特集門司港レトロ旅

大正浪漫がよみがえる写真
▲創建当時の内装を復原した駅内部▲駅構内にある「旅立ちの鐘」

特集門司港レトロ旅

 3月10日、門司港レトロ地区を代表する建物である門司港駅が約6年の保存修理工事を終えてグランドオープンします。

門司港前の駅員と女性2人写真

 今回の工事では、大正3年の創建当時の駅舎の姿に復原することを基本にしています。外壁は石貼り風にモルタルを塗り、屋根には天然の石盤を葺(ふ)きました。屋根周りの飾りも当時の形に復原され、大正7年に取り付けられた駅のシンボルの大時計も新調されています。駅舎1階にはカフェが、2階にはかつてあった食堂をイメージしたレストランが新たに出店し、ゆっくりとくつろげる場所を提供します。

 関門エリアには、駅舎のほかにも明治から昭和初期にかけての歴史を伝える文化財が多く残っています。平成29年には、これらの文化財を生かし文化・伝統を語るストーリー「関門『ノスタルジック』海峡~時の停車場、近代化の記憶~」が「日本遺産」に認定されました。

 本市では駅舎をはじめとする日本遺産の構成文化財を生かした観光地づくりを進めています。また、夜間のにぎわいをつくり出すため、駅舎や観光スポットのライトアップ、イルミネーションの設置などにも取り組んでいます。今後も下関市と連携し、関門エリアの魅力向上に努め、これを市内外に発信して、本市のイメージアップや観光客の誘致などに取り組み、にぎわいあふれる街を目指していきます。

「現存する建物について、創建以後に手を加えられた部分を原型に復す」の意で「復原」と表現されています。(JR九州資料より)

門司港レトロ地区の歴史

▲旧門司三井倶楽部は大正10年に建てられた国指定重要文化財(平成7年に保存のため現在の場所に移築)写真
▲旧門司三井倶楽部は大正10年に建てられた国指定重要文化財
(平成7年に保存のため現在の場所に移築)

 門司港は明治時代から国際貿易と旅客輸送の拠点港として栄え、昭和初期にかけては金融機関や商社などが立ち並ぶ活気ある街でした。門司港駅をはじめ、観光スポットとして人気の旧門司三井倶楽部や旧門司税関、旧大阪商船などはその頃に建てられたものです。

 門司港駅は近代の駅舎建築として貴重な建物であり、現に駅舎として使われていることなどから、昭和63年に鉄道駅として日本で初めて国の重要文化財に指定されました。門司港地区は同年から、それら歴史的建造物の価値を生かした観光地としての整備を進め、建造物の移築・保存、インフラや宿泊施設の整備などにより、平成7年に「門司港レトロ」として生まれ変わりました。

散策スポット

 門司港レトロ地区の中心に立つ旧門司税関にある「きものレンタルステーション レトロなでしこ」(九州女子大学・あさい和裁学院協力)では、期間限定(3月は9日(土)・10日(日))で、はかまや小物類を借りることができます。大正時代にタイムスリップしたような感覚でレトロな街を散策してみましょう。

北九州銀行レトロライン「潮風号」写真

 門司港レトロ地区と下関を周遊できる「クローバー切符」は、北九州銀行レトロライン「潮風号」に乗車し、関門人道トンネルで関門海峡を渡って下関市の路線バスに乗り、唐戸から関門連絡船で門司港へ戻るという、乗り物好きにはたまらない切符です。関門海峡周辺をぐるっと巡るプチ旅行が味わえます。

いろいろな大きさや素材のハートのモチーフ「カンモンハート」写真
▲いろいろな大きさや素材のハートのモチーフ
「カンモンハート」

 他にも若者や外国人観光客に人気なのが、門司港レトロ地区と唐戸地区(下関市)に隠された、七つのハートのモチーフ「カンモンハート」。写真映えするエリアを散策しながら、SNS(ネット上の交流を通して社会的ネットワークを構築するサービス)に投稿する人をあちこちで見かけます。ぜひ探してみてください。

写真
▲「門司港レトロ浪漫灯彩」のイルミネーション

 門司港レトロ地区一帯が約30万球の電飾できらびやかに彩られるイルミネーション「門司港レトロ浪漫灯彩」は、門司港駅グランドオープンに合わせ今年は3月17日まで点灯期間を延長します。

旧門司税関横にある野外彫刻 「門司守~もじもり~」写真
▲旧門司税関横にある野外彫刻
 「門司守~もじもり~」

 また、現在リニューアル工事中の「関門海峡ミュージアム」は、秋ごろには関門海峡をまるごと楽しむ体験型博物館へと生まれ変わります。

 いろいろな楽しみ方ができる門司港レトロ地区。あなたも大正浪漫を感じに出掛けてみませんか。

門司港駅グランドオープニングマンス

 門司港駅グランドオープンに合わせて、3月に門司港レトロ地区一帯で催されるさまざまなイベントを紹介します。荒天中止(ただし駅キャンドルは雨天中止)。

門司港駅 ライトアップ点灯式

 ライトアップのお披露目後には、ライブ演奏が行われます。3月9日(土)18時30分、駅前広場で。

青木カレンさん写真
▲青木カレンさん

駅前ステージイベント

 バナナのたたき売りや音楽ステージ、吹奏楽演奏、よさこいなど。3月10日(日)12時から、駅前広場で。

プロジェクションマッピングされた門司港駅写真

プロジェクションマッピング

 駅舎の壁面に、門司港の過去、現在、未来を表現した映像を投影します。3月10日(日)19~21時、駅前広場で。

フィナーレ音楽花火&門司港駅彩色ライトアップ

 花火は3月30日(土)19時から、第一船だまり周辺で。彩色ライトアップは、19時30分頃から駅前広場で。

関連イベント

限定メニュー写真

門司港レトロぐるめ博

 限定メニューや特典付きメニューなどを飲食すると、豪華商品が当たる応募券を進呈します。3月1日(金)~31日(日)、門司港レトロ地区の参加店舗で。

和フェス in 門司港

 大正浪漫の雰囲気を演出した大茶会や門司ブランド産品の直売会など。3月9日(土)・10日(日)の11時から、駅前広場や栄町商店街などで。

門司港 蚤(のみ)の市

 古物の露店市。3月9日(土)・10日(日)の9~15時、レトロ中央広場で。

駅マルシェ写真

門司港 駅マルシェ

 雑貨や飲食物の販売など。3月16日(土)・17日(日)の10~17時、駅前広場などで。

北九州ラーメン王座選手権

 14店舗が出店します。3月16日(土)・17日(日)の10~16時、レトロ中央広場などで。

駅キャンドル写真

駅キャンドル

 ろうそくの明かりと音楽で幻想的な世界を作り出します。3月23日(土)・24日(日)の17時30分~21時、駅前広場で。

春の鉄道マンス

 ステージイベントやミニ新幹線の運行など。3月23日(土)・24日(日)の9~17時、九州鉄道記念館で。

EVENTrip Market in 門司港駅

 個性的な店や飲食店、アーティストによる出店など。3月30日(土)・31日(日)の11~16時、駅前広場で。

ハンドメイドデイズ×門司港駅

 ハンドメイド作家の店が200店以上集合します。3月30日(土)・31日(日)の11~16時、レトロ中央広場などで。

「8620形蒸気機関車」の特別展示

 3月10日(日)9時30分~10時30分(予定)、門司港駅で。

 早朝より煙を排出したり汽笛を鳴らす場合があります。ご理解とご協力をお願いします。

 共通の内容 問い合わせは門司港レトロ倶楽部 電話093・332・0106へ。

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イベントの最新情報は専用ホームページでご覧ください。

【この特集に関するお問い合わせ】 産業経済局門司港レトロ課 電話093・322・1188

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