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腸管出血性大腸菌感染症

腸管出血性大腸菌感染症は、初夏~初秋が多発期として、十分注意が必要です。
しかしながら、気温の低い時期でも発生が見られることから、夏以外の季節も注意が必要です。
腸管出血性大腸菌は、食品や手指などを介して菌が口に入ることで感染しますので、食品の衛生的な取扱いや手洗いで感染を防ぎましょう。

北九州市オリジナル手洗い歌「きたきゅう手あらいうた」

 なお、市民の皆さまに感染症への注意喚起をするとともに、感染拡大防止を図るなどの目的で、必要に応じて報道発表を行っています。
報道発表資料については、こちらをご覧ください。 「感染症に関する報道発表情報(インフルエンザを除く)」

市内における腸管出血性大腸菌感染症発生状況

(平成28年7月20日現在)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
26 0 0 1 2 1 0 7 26 4 2 2 1 46
27 0 1 1 0 7 3 2 37 6 1 1 1 60
28 1 0 0 0 1 1 1           4

注)患者等の発生状況は医師の報告年月日により集計。

腸管出血性大腸菌感染症とは

 大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。

 腸管出血性大腸菌は、菌の成分により分類されています。代表的なものは「O157」で、そのほかに「O26」や「O111」などが知られています。

※ 溶血性尿毒症症候群(HUS)とは

 HUSとは溶血性尿毒症症侯群(Hemolytic Uremic Syndrome)の略です。
 様々な原因によって生じる血栓性微小血管炎(血栓性血小板減少性血管炎)による急性腎不全であり、(1)破砕状赤血球を伴った貧血、(2)血小板減少、(3)腎機能障害を特徴とします。HUSの初期には、顔色不良、乏尿、浮腫、意識障害などの症状が見られます。
 HUSは腸管出血性大腸菌感染の重症合併症の一つであり、子どもと高齢者に起こりやすいのでこの年齢層の人々には特に注意が必要です。

※ ベロ毒素とは

O157顕微鏡写真

 腸管出血性大腸菌が産生する毒素で、VT1とVT2の2種類があります。腸管出血性大腸菌には、VT1とVT2 の両毒素を産生する菌と、VT1またはVT2のいずれか一方を産生する菌があります。

主な症状

 腸管出血性大腸菌の感染では、全く症状がないものから重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまで様々です。多くの場合(感染の機会のあった者の約半数)は、おおよそ3~8日の潜伏期をおいて頻回の水様便で発病し、さらに激しい腹痛を伴い、まもなく著しい血便となることがあります(出血性大腸炎)。発熱はあっても、多くは一過性です。

 発症者の6~7%の人が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内(多くは5~7日後)に溶血性尿毒症症侯群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症するといわれています。

 激しい腹痛と血便がある場合には、特に注意が必要です。

感染経路

※感染経路は「食中毒」と、「感染症」の2つに大別されます。

【食中毒】
 腸管出血性大腸菌は、牛などの動物の腸管にいる菌です。主な原因食品は、牛肉や牛レバーなどの生食や加熱不十分な肉類です。また、食肉等から二次汚染した食品などあらゆる食品が原因となる可能があります。

【感染症】
 患者の介護をした人の手洗いが不十分なことから、二次感染につながることがあります(経口感染:手や、手でふれた食品を介して病原体に感染)。また、トイレや風呂を介した感染、子供用簡易プールでの感染、観光牧場での動物への接触などによる感染事例も知られています。

予防のポイント

  • 調理前、調理時、食事前、用便後、おむつ取り替えの後は、手洗い消毒を徹底しましょう。
  • 肉、レバーなどは十分に加熱して、生での喫食は避けましょう。
  • 生肉を扱った手、まな板、包丁などの器具は必ず殺菌・消毒をし、果物やサラダなど生で食べる食品や調理済みの食品は汚染しないようにしましょう。
  • 調理後の食品は、室温に長く置かず早めに食べましょう。
  • 食材やメニューの点検・見直しを行い、食品の保管についても十分に気をつけましょう。

早めの受診を心がけましょう

 腸管出血性大腸菌感染症は、無症状のものから軽い腹痛・下痢のみで終わるもの、重篤な合併症を起こすものまで様々です。
 また、症状から腸管出血菌大腸菌感染症と判断することはできません。
 気になる症状(腹痛、水のような下痢、鮮血のような血液の混ざった下痢、発熱、吐き気)がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

 なお、下痢止めを飲むことで、毒素が体内に留まってしまうことがあるので、自己判断で下痢止めなどの市販薬は飲まないようにしましょう。

二次感染を防ごう

 早めに医療機関を受診することで、周りの人への二次感染を防ぐこともできます。
 感染は病原菌に汚染された食品が口に入って起こるのが普通です。特に、「O157」の場合、感染力が強いため、人から人へ感染する可能性が高いといわれています。これが二次感染です。
 二次感染には、たとえば、家族の中に患者がいたときに、トイレのドアノブなどから他の家族に菌が移り、口に入って感染するなどということが考えられます。
 家族に患者がでた場合は、二次感染には十分に注意しましょう。

 腸管出血性大腸菌感染症はあくまでも経口感染です。口に入るものに十分に気を使えば予防できます。
 もし知らないうちに菌が付着したとしても、それが口に入らなければ感染しませんので、ここに挙げた予防策を普段から実行しましょう。

このページの作成者

保健福祉局保健衛生部保健衛生課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2435 FAX:093-582-4037

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