特集北九州市ふるさとかるた 1ページ|2ページ|

喜多丘家が選んだお気に入りの札を紹介します

喜多丘家の7人
  • 絵札 ち
  • 絵札 つ
  • 絵札 そ

とばたぎおんおおやまがさ

 僕は絶対に戸畑祇園大山笠の札だね。北九州市には魅力的なお祭りがたくさんあるけど、これは200年の歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財に指定されているんだ。でもね、本当にすごいと思うのは、同じ山笠なのに昼と夜とでまるで違う姿を見せることだよ。昼間は豪華な装飾に彩られていた古式ゆかしい山笠が、夜になると装飾をすべて取り払い、309個・12段に重ねられたちょうちんの光のピラミッドに変わるんだ。実はピラミッドの中には人がいて、ちょうちんの火が燃え広がらないようにしているんだよ。祭りのクライマックスに、「ヨイトサ」の勇ましい掛け声と幻想的な美しさでまちを練り歩く姿は圧巻だね。

梅雨の雨 紫陽花濡らす 高塔山

たかとうやま

 私は高塔山の札が一番好きよ。初夏には4万本を超えるアジサイが咲き乱れ、山を染めていく。その姿は美しい以外の言葉が見当たらないほどよ。そのアジサイは、小学生やボランティアの人たちが大切に育てたものを高塔山に植樹して、少しずつ増やしていったんだって。ほかにも4月は桜、5月はツツジと、花の名所として多くの人に愛されているの。洞海湾や若戸大橋を一望できる眺めも最高だけど、特に夜景はお勧めね。若松区出身で芥川賞作家・火野葦平の文学碑や彼の作品「石と釘」に登場するかっぱ封じの地蔵尊、仏舎利塔などを探訪するのも楽しいわよ。

曽根干潟 生きてる化石 カブトガニ

 僕はやっぱりこの曽根干潟の札。この札は誰にも取らせないよ。曽根干潟には「生きた化石」と言われるカブトガニがいるんだ。学校の社会見学で行った時、卵を産んでいるところを見ることができたんだよ。教科書に載っているような珍しい生き物が実際に見られるなんて、すごいことだよね。そのほかにも500種類以上の生き物がいて、中には絶滅しそうな野鳥なんかもいるって先生が教えてくれたんだ。休日には、望遠鏡や双眼鏡を持った人たちがたくさん集まるんだって。こんな貴重な場所は大切にしなくちゃいけないね。

北九州市ふるさとかるたの遊び方

[基本ルール]

  • 3人1チームの団体戦とし、6人で試合を行います。
  • 試合時間は15分です。
  • 全45枚の読み札から4枚を抜き、41枚の絵札を取り合います。
  • 競技が終了した時点で、絵札を多く取ったチームを勝ちとします。

[かるたの進め方]

  1. (1)対戦する2チームの選手が交互に並んで、絵札を円状に囲みます。
  2. (2)試合を始める前、1分間で絵札の場所を覚えます。
  3. (3)読み札が読まれるまでは両手はひざの上に置いてください。
  4. (4)読み札に合わせた絵札を素早く取ります。お手付きはありません。
  5. (5)試合は、41枚の読み札がすべてなくなるか、15分を経過した時点で終了します。

読み句にはみんなの思いが詰まっています

 北九州市ふるさとかるたの読み句45首は公募し、このまちを知り、誇りに思う多くの人からいただいた句を集めたものです。ここでは北九州市在住の2人に読み句に込めた思いを聞きました。

札と絵札 ろ 櫓山荘 久女多佳子の 句碑いだき 柴山品子さん写真

ろざんそう

柴山品子さん(72歳・小倉南区)

 短歌を長年詠んでいますが、杉田久女の俳句は同じ女性として素晴らしいと思っていました。櫓山荘は大正時代に知識人の集まる文化サロンとして橋本豊次郎が建てましたが、彼の妻の多佳子はここで俳人だった久女と出会い俳句の道に進みます。現在は公園として整備され、二人の句碑も建っています。皆さんにもここを訪れ、彼女たちのことをもっと知ってほしい、そして郷土の誇りにしてほしいと思います。

札と絵札 や 焼きうどん 小倉の味を 楽しもう 内尾大和くん写真

やきうどん

内尾大和くん(15歳・小倉南区)

 「かるたの読み句を応募しよう」と先生から言われた時に、すぐ浮かんだのが焼きうどんだったんです。中学生だけの応募かなと思っていたのですが、いろんな年代の人が投句していて驚きました。簡単な句だったので、選ばれるとは思いませんでしたが、家族は「良かったやん」と喜んでくれました。これまで焼きうどんをあまり食べなかったけど、これからはもうちょっと食べてみようかな、と思います。

北九州市ふるさとかるたは、各市民センターで遊ぶことができます。ぜひ、体験してみてください。

【この特集に関する問い合わせ】 企画文化局シティプロモーション部 TEL093・582・3636

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