2023年1月31日

【2022年度九州女子大学連携(第1弾)】
クレジットカードの契約・利用について

当記事は、九州女子大学との連携による啓発活動の第1弾で、
田中 由美子先生(九州女子大学 家政学部 教授)監修によるコラムです。

まもりん

田中先生、この度はありがとうございます!!
今回「クレジットカードの契約・利用」についてお話いただけるとのことで、
早速ですがよろしくお願いします!

よろしくお願いします。
今回はクレジットカード利用額の支払いを中心に要点をまとめてみました。
クレジットカードを申込みし契約が完了するとカードが郵送され晴れてクレジットカード保持者として様々な決済に利用できます。カードの利用は簡単ですが、まず気を付けないといけないのがカード利用分を支払いする時です。では、その詳細についてご覧ください。

九州女子大学 田中先生

クレジットカードについて

クレジットカードは、現金を持っていなくても、後払いで買い物ができ、ポイントも貯まり、便利です。
カードの申込み後、審査に通ると持つことができ、様々な決済が可能です。ただ、留意点もあります。それを知って、賢く利用しましょう!

リボ払い

月々の返済が低額で済むため、気軽に利用する人が多いようですが、返済しているのは利息ばかりで、気づけば借金が増え、返済不能に陥る人も。リボ払いよりも、分割払いの方が管理しやすいです。「ポイントプレゼント!」と勧誘されても利用しない方が賢明です。
近年は、カード作成時に自動的に「リボ払い設定」されているものもあります。確認し、「自動リボ払い設定」は外しましょう。

キャッシング

自分のお金でないのに、預金を引き出すように簡単にATMから出金できますが、これは借金です!
一度借りる癖がつくと、多重債務に陥る可能性が高くなります。リボ払い同様、利用しない方が賢明です!

引き落とし口座の確認

クレジットカードで支払うと、引き落とし日に、指定預金口座から、引き落とし(支払い)がされます。ただ、口座に利用額以上のお金が入っていない(=残高不足)場合、引き落としできず、カードの利用を止められます。

クレジットカードをチェックする男女

社会人になると複数の銀行口座を開設することもあります。
学生時代にカードを作った時の預金口座と、就職後、給与の振込口座が異なる場合、残高不足となるケースが少なくありません。この時、給与の振込口座にいくら預金があっても、「支払いができない人」「お金の管理ができない人」として信用されなくなります。
このようなことが複数回あったり、2・3か月以上にわたったりすると、その情報が、信用情報機関に登録され、将来、車や家を買うときのローンの審査の際、評価が下がり、借りられなくなる場合もあります。

引き落とし不能になると...

一定期間支払い遅れで「延滞登録」

クレジットカードを契約するとクレジットカードの利用履歴が信用情報機関に記録されていきます。
信用情報機関とは個人の信用情報を、加盟するクレジット・ローン会社から情報を集め管理し、加盟会社からの照会問い合わせに対して利用歴を情報提供する機関です。それらの機関に利用歴が登録されるので、約束の引き落とし日から一定期間支払いが遅れると「延滞」として情報が登録されます。

一度「延滞」と登録されると、その情報は機関によって違いますが一定期間登録が消えません。
延滞などのネガティブ情報が登録されているとカーローンや住宅ローンなどを契約する時にネガティブな情報として審査の時に影響し契約できない場合もあります。
その様なことにならないように、引き落としが行われる口座を認識し確認しておきましょう。

リボ払いに気を付けましょう

リボ払いとはクレジットカードの利用額の支払い方法の一つです。
利用額全体について毎月返済することによって合計残高を減らしてゆくリボルビング「回転する」の意味があるため、回転信用とも呼ばれます。利用額全体に対して毎月決められた一定額が返済額になります。 クレジットカードで支払うと、引き落とし日に、指定預金口座から、引き落とし(支払い)がされます。ただ、口座に利用額以上のお金が入っていない(=残高不足)場合、引き落としできず、カードの利用を止められます。

決まった学の返済「リボ払い」

クレジットカードを契約した際に最初の設定でリボ払いになっているケースが多くあります。リボ払いは通常金利が高く返済額は少額になりますが金利が膨らみ残高が減り難くなります。クレジットカードの契約の際にはリボ払いに設定されてないか必ず確認しましょう。

契約、利用は計画的に

パソコンの前でクレジットカードを使用しようとする男性
賢い人のクレジットカード活用術、「残高不足にならないよう管理」「リボ払い、キャッシングは利用しない」「借りたものは返して信用を築く」

クレジットカードは、許容範囲の内で正しく使用する分に関しては便利なものの一方、現金を使用するよりも「お金」を使った認識が薄くなってしまいがちで、ついつい使い過ぎていたなんて事も珍しくありません。
その為、「未払いによる延滞」や「リボ払いの利用」に繋がるのですが、リボ払いについては特に、クレジットカードのトラブルの中でも多く声が挙げられています。クレジットカードを利用できる年齢になったからといって、軽い気持ちで契約することには注意が必要です。

よく確認、理解した上で契約しましょう! よく確認、理解した上で契約しましょう!
まもりん

田中先生、この度はご協力いただきありがとうございました!!
今回「クレジットカードの契約・利用」についてお話いただけて、勉強になりました!
またよろしくお願いいたします!

ありがとうございました。
これらのことを理解し、その他の消費生活トラブルについての意識付けや、トラブルへの巻き込まれ防止に繋がることを願っています。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

九州女子大学 田中先生