REPORTレポート

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中国・敦煌市からレポートが届きました⑥

 大砂漠・胡楊の美しさに酔う 

美しくて神聖な文化のシンボルとして、敦煌は多くの人の心に深く刻まれています。敦煌といえば、多くの人は余秋雨(ユー チュウユー)の記した敦煌文化の苦難や、落日の時の砂漠を渡るラクダの一行やラクダの鳴らす鈴の音を思い描きます。

しかし、幾多の砂漠に囲まれ、広大なゴビ砂漠と中原に隔てられた敦煌に、植物の生い茂る西湖湿地があり、一面の黄金色の胡楊が秋風の中で詩意に満ちた景色が存在することを想像する人は少ないようです。

敦煌の秋の空は万里の黄砂を縛る蒼龍のようで、剣のような雲を浮かべ大砂漠を訪れる人を驚かせます。 十月になると敦煌市の莫高鎮、黄渠鎮と七里鎮にある胡楊林は黄金色に輝き、人の気配のない西湖の湿地帯に広がる野生の胡楊林は、まるで人間仙境のようです。

大砂漠の孤独な煙は落日に寄り添い、雲の剣を洗いながら世の変転を語っています。

胡楊は霜寒を恐れず憂いを語らず、天を衝くように豪気に砂州に立っています。

大砂漠とゴビ砂漠は天が高く雲が薄くたなびき、多くの観光客が「芳跡」を探しています。

夕焼けと黄葉が一斉に燃え上がり、胡楊と夕日は共に踊ります。

提供:敦煌市文化・放送局
宣伝和節会
2021年9月6日