北九州市外国人市民懇話会を設置し、第1回の懇話会は、テーマを「北九州市の防災・国民保護」として、開催しました。
第1回 北九州市外国人市民懇話会
日時および場所
平成23年1月19日(木曜日) 18時30分から20時30分
北九州市役所本庁舎 特別会議室B
議事内容
- 北九州市代表あいさつ (総務企画局成長戦略・企画担当理事 伊藤 正志)
- 委嘱状交付
- 座長・外国人市民自己紹介
- 北九州市外国人市民懇話会の説明
- 北九州市の防災・国民保護に関する説明 (消防局危機管理室、総務企画局国際部)
- 意見交換
第1回懇話会要旨
北九州市の防災・国民保護について
防災について
- 「準備」をどれくらいするかは、出身国の文化によって違うが、防災に関しては「準備」をきちんとした方がいい。
- 起こる災害も、それに対する意識も、安全に対する思いも日本と外国では違う。その比較をすることによって、外国人は日本ではどうしたらいいのか、日本人は外国人がどう思っているかを知ることができると思う。この懇話会でお互いに話すことが、よい結果につながっている。
- 津波が北九州市に来るとしたら、どの地域が危ないのか。
(回答:北九州市では四国や宮崎県付近で大きな地震が発生した際、周防灘に面した地域(小倉南区、門司区)で津波の危険性がある。) - 大きい災害でパニックになった時、自分の国の言葉しかわからなくなると思うので不安である。
避難訓練について
- 日本語が出来ない人が多い短期間で来日している外国人にも、防災に関する情報提供や訓練等をもっと行って欲しい。
- 会社や大学で外国人も参加できる避難訓練を年に2、3回行って欲しい。
- パンフレットやマスコミ等を使って知識と情報を得て、訓練をすることで、外国人にも防災の意識が自然に身に付くと思う。
- 絆をつくるために、避難訓練は外国人と日本人が別々にするのではなく、一緒にするのがよい。
- 東日本大震災をこれからの街づくりや人間関係作りに、どう役立たせるかが課題だ。
- 災害が起きた場合、玄海原子力発電所が気になるので、もし何かあった場合、素早く情報を伝達してほしい。また、被災地域からの受け入れを検討するだけではなく、みなが危機感を持ってあたるべきだ。
「北九州市外国人のための防災ハンドブック」について
- 我々のような日本語がわかる外国人には、とても役立つ。
- 外国人を雇用している会社にも紹介して欲しい。
- ハンドブックに記載されている福岡県防災メール『まもるくん』の言語については、英語だけでなく、他の言語もあるとよい。
- さらに重要な情報(電話番号等)を、コンパクトに(紙1枚程度)にまとめたものがあるとよい。
- ふりがな付きのやさしい日本語で、内容もわかりやすい。
- 外国語の部分は、やさしい日本語から各言語に翻訳をしているため、ネイティブにとっては内容が簡単過ぎる。普通の詳しい日本語の内容を翻訳した方がいい。
北九州市国民保護計画について
- 国民保護計画は在住外国人も対象としているが、外国人は日本「国民」ではない。このように「国民」という用語の使うと、外国人が言葉上、対象に入らなくなる。言葉の使い方は、市民の意識に関わる大切なことだと思うので、多言語化を推進する際には、用語にも気を配って欲しい。
その他
その他、委員から次のような意見も出された。
- これからは、積極的に防災訓練に参加したい。
- 外国人が集まる機会に、ここで知ったことを紹介したい。
配布資料
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このページの作成者
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