人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2019年11月18日(月)放送

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気軽なSNS投稿の深い落とし穴
誰でも簡単に情報発信ができるSNS。利用が進む一方で、軽い気持ちで投稿した文字や写真が、想像もしなかった被害を生んでしまうことがあります。
高校生の女の子がSNSに写真を載せようとして、友達から止められていますよ。

「みんなが家に遊びに来た時の写真、SNSにあげちゃおう。」
「待って! 本当にあげていいか考えなよ。」
「なんで? かわいく撮れたのに。」
「見せて。ほら、この写真、窓の外が写ってるから家の場所が 特定されるかもよ。」
「はぁ? 窓からの景色だけで家の場所まで分かるわけないっ て。」
「ほらここ。小学校の卒業アルバムも写ってる。これを見れば 大体の地域は分かるよ。そこから特定できるかも。」
「考え過ぎだよ。そんなところまで誰も見てないと思う。」
「見てるんだよ! 私ね…友達の家で撮った写真を勝手にSN Sにあげたことがあるの。制服を着た私と友だちが、窓の ある部屋で写ってる写真。」
「それがどうしたの?」
「その写真を見た知らない男の人が制服から学校を特定して、 友達の家まで分かってしまって。その友達、待ち伏せされて怖い目に遭って…。」
「まさか、そんな…。」
「軽い気持ちでとんでもないことをしたって本当に後悔してる。」
「そうだったんだ…。」
「だから、SNSに投稿するときはよく考えて。絶対に!」

いかがでしたか。
SNSに載せた情報は不特定多数の人に見られています。ほんの小さな情報でも予測できない事態が起きる可能性があることを想像しましょう。
また、個人情報や誹謗中傷などの書き込みも、やってはいけない行為です。そして、一度載せた情報を完全に削除するのは難しいのが現実。そのため大きな人権侵害につながります。匿名で書き込んでも発信元が探し出され、名誉棄損などの罪に問われることもあります。
SNSに写真や文章を載せるときは、人を傷つけることがないかしっかりと考えましょう。心ない書き込みの削除や発信者の特定については、最寄りの法務局へご相談ください。
では、また。