北九州　市政だより　平成24年9月1日

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公共交通

環境にも家計にもやさしい　みんなで使おう公共交通

北九州モノレール写真
▲JR小倉駅と直結する北九州モノレール

　本市では、過度のマイカー利用から、環境にやさしいバスや鉄道などの公共交通や徒歩・自転車への転換を図り、「環境未来都市としてふさわしい交通体系」の実現を目指しています。しかし近年、公共交通の利用者は減少傾向が続いており、それに伴うサービスの低下が問題となっています。今回は、公共交通の現状、そして必要性や効果について特集します。

減り続ける公共交通の利用者

　本市には鉄道、モノレール、バスなどの公共交通ネットワークが整備されています。その利用者数は、路面電車も運行されていた昭和40年には全体で一日約98万人でしたが、平成22年には約39万人にまで減少しました。一方でマイカー利用者は増え続け、昭和40年には約4万台だった保有台数が、平成22年には約50万台になっています。

　公共交通の利用者が減ると路線の廃止や減便、運賃値上げなどにつながります。確かに自動車は便利ですが、このまま公共交通が衰退してよいのでしょうか。

公共交通は市民の財産

公共交通利用者数およびマイカー保有台数の推移　昭和40年　公共交通　乗り物の使われ方　97万7000人／日　マイカー　乗り物の使われ方　4万3000台　平成22年　公共交通　乗り物の使われ方　39万6000人／日（約0.4倍）　マイカー　乗り物の使われ方　50万4000台（約11.7倍）

　公共交通はマイカーを持っていない人や通学に利用する子どもたち、高齢者などにとっては無くてはならない移動手段です。今はマイカーを使っている人たちも、将来運転できなくなった時、公共交通に頼らざるを得ません。さらに、本市を訪れた観光客にとっても必要です。つまり市民みんなにとって公共交通は大切な財産なのです。

　市では、市民の皆さんにこれからもずっと公共交通を利用し続けてもらうため、利便性を高めるさまざまな取り組みを行っています。バスの定時運行を確保するためのバス専用レーンの整備や、駅のバリアフリー化を進めるためのエレベーターの整備などもその例です。

公共交通とマイカーを使い分けて

　可能な限りマイカー利用を公共交通に移すことで、さまざまな効果が得られます。

　鉄道は、1人を1km運ぶときに排出される二酸化炭素の量が、自動車の9分の1以下で環境にやさしい乗り物です。また、通勤で公共交通を使った場合の運賃が、マイカーを使った場合のガソリン代と駐車場代の合計額よりも安くなる場合もあります。さらに、自宅から駅やバス停、そして下車後も目的地まで歩くことにより、健康づくりにも効果を発揮します。

　このように、公共交通とマイカーをかしこく使い分けることで、環境にも家計にもやさしい、安心して移動できるまちにすることができます。みなさんも今度のお出かけには公共交通を利用してみませんか。

九州初　6つの公共交通機関が乗り放題「北九州市公共交通1日フリー乗車券」

　9月1日から10月28日までの土・日曜日、祝日（計20日間）に北九州市内で使用できる、1日フリー乗車券を発行します。さらに、この乗車券を提示すれば市内の観光施設などでお得なサービスが受けられます。

北九州市公共交通1日フリー乗車券写真

◆利用できる公共交通機関: JR九州、筑豊電鉄、西鉄バス北九州、西鉄バス筑豊、北九州モノレール、北九州市営バス; ※JR九州の特急列車、新幹線を除く; ※北九州空港バスなどの高速バス、特急バスを除く; ※筑豊電鉄の中間市区間は利用可能
◆販売価格: 大人1000円／小人500円
◆販売場所: JR小倉駅、JR黒崎駅、筑豊電鉄黒崎駅前駅、小倉駅バスセンター、西鉄黒崎バスセンター、北九州空港西鉄バスきっぷうりば、西鉄天神バスセンター、モノレール小倉駅東口、市営バス折尾駅前案内所、小倉駅総合観光案内所、門司港駅観光案内所