特集健康づくり

地域みんなで楽しく元気な体づくり

体づくりイラスト

 一人一人が元気に生き生きと暮らすためには健康づくりは欠かせません。平成16年から始まった「地域でGO! GO! 健康づくり」は、市民センターなどの地域を拠点とした市民主体の健康づくり事業です。今回は、地域で健康づくりに取り組む効果を特集します。

健康づくりで病気を予防

 本市では、生活習慣病やこれに起因した認知症、寝たきりなどの要介護高齢者が年々増え、全国平均を大きく上回っています。中でも比較的軽度の認定を受けている高齢者が多いのが特徴です。また、本市の国民健康保険一人当たりの医療費は年間約35万円で、全国平均の約1.2倍と高い水準です。

 病気が軽いうちに治療し重症化させないことも重要ですが何よりも日ごろから健康づくりに取り組むことが大切です。

地域のみんなで健康づくりを考える

 市民センターなどを拠点とした健康づくり事業「地域でGO! GO! 健康づくり」は、平成16年度に8カ所の地域で始まり、今年度は市内の約8割、108カ所(予定を含む)の地域に広がっています。

 地域の皆さんが集まって、医師や区役所保健師などの助言を受けながら、自分たちの地域の健康課題は何か、どんな取り組みが必要なのかなどを話し合い、計画・実行しています。それぞれの地域では、全世帯にアンケート調査を行ったり、既存の事業を充実させたり、世代ごとにテーマを決めたりなど、さまざまな工夫を行いながらプログラムを組んでいます。地域の皆さんが参加しやすい時間や身近な場所を活用するなど、地域の特性を生かしたプログラムになっていることが大きな特徴です。

健康づくりで地域の絆も深まる

 地域の皆さんが主体となり健康づくりの活動を行うようになって、地域全体の健康への意識が高まっています。例えば「近所の人に誘われて初めて受けた健診の結果、糖尿病とわかり生活習慣を見直した」「地域にウオーキングをしている人が増えた」などの声が多く寄せられています。また、住民同士のコミュニケーションが進み地域の絆が深まって、地域の見守り活動や多世代交流が進んだなどの効果も。

 皆さんも「地域でGO! GO! 健康づくり」で地域ぐるみの健康づくりに取り組んでみませんか。

見増勲功さん写真

平野まちづくり協議会(八幡東区)

健康づくり事業実行委員会委員長、まちづくり協議会会長兼務 見増勲功さん

ミニ運動会で全世代が交流を

活動の様子写真
▲子どもも大人も楽しんで参加

 平野地区は花尾山の麓に広がる自然豊かな地域です。平成22年に地域の輪をつくることを目的に「地域でGO! GO! 健康づくり」を始めました。以前からウオーキングやグラウンドゴルフなど個々に活動するグループもあり、健康への意識は高かったと思います。スローガンも「笑顔で広げる健康(幸)の輪」に決めました。

 昨年、小さな子どもから高齢者まで参加できる「ミニ運動会」を初開催しました。約150人の住民が参加し、多世代交流ができたと大変喜ばれました。6種類ほどの競技を行いましたが、中でも「パン食い競争」は子どもたちに好評でしたね。予算も少ないので、鉢巻きや道具を実行委員会のメンバーで手作りしました。おかげで団結力も生まれ、温かみのある運動会になりました。参加者から「楽しかった。来年も開催してほしい」という声をたくさん聞けたのがとてもうれしかったですね。今年もミニ運動会を9月に開催し盛り上がりました。

 また、今年の夏休みには「子どもと大人のラジオ体操」を行いました。子どもから高齢者まで毎朝60~70名の参加者があり、皆勤賞の人がたくさんいたのには驚きました。

 これからも、できるだけ多くの住民に参加してもらえるように、出会った人には声をかけ、みんなが無理なく参加できるイベントを行っていきたいと思っています。

久保田雅晴さん、山本喜一さん写真

上津役校区まちづくり協議会(八幡西区)

健康づくり実行委員会委員長 久保田雅晴さん
まちづくり協議会会長 山本喜一さん

元気で長生きするために特定健診を

活動の様子写真
▲ハイキング前の準備体操

 上津役校区の歴史は古く、私たちが「母なる学校」と呼ぶ上津役小学校は来年、創立120周年を迎えます。最近は新しい住宅街もでき、約4600世帯、1万6000人が暮らしています。

 「地域でGO! GO! 健康づくり」は今年で5年目を迎えます。バスハイキングや健康講座などを定期的に開催してきました。昨年からは、国民健康保険加入者に特定健診の受診を勧める取り組みを行っています。市民センターで活動する団体やクラブの皆さんの集まりで、自分の健康状態を知るために健康診断が大事ですと話をしています。よく言われるのは「病院にかかっているから、健診は必要ない」や「市民センターでの実施日に都合が悪い」などです。私たちは「治療は治療。健診は予防のために必要」「ほとんどの医療機関で受診できるよ」などと説明します。おかげで上津役校区の特定健診受診率は、平成22年度の27.4%から23年度は31.3%にアップし、伸び率は八幡西区の全校区の中で1位でした。今年度は、直接住民の方たちに健診の受診を呼びかけようと、校区内の各自治会の役員会などに出席させてもらっています。受診率40%を目指しているんですよ。

 「病気になって初めて、健診の大切さがわかりました」という話はよく聞きます。元気で長生きするために、地域の人や家族と一緒にぜひ健診を受けてほしいですね。

●健康マイレージ

※対象は40歳以上

【各種健康診断を受診して】

【健康づくり事業に参加して】

マイレージ(ポイントシール)をもらおう

  • ステップ1 特定健診やがん検診など、各種健康診査を1つ以上受診する。
  • ステップ2 健康マイレージ対象事業に参加し、ポイントシールをもらう。

ポイントカードにシールを貼り必要事項を記入して郵便ポストまたは回収箱に投函すると、景品がもらえます。(ポイントカードは各区役所の社会福祉協議会などで配布中)

応募期間 平成25年2月28日まで

  • ポイントの景品 福岡県産米2kg、歩数計など
  • 10ポイントの景品 地産地消セット、シリコンスチーマーなど

 問い合わせ:北九州市社会福祉協議会 TEL093・873・1296

●特定健診

北九州市国民健康保険にご加入の40~74歳の皆さん特定健診を受けましょう。

特定健診マーク

 受診券は5月に送付しています。紛失した場合は、保健福祉局健康推進課まで連絡してください。10月下旬、まだ受診していない人に「特定健診のごあんない」のはがきを送付します。通院中でも受けられます。

実施時期
■個別方式…随時(指定医療機関の診療時間中)
■集団方式…市政だより、ホームページに掲載
実施場所
■個別方式…左のステッカーの貼ってある指定医療機関
■集団方式…市民センターなど
健診内容は(1)問診・身体測定 (2)血液検査 (3)尿検査

健診結果が出たあとは、医師、保健師、管理栄養士、看護師などから、生活習慣改善のための保健指導が受けられます。

【この特集に関する問い合わせ】 保健福祉局健康推進課 TEL093・582・2018

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