特集定住・移住の促進に向けて

住むなら北九州市!プロジェクト

太田健成さん写真
▲地方創生推進室 太田健成さん

 わが国が直面する人口減少・超高齢化という大きな課題に対応するため、国は、東京一極集中の是正を図り、元気で豊かな「地方創生」の実現を目指しています。本市においても、この「地方創生」の取り組みの一つとして、主に首都圏からの移住施策を推進しています。今回は、本市の進める「住むなら北九州市! プロジェクト」について、地方創生推進室の担当職員に話を聞きました。

住みよいまち北九州市の発信

 本市では昨年、本市にゆかりのある首都圏在住の40・50代1500人に移住に関するアンケート調査を行いました。その結果、本市への移住にあたり何を重視するかの質問では、他都市に比べて「仕事」の比率が高く、改めて就業支援対策の強化が必要と分かりました。そこで、今年8月、国家戦略特区事業として全国初の「シニア・ハローワーク」が戸畑区に設置されました。また、アンケートではワーク・ライフ・バランスを重視する割合が高く、仕事と生活の調和がとれる都市であることの情報発信も大切です。

 本市は充実した医療や介護、多様な雇用や創業支援、年度当初における待機児童ゼロをはじめとした子育てのしやすさ、さらには自然豊かで食の魅力や物価の安さといった居住環境が総合的に高く評価されており、今年、民間雑誌の特集「50歳から住みたい地方ランキング」で全国1位、またNPO法人の「次世代育成環境ランキング」では5年連続の政令指定都市第1位に選ばれました。今後は、本市のこうした「住みよいまち北九州市」を積極的に市内外にアピールしていきます。

太田健成さん写真
太田健成さん写真

定住・移住促進の取り組み

 本市では、さまざまな定住・移住促進事業を行っています。

 「住むなら北九州市! 応援団体登録制度」では、本市の定住・移住の取り組みに賛同する企業や団体を募集し、市と登録団体・企業が協力して、定住・移住促進に向けた情報発信や受け入れ体制づくりなどの取り組みを行っていきます。

 「(仮称)北九州市すまいるクラブ」は、会員登録した移住希望者に移住関連情報やさまざまな特典を提供するものです。

 「お試し居住」は、最長1カ月間、八幡東区東田で暮らし、生活体験や就労・起業のための企業訪問などを行います。昨年度から実施し、実際に本市の住みやすさを実感することで移住につながった実績もあります。

 また、「移住相談員(首都圏)・移住コーディネーター(本市)」の設置で、首都圏の移住希望者に対する相談対応と本市での受け入れ態勢の強化を行います。

市民一人一人から発信

 このように、本市では官民が連携した新たな取り組みをはじめ、強みや魅力を生かした定住・移住促進施策を、本格的に進めています。市民の皆さんも、市外の友人知人にぜひ「住みよいまち北九州市」や「住むなら北九州市! プロジェクト」を紹介してください。これからも、全市を挙げて定住・移住促進に取り組んでいきましょう。

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中高年齢層の求職者を応援

全国初のシニア・ハローワーク

 ウェルとばた8階(戸畑駅前)に8月29日、おおむね50歳以上の人の就労支援を重点的に図る「シニア・ハローワーク戸畑」が開所し、本市と福岡労働局が連携して一体的に事業運営を行っています。

 シニア・ハローワーク戸畑の設置により、本市の中高年齢者の就業拠点施設である高年齢者就業支援センター等の関係機関やU・Iターン、北九州市版生涯活躍のまちなどの取り組みとさらに連携し、求人の開拓や求職者のシニア・ハローワーク戸畑への誘導を行っています。

 また、シニア・ハローワーク戸畑における求人情報を本市の東京事務所でも閲覧できる端末を設置します。首都圏方面から北九州市へ移り住みたいと考えている人たちへのセカンドキャリア支援を行うことで定住・移住促進の一端を担うことを期待しています。

 中高年齢者が地元企業や地域社会で活躍し、住み慣れた地域でさらに生き生きと暮らしていけるよう利用者に寄り添った支援を促進していきます。

【この特集に関するお問い合わせ】  企画調整局地方創生推進室  TEL093・582・2174、産業経済局雇用政策課  TEL093・882・5400

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