戸畑区の基本計画

　戸畑区は、北九州市のほぼ中央に位置し、工業の発展とともに、早くから都市基盤が整備されたコンパクトなまちです。公害を克服し、企業と共生した良好な住環境を有しており、教育、文化、福祉などの都市機能も充実しています。今後は、より一層利便性の向上を図るともに、住民や企業などの幅広い参加によって、伝統文化を守り、文教のまちとして育まれてきた多くの資産を活用することなどを通じて、より質の高い都市・生活空間を創出していくことが必要になります。

　戸畑区では、複合公共施設（ウェルとばた）などを拠点に保健・医療・福祉のネットワークづくりを進めるとともに、JR戸畑駅周辺を中心としたバリアフリー化を促進してきました。さらに、まちがコンパクトで、商店街や商業施設がバランスよく配置されており、小倉・黒崎等の中心市街地へのアクセスも良いなど、生活の利便性が高くなっています。

環境面では、夜宮公園、都島展望公園等の公園や金比羅山などに加え、花菖蒲や伝説の花「戸畑あやめ」など、花と緑に恵まれています。また、洞海湾や天籟寺川、境川などの貴重な水辺空間があります。

戸畑区は、国の重要無形民俗文化財に指定されている戸畑祇園大山笠行事や、国の重要文化財・旧松本家住宅等の歴史的建造物、芸術・文化の拠点である美術館などを有し、多様な文化的魅力にあふれたまちです。また、九州工業大学など多くの教育機関を擁する「文教のまち」としての顔を持っています。

産業面では、鉄鋼、化学をはじめとする工場群や、九州工業大学といった産学官連携、教育研究活動の拠点が集積しています。