人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2020年11月27日(金)放送

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ぼくのあこがれの人
今日は、北九州市八幡東区の小学五年生、益田奏汰さんの作文をご紹介します。題は『ぼくのあこがれの人』です。この作文は一部省略して朗読します。

ぼくがあこがれている人は、とあるおじいさんです。おじいさんは、朝からいろんな所のゴミを拾ったり自分から進んで「おはようございます。」や、「こんにちは。」とあいさつをしたりしています。ふだんぼくは、 笑顔であいさつをされても、あまり笑顔にならないのですが、あのおじいさんのあいさつには、なんだか笑顔になるオーラがあるようで、「何でだろう?」「どうやったんだろう!」と不思議になります。
なので、次の日、マンションのまどから十五分間そのおじいさんの行動を観察してみました。すると、五分も経たずに通行人にあいさつをしました。その笑顔はやっぱり昨日と同じでした。声も聞かないとと思い、家から飛び出ました。そして、わざと声をかけました。当たり前のように返事が返ってきました。「おはよう」、その声はいつものおじいさんの声でした。笑顔を近くで見ると、なぜそのおじいさんのあいさつだけ笑顔になるのかというぎ問をとくカギが見えた気がしました。その笑顔は、自然に心から笑っている笑顔で、むじゃきな笑顔でした。ぼくは、またもや笑顔になりました。
次の日、ぼくは鏡を見て笑顔を作ってみました。でも、その笑顔はぎこちなかったです。ぼくは心から笑顔にしようと笑いました。自然に。すると、鏡にうつったのは、あのおじいさんのように、むじゃきな笑顔でした。
ぼくはさっそくエレベーターに乗りました。すると、いつもあまり笑わない女性が乗っていました。そこで、おじいさんのような笑顔で、ハキハキと、「おはようございます。」と言ってみました。すると、その女性が笑ってあいさつしてくれました。ぼくは心の中でガッツポーズをしました。ぼくはおじいさんから、心から笑う自然な笑顔と、人を笑顔にするあいさつを学びました。
おじいさん、ありがとう。

いかがでしたか。笑顔には、人の心を温かくしてくれる不思議な力があるようです。奏汰さんはおじいさんから、そんな 笑顔の大切さを教えてもらったんですね。
では、また。