録があるから、あるいはインフラが整っているから、いろんな理由があってお越しになっていると思いますが、ようやく春になって、蕾が地面から顔を出して、少しずつ開き始めたという意味で、これから彩りさらに豊かなまちになっていく、その第一歩だというふうに感じますね。

記者

それは、例えとして両陛下が来られたこととか、それから文化施設としてスタジアムが建ったこと、そして外国人の方が多く来られるようになったことっていうのが1つの象徴じゃないかっていう。

市長

象徴的なことだと思います。

記者

あともう1点、来年の、今年以上に明るいニュースを届けられるようってお話でしたけども、具体的にはこのいろんな問題、人口減少に始まるいろんな問題がある中で、どういうことに取り組んでいきたいというふうな抱負をお伺いできれば。

市長

その多くは来年度の予算編成の中で鋭意今、検討作業中ではありますが、やはり他の自治体とのですね、都市間競争というのはこれからも続いていくと思います。そういう中にありまして、本市の発展の可能性を考えますと、他には負けない強みというか、北九州らしいこの強みとは一体何か、それを考えますと、やはり公害克服から今日の環境の国際貢献まで、この「環境」という分野においては非常に素晴らしい成果があるし、実績、そしてまた将来性も大きいと思っております。ですから、他の自治体には絶対に負けないような素晴らしいもの、これをさらに育てていくということで北九州の魅力をさらに増やす、富士山や清水寺はないまちではあるのですが、環境のまちとしてですね、さらに前進をさせるということが重要だと自分は常々思っておりまして、そういった意味ではSDGsということで、世界的規模でこれからは環境や福祉や、あるいは貧困への取り組みなどが注目をされてまいりますので、非常にいいチャンスが目の前に現れたと思います。問題は、それをゲットするには、相当の努力を市民と一緒になってしないといけない、こう思っています。

記者

他、この件ありますか。

記者

先週からちょっと引き続きの件で大変恐縮なので、同じ質問になってしまうのですが、スペースワールドの件なのですがイオンモールさんとですね、優先交渉権が今のところ発生して、いろいろ交渉をやってらっしゃる、もう2つの民間企業がやっているのですが、いわゆるその本契約に至る期間というかいつぐらいに、民間企業であるのですが、本契約になるかっていう見通し、もしくは感想がございましたらっていうのが1つと、もう1つは閉園に伴って雇用ですね、特に社員の方は結構ご年配、ベテランの方が多いと思うのですが、若い人たちの雇用がどうなるのかなっていうのが若干、正直個人的には思いますので、その辺りの雇用という面では、市としてはどのように考えられているのかというのをお願いしたいのですが、2点お願いいたします。

市長

両者が正式に契約を結ばれるのはいつかということは確定をしていないと申し上げたいと思います。私どものほうからはですね、次の開園が遅れれば遅れるほど周りへの影響が出るということで、これまでも鋭意両者の間で検討はされてきていると思いますが、次のステップと言いますか、できるだけ早く開園してですね、内外から多くのお客さまがにぎわうような、まち全体が活性化するようなことをとにかく早くやってほしいということは、いろんな機会に申し上げているところです。従いまして、そう遠くない時に契約をされるものと期待をして見守っているということで、いつかということは申し上げる材料を持っておりません。それが1つと、幸い今の時期はこの雇用の環境がですね、求人も結構出ているということはありますが、伝え聞くところによりますと、できることならばここ北九州で頑張っていきたいという気持ちの方が多いというふうに聞いてはいます。
これまで、この宇宙テーマパークで仕事をされてきた方々ですから、これからの北九州のいろんな産業の発展のためにも大変大事な経験を積んだ方々だと思いますので、ぜひ残っていただきたいと思いますし、またいろいろと再就職に向けて、市役所としてもできる限りのバックアップをしたいとこのように考えております。

記者

発表案件について、他にございますでしょうか。ないようですので、幹事社から2、3質問させてください。市長は、11月15日の会見のやり取りの中でこうおっしゃいました。「先ほど、行革における努力はどれだけしたのかというご意見がありましたけれども、公務員定数の削減をはじめとして、ギリギリの努力は続けております。要するに、市民の方々にその都度、よく丁寧に説明することが大事だということを、今改めて感じております」。この点について、どの程度身を削っておられるのだろうと思って、12月に公表された28年度の「人事行政の運営等の状況等」という資料に目を通させていただきました。近年かなり採用を絞っておられるようで、5年刻みの年齢構成を見ますと40歳から51歳の層はより厚いものの、10年前、15年前の同じ資料と比べると20代、30代の若手の層が薄いのが気になりました。採用を抑えていくことの利点としては、市長のおっしゃるように職員定数を、おのずと減っていって、行革効果を短期的に見出すことが可能になるという点にあるかと思うのですが、物事には利点もあれば弊害もあるわけで、その弊害のほうについてはどのようにお考えなのかなというのをちょっとお聞かせください。

市長

行革の方針は、行財政改革大綱というのを26年に策定しておりまして、それで全体としてですね、具体的な公務員定数につきましては指標を定めておりまして、人口1万人当たりの職員の数ということで目標を定めております。それを、当時84.7人(正しくは、「87.7人(大綱策定時)」。なお、「84.7人」は29年度実数値)だったわけでありますが、70人台にすると、このような目標を掲げて取り組んでまいりました。ただ、ただ減らすということではですね、士気は下がりますし、いろんな不都合も生じてまいりますので、退職者の補充率を下げるということで進めるわけでございますが、同時に強めるべきところは強めるという観点を大事にして取り組んでまいりました。従って、例えば民間に委ねたほうがうまくいく場合もありますし、そうした仕事の見直しとかっていうことを通じて人員を削減するということもやりましたし、業務量が増えてきた大事な分野についてはまた人を増やすと、その分野を増やすと、そういうそのメリハリを付けて定数問題に対応してまいりました。その中でですね、この年齢構成という面を見るとですね、平均年齢が10年前と比べますと43.4歳となっておりまして、これは10年前よりも0.5歳増えて、微増しております。それから40代、60代の割合が増えまして、10代、30代の職員の割合が減少するというふうに、この間の行財政改革によりまして年齢構成のいびつさ、組織の若返りが課題になっていると、このように今改めて感じております。すでに特別枠というものを設けまして、25年度からの採用試験なのでありますが、受験年齢の上限を引き下げました、25歳というようになっておりました。今は27歳にしておりますけれども、人物重視型の「行政特別枠」というものを設けまして、試験も北九州だけでなく東京でも開催をして、若手の人材登用に乗り出してきておるところであります。しかし、この年齢構成の適正化という課題については、短期間で達成は難しいわけであります。今後10年、20年のスパンで対応していく課題、このように思っております。また、国のほうで段階的に65歳まで定年を延長するという検討が行われておりますので、この定年延長への対応もまた求められているわけであります。そういう中にありまして、年齢構成の適正化は大事な観点だということを含めてですね、今後中長期的に採用などについても工夫をしていきたい、このように考えております。

記者

その年齢構成の適正化という点については旭化成の社長が、弊紙のインタビューなのですけども、インタビューに対して「当社では、30代後半から40代前半の層が薄くなっています。構造改革で採用を極端に減らしたためです。その世代が中間管理職として一番パワーを持たないといけない時代に差しかかってきました。キャリア採用もしていますが、なかなか人が集まりません」とこう述べて、この点について、先々を見通さずにバブル期に大量採用をして就職氷河期に絞り込んだという採用計画の甘さがインターネット上で批判を浴びました。北九州市も、先ほど市長も課題として捉えられているということでしたが、このままいけばこの20代、30代前半の層が中堅に差しかかる時代には同じようなリスクがあるのではないかとも思いますが、この点について先ほど中長期的に工夫をしていきたいというふうにおっしゃられたのですけども、具体的に例えば上のほうの年代の方に早期退職の制度を充実させるとか、どのようなことをお考えなのでしょうか。

市長

今言われたようなことを、今検討しているわけではありませんが、10年、20年の中長期的なスパンでですね、この問題に対応する必要があるということで、まずはその特別枠ということで若い世代の採用募集に取り組んでいると申し上げたところですが、具体的な数字を盛り込んだその目標に至っていないという背景にはですね、国が定年延長の検討をしているということが1つあります。それから、やはり行財政改革というのは、不乱の取り組みが必要であるということがやはりありますし、それから私どもは市民ニーズの多様化、高度化に的確に応えていくということもあります。そういうことを念頭に置いて、まだまだ不確定な要素があるということもあって、具体的な若い方の採用、その他年齢構成について具体的なビジョンをお示しするに至っておりません。

記者

その職員定数を今後どのように削減していくのかという視点は、今おっしゃられた行財政改革大綱に直結する話かなと思うのですが、今数値目標等を入れられないのは、定年延長等の問題があってなかなか先々が見通せないという要素はあろうかと思うのですが、それはそれとしても、不確定な要素があったとしても、通常は計画を立てるのが役所のありようかなとも思うのですが、先週ぐらい人事課に今後の採用計画の大まかな数字を、開示を求めているのですが、未だに回答はなく、計画はあるのだけれども出せないという場合、なぜ市民に開示ができないのかという点についても、ちょっと理由が見当たらないので「何で開示いただけないのかな」とも疑問に思うのですが、そもそも毎年100ページ近い「人事行政の運営等の状況等」を開示するにあたって、その初っ端には「条例及び地方公務員法の規定に基づいて、(北九州)市人事行政の透明性を高め、その公平性の一層の確保を図るため、広く市民の皆さまに知らせるものです」と、こう書いてあるので、やはり将来の行財政の運営等に直結する問題なので開示していただいたほうがいいかと思うのですが、その点については、市長はやはり今の時点では開示できないというお考えでしょうか。

市長

情報公開のテーマについては幅広く論点が指摘され、改善が期待されていると見られているテーマでもありますので、それはそれで検討はさせていただきますが、私どもも今後の年齢構成の問題を考える時に、平成26年に策定した行財政改革大綱で「人口1万人当たり何人」というような目標を掲げたわけでありますが、市立病院が独法化をするということが検討されていて、そこには1,000人ぐらいの職員がいるわけであります。
この市立病院の独法化ということは、行革大綱をつくった当時には前提になっておりません。ということは、この大変大きな数の方々に関わる問題であるので、市全体の公務員定数、いわゆる組織人員に関する行革の大きな目標の大前提が変わるということですね、近々、予定によれば31年度となっております。従いまして、そういうことも念頭に置きますと、行財政改革大綱の中で組織人員のあり方についても早晩、この本格的な検討が必要になるのではないかと、その中で当然その年齢構成のあり方も含めてどのようにすればよいかということが検討されていくと思っております。

記者

その人件費の抑制という観点で言うと、採用数を絞ったりすると、職員定数の管理というのも1つの手法だと思うのですけども、そもそも若手をきちんと採用して、人手が足りない部署に配置して残業代を減らすという視点も重要かなと思います。この点については、10月25日にあった行財政改革推進懇話会のほうでも議題に上りましたが、委員の方からは「年間20億円に達する時間外勤務手当を削減していくためにも、もう少し若い人を新規採用していくことも考えられるのではないか」という意見が出されました。この点については、先ほども市長がちょっとおっしゃられたかと思うのですけども、必要な部署には配置していくと。残業代を減らすという観点でいかがお考えなのかという点と、残業を減らすにはそもそも業務量を減らす必要があるかと思うのですけども、この点についてどのような取り組みをされているのかという点について教えてください。

市長

ワーク・ライフ・バランス、働き方の改革という大きな流れの中で、幹部会などにおきましても、どうやったら時間外(勤務)の削減も含めたですね、働き方改革ができるかということで、よくみんなで協議をして、確認をしていくということは続けてまいりました。これからも、それは非常に重要な課題だと思っています。みんな各局長・副市長、私どもレベルの幹部会におきましては、いかにしたら自分の局でこの時間外労働というものを削減できるかということについてもみんなでしっかり答えを出していこう、成果を出していこうということを申し合わせて努力しているところです。

記者

今回、年末最後の会見ですので質問は最小限に抑えるつもりだったのですけども、ちょっと人事課とのやり取りでまったりした対応をされたので、私もついつい深掘りして、いろいろ職員定数についてあれこれ聞いてしまいましたが、ただこの問題に対して開示がすんなりできないとか、諸々今のやり取りでもはっきりしているのは、その出発点にはやはり終了年次がなく、数値目標もはっきりしない行財政改革大綱のあり方にあるようにも思います。いろいろその数値目標を盛り込めない要素というのも今、先ほどおっしゃられた部分もあるかと思うのですけども、大綱を所管する部署が本来庁舎の各部署をグリップして情報開示に対してもリーダーシップを発揮してしかるべきかなと思うのですが、私のほうで情報開示を求めても「人事課が所管なので」とおっしゃるだけで、各部署をグリップしている気概は特に感じられませんでした。市の将来の財政運営に直結する重大な大綱について、どうして財源確保を日々の課題として取り組んでいる財政局ではなくて総務局が所管をしているのか、この点について改めてちょっとご教示いただけたらと思って。

市長

その人事とのやり取りをちょっと私、承知していなかったのですが。

担当者

今の見込み等の開示についてなのですけれど、われわれとして、市長も先ほど申し上げましたが、見込みというのは当然あるわけでございまして、当然あるべき姿というのを目指していくというスタンスは持っております。ただ、先ほども市長が申し上げましたように、国が検討している定年延長のことですとか、それから行財政改革の進捗状況、その他いろんな民間委託をするとか、そういった状況もございます。それから、やはり財政状況等もございます。また先ほど、記者のほうからもご指摘がありました時間外、こういったいろんな要素がたくさんありまして、不確定な部分も多いということで、情報公開として市民にお見せできるだけの確定された数字というものがなかなか見えないというか、われわれも不確定な部分を持ちながらつくっているというところもございますので、われわれとしてはその状況をご理解していただければというふうに思います。また個別にお話をさせていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

記者

それは個別で構わないのですけども、そもそもその行財政改革大綱の所管がどこにあるべきなのかという点については、改めてちょっとこの機会に教えていただけたらなと思うのですけども。

市長

市長が本部長で総務局長が立法の責任者なのですね、先ほどから見込みの情報開示のお話があるのですけれども、いくつかの考慮すべき事項もあるので、今のところお示しできるものがないという、こういうことなのですが、私もそのご質問をいただいて思うのですけれども、どこの自治体も、これは企業もそうだろうと思うのですが、年齢構成という問題は大なり小なり、やっぱりシリアスなテーマに受け止めているのではないかと思います、いろんな工夫をしているのではないかと思います。従いまして、市長がその行革を進める本部長になっておりますが、自分としてはですね、まずはその政令指定都市それぞれにおいてですね、こうした将来のあり方についてどのような検討を行っているかを早速調べてみたいと思います。そしてまた、企業の皆さん方も相当いろんな問題を工夫されているのではないかと思いますので、手の届く限りですね、まずはそういったところの調査から始めてですね、いずれにしても独法化という問題が近づいてまいりまして、今ある行革大綱というものの前提が変わる時が近づいてくるわけです。従いまして、今ご指摘のあった諸々の件も含めて、やはりよく議論をせねばならないと改めて感じておりますので、少し年は越してしまいますけれども、他の都市、まず具体的にこのテーマをどこまで突っ込んで議論しているか早速調べさせていただきたいのですが、お時間を少し貸してください。

記者

他、何かご質問等ございますでしょうか。

記者

すみません、ちょっと確認なのですけど、スペースワールドのことなのですが、閉園までに市長がスペースワールドに行かれたりとか、何か行事に参加したりとか、何かそういうことはあるのですか。

市長

今年何月でしたか、全ての施設を見ておきたいと思いまして、オープン前にザッと案内をしてもらって。夏だったと思います、見て回りました。これをつくる時にですね、雇用開発補助金とか国のほうに申請をして、当時議員の1人で走り回っていたこともありますし、果たして八幡に来るのか、どこに行くのか、新日鉄(住金)の本社の中でもいろんな議論がある中でそれを見守ってきた1人といたしまして、大変感慨深いものというか、残念だなという、大変寂しさを感じながらずっと歩きました。そういうことで、特に予定は入れておりませんが、どこかで少し離れて最後を見るかもしれません。

記者

離れて見守ると。

市長

中に入れないくらい人がいっぱい来るという、それからその当局のほうもですね、花火を上げるとか何とか、いろいろとその怪我人が出ないようにですね、安全面でも大変配慮されるということでありますから、自分としてはそうですね、どこかで、この目で最後を見届けたいという気持ちはありますが、まだ決まってはおりません。

記者

他、質問ございますでしょうか。じゃあないようですので、最後に私からご挨拶で、この1年間われわれが、あれやこれやいろんな角度から質問をさせていただいて、その都度、ご丁寧にご答弁いただいて、時々質問と答えがかみ合わない場面も多々あったかと思うのですが、それも今日のように事務方がたくさんいらっしゃらない中で、孤立無援の状態で何とか答弁されようとご苦労されている結果だろうと受け止めまして、それも含めまして、いろいろ1年間ありがとうございました。来年も引き続きまして、いろいろ聞かせていただくと思います、よろしくお願いいたします。

市長

どうもありがとうございました、また来年。

一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)

このページの作成者

広報室報道課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243

メールを送信(メールフォーム)

このページについてご意見をお聞かせください

お探しの情報は見つかりましたか?

【ご注意】

  • 業務に関するお問い合わせなど、お答えが必要な場合は直接担当部署へお願いします。
    上の「メールを送信(メールフォーム)」からお問い合わせください。
    (こちらではお受けできません)
  • 住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。