REPORTレポート

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北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs のレガシー作品が寄贈されました!

東アジア文化都市北九州2020▶21のメインイベントの一つとして2021年春に開催した「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」

アートによって持続可能な未来社会への注目をいざない、よりよい未来に向けての提案を行う「SDGs(Sustainable Development Goals)」をテーマとした芸術祭でした。

この成果をこれからも引き継いでいくため、この芸術祭のために制作された作品の一つをレガシー作品として制作者から北九州市に寄贈いただくことになり、2022年2月3日、寄贈式が行われました。

●寄贈式のダイジェスト動画はこちらから!(YouTubeが開きます)

「北九州のドードー」(右)と「北九州のフクロオオカミ(左)」

寄贈いただいたのは、アーティストの淀川テクニックさんが制作した「北九州のドードー」と「北九州のフクロオオカミ」。

藍島での漂着物収集の様子
2021年春、制作中の様子

小倉北区藍島の海岸に流れついた漂着物で作られています。その制作には、多くの市民ボランティアや学生の皆さんが参加しました。

2021年春、制作中の様子

ドードーも、フクロオオカミも、今は生きた姿を見ることができない絶滅動物。カラフルで大きな体やユーモアのあふれる表情は一見すると楽しい作品ですが、人間の社会活動によって起きている環境破壊についても私たちに訴えかけてきます。

寄贈式では、淀川テクニックさんから
「市民ボランティアをはじめ、非常に多くの方々に協力してもらって作品が完成しました。ありがとうございました。制作にあたり、人類の後ろめたい気持ちを込めて作りました。人類の豊かな未来のために、経済・技術の発展はもちろん大事ですが、隠しておきたい、なかったことにしたい記憶も大きなエネルギーになると思います。この作品を末永く愛していただきたいです。」
とご挨拶がありました。

ご挨拶される作者の淀川テクニックさん

また、北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs でこの作品を鑑賞した北九州市立花尾小学校3年生の皆さんのメッセージも、音声で披露されました。
「いろんな作品を見た中で心に残った作品が、この作品でした。人間が絶滅させてしまった生き物を、今度は人間が捨てたごみを集めて作っているのを見て、なんだか悲しい気持ちになりました。生き物の命を大切にしないといけないし、ゴミのポイ捨てはいけないということに気付かせてくれた作品をプレゼントしてくださり、ありがとうございます。大事にしていきたいです。」

「北九州のフクロオオカミ」(背景には東田第一高炉跡)

今回の寄贈にあたり、この作品は東田大通り公園から「いのちのたび博物館」(外部リンク)駐車場横に移設され、今後も常設展示されます。

「いのちのたび博物館」(外部リンク)や、今春オープン予定の新科学館「スペースLABO」など、お近くにお越しの際は、ドードーとフクロオオカミにぜひ会って、楽しい気持ち、悲しい気持ち、いろんなことを感じてみてください。

●作品の制作中の様子や、コンセプトが分かる以下の動画もぜひご覧ください!(YouTubeが開きます)
【動画】「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」公式コンセプトムービー vol.01(淀川テクニック・落合陽一・鶴丸礼子・和田永)
【動画】 未来へのコンパス_クリエイターズファイル(淀川テクニック編)
【動画】水と緑の物語プロローグ 未来へのコンパス〜北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs〜
【動画】 【今日の焦点・北九州】北九州未来創造芸術祭 ART for SDGS(1)(令和3年4月18日放送)