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キュレーター・ミーティング 2016 : ART NEXT

更新日 : 2019年5月11日

 現代美術センターCCA北九州は、独立行政法人国際交流基金及び国立国際美術館と共同で、2016年11月25日から3日間にわたり「キュレーター・ミーティング2016」を開催します。
 2010年より開催されているミーティングは、今回で第6回目となります。それぞれ異なる状況で活動しているキュレーター数名が、一つのテーブルに集い、3日間にわたり交流を深めながら、現代アートを取り巻く様々な課題について話し合いを重ねてきました。

 今年度は、国内外の現代美術を中心とした作品を数多く収集・保管・展示し、関連する様々な事業を行っている国立国際美術館の協力を得て、初めて大阪市にある同美術館において開催することになりました。

日程 2016年11月25日(金曜日)-27日(日曜日)
会場 国立国際美術館(〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55)
主催 現代美術センターCCA北九州 国立国際美術館 独立行政法人国際交流基金
企画 伊東正伸(国際交流基金) 中村信夫(CCA北九州) 山田彩子(CCA北九州)

 これまで毎回取り上げられたいくつかの課題の中には、グローバリゼーションによるひずみ、インターネットを始めとする新技術によりもたらされた変化、美術史の意味、地域に限定した時のアート、現代アート市場の盛況の影響といった問題がありました。
 今日では、現代アートの展覧会やプロジェクトが毎日のように開催されています。恐らく美術史上一番多いと言えるでしょう。多数の美術館やギャラリー、アートスペースが世界各地に存在していますが、そういった伝統的なスペースだけがアートの場ではありません。ビエンナーレやトリエンナーレといった国際美術展、一時的なイベント、また雑誌や本などの出版物やインターネットといった媒体も、アートの場となっています。その表現方法も様々で、再現や展示、収蔵されることを前提としない作品も多数あります。
 アーティストやキュレーターなど美術関係者の数も過去最高数と言えるかもしれません。彼らの活動拠点も、以前は欧米の大都市が中心でしたが、今ではアジアや南米など、様々な地域を拠点とすることがめずらしくなくなりました。現代アート市場にはかつてない数の美術品が出回り、その盛況の裏には、アートの世界における個人資本の大きな力があり、アートの世界へ大きな影響を与えています。

 ハンス・ベルティングが「美術史の終焉?」を語って数十年がたち、キュレーションの意味が大きく変化している事は、すでに様々な場面で議論されてきました。たとえそこに「終焉」があったとしても、未来はいつも過去と現在の延長線上に作られていきます。第6回目のミーティングでは、歴史、そして現状をふまえ、未来に向けてどのような挑戦ができるのかについて考えていきます。

参加キュレーター

ゲイリー・キャリオン=ムラヤリ

ニュー・ミュージアムのキュレーター。2010年よりフィリダ・バーロウ、ナタリー・ユールベリ、エレン・ギャラガー、ハルーン・ミルザ、ジム・ショウなどの個展の他、「Ghosts in the Machine」(2012)、「NYC1993」(2013)、「Here and Elsewhere」(2014)などのグループ展など数々の展覧会を手がける。最近では、アテネのデステ財団とベナキ博物館と共同で、ギリシャの若いアーティストに注目した「The Equilibrists」展を企画。2003年から2010年まではホイットニー美術館に在籍、エラッド・ラスリーやカーティック・パンディアンの個展の他、「テレヴィジョン デリバーズ ピープル」(2007)や「Progress」(2008)などのグループ展を企画する。2010年にはフランチェスコ・ボナミとともにホイットニー・ビエンナーレのキュレーターを務めた。数多くの展覧会カタログや美術雑誌に寄稿、ニュー・ミュージアムでもいくつかのカタログの編集を行う。2018年に行われるニュー・ミュージアム・トリエンナーレのキュレーターを、ICAマイアミのアレックス・ガーテンフェルトと共に務める。

アンセルム・フランケ

ベルリンを拠点に活動するキュレーター、ライターである。現在ベルリンのアート・インスティチューション、ハウス・オブ・ワールド・カルチャーズ(HKW)のヴィジュアル・アート/フィルム部門で指揮をとる。HKWでは「The Anthropocene Project」(2013-14)、「The Whole Earth」(2013)、「After Year Zero」(2013)、「Forensis」(2014)、「Ape Culture」(2015)、「Nervous Systems」(2016)など数多くの展覧会を手がけている。以前にはアントワープの現代アートセンター、エクストラ・シティのディレクター(2006-2010)、KW現代美術センター(ベルリン、2001-2006)のキュレーターなどを務め、長期のプロジェクト「Animism」(2014)や第10回上海ビエンナーレ「Social Factory」(2014)、台北ビエンナーレ「Modern Monsters/Death and Life of Fiction」(2012)、マニフェスタ7「The Soul」(共同開催、2008)などの国際展などを企画した。e-flux journalなどの多数の美術雑誌に寄稿し、ロンドンのゴールド・スミス・カレッジで博士号を取得している。

片岡真実

森美術館チーフ・キュレーターを務める。ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より現職。2007から2009年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)にて、インターナショナル・キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレを(2012年)共同芸術監督、CIMAM(国際美術館会議)理事(2014-2016年)。グッゲンハイム美術館アジア・アートカウンシル・メンバー、ユーレンス現代美術センター(北京)アドバイザリー・ボードなどを務める。近年の主な企画に、「アイ・ウェイウェイ:何に因って」(2009/2012-2014)、「イ・ブル」(2012)、「会田誠:天才でごめんなさい」(2012)、「リー・ミンウェイとその関係」(2014-15)などアジア中堅作家の個展、サンフランシスコ・アジア美術館での「Phantoms of Asia」展(2012年)のゲスト・キュレーションなど。日本及びアジアの現代アートを中心に企画・執筆・講演等多数。2016年度より、京都造形芸術大学大学院教授。2018年の第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督。

マリア・イネス・ロドリゲス

2014年よりボルドー現代美術館の館長を務める。現在企画中である、ローザ・バルバのインスタレーションの他、レオノール・アンテュネス「the pliable plane」展などを企画、またアレハンドロ・ホドロフスキーの回顧展を、建築家のアンドレアス・アンジェリダキスの構造の中で開催するなど、美術館の象徴的なスペースであるネーブで、次々と新しいプロジェクトを展開している。これまでにメキシコ国立自治大学内にある現代アート大学美術館(MUAC)のチーフ・キュレーター(2011-2013)、スペインのレオン市にあるカスティーリャ・イ・レオン現代美術館のチーフ・キュレーター(2009-2011)、ジュ・ド・ポーム現代美術館の「サテライト・プロジェクト」のディレクターなどを務める。展覧会の他にも、出版物の企画も手がけ、建築や都市計画のテーマも取り上げている。アニエス・ベーにより発行されているフリーペーパー「Point d'ironie」の編集長を務め、現代都市の様相に焦点を当てた新聞「Instant City」や「Bogotham City」などを発行、またアーティストのエディションのための「Tropical Paper」をたちあげる。現在「Tropical Paper」は現代アートと文化を論じるオンライン・プラットフォームとして活動している。

植松由佳

国立国際美術館主任研究員を務める。1993年より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団勤務を経て現職。現代美術を中心に国内外で展覧会を企画。近年の主なものに「森村泰昌:自画像の美術史 「私」と「わたし」が出会うとき」(2016)「ヴォルフガングティルマンス Your Body is Yours」(2015)「夢か現か幻か」(2013)「アンリ・サラ」(2011)「束芋 断面の世代」(2010)「やなぎみわ:婆々娘々」(2009)(いずれも国立国際美術館)など多数企画。第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(作家:束芋)、第13回バングラデシュ・ビエンナーレ日本参加コミッショナーを務めた。京都市立芸術大学非常勤講師。

藪前知子

東京都現代美術館学芸員を務める。これまで企画担当した主な展覧会は、「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(以上、東京都現代美術館)「Omnilogue: Your Voice is Mine」(2013、シンガポール国立大学美術館)など。現代美術に留まらず、ファッション、音楽などひとつのジャンルに規定されない表現についての仕事も多い。2007年から2014年まではコレクション担当として、「MOTコレクション」と冠し、「特集展示 岡﨑乾二郎」(2009)、「特集展示 石田尚志」(2011)、「クロニクル1995-」(2014)など企画性の高い新しい常設展を展開した。キュレーションの他に、雑誌等に寄稿多数。現在、札幌国際芸術祭2017の企画チームに参加中。

キュレーター・ミーティングについて

 キュレーター・ミーティングは、一度限りではなく、進行形で継続していくプロジェクトとして企画されています。結論や結果を導き出すことを目的とするのではなく、刻々と変化する美術とその環境をふまえ、地理的な隔たりも超えつつ話し合いを行うことで、時間を経て発展する対話を生み出していくことを意図しています。それにより、個人の活動だけでなく、広く美術活動に新しい考えや動きを生み出していくことを目指します。

 2010年から開催されてきた「キュレーター・ミーティング」は、今回6回目の開催となります。第1回ミーティングは、日本の国公立美術館で現代美術を専門に活動している学芸員4名が、主に日本国内の問題点を中心に考えていきました。第2回ミーティングでは、日本のキュレーター4名、そして韓国を拠点に活動する4名のキュレーターが参加、第3回ミーティングでは、アジア7カ国からキュレーターが参加しました。第4回ミーティングでは、日本から2名、欧米、アジアを拠点に活動するキュレーター3名が参加し、国際的な課題を中心に議論しました。第5回ミーティングでは、日本から3名、欧米から2名のキュレーターが参加し、第4回の内容を踏まえ、キュレーターの役割をそれぞれの立場から考え、意見交換しました。

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市民文化スポーツ局文化部文化企画課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2391 FAX:093-581-5755

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