人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2013年10月30日(水)放送

テーマ / 環境/ESD ジャンル検索

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街全体を教室に
北九州市人権推進センターがお送りする「明日への伝言板」です。

 皆さんは、住んでいる街が好きですか。

10年後、20年後どんな街にしたいですか。

住みよい地域をつくるには、さまざまな分野の人々が知恵を出し合い、

問題解決に取り組むことが必要です。

そのような活動を通じて人を育て、さらに活動を広げていくことをESD(イーエスディー)と呼びます。

ESD(イーエスディー)とはEducation(エデュケーション) for(フォー) Sustainable(サスティナブル) Development(ディベロップメント)の略称で、

「持続可能な開発のための教育」と訳されています。

 北九州市では2006年、市民が中心となりESDの取り組みをスタートさせました。

持続可能というと、環境や少子高齢化対策などがイメージしやすいかもしれませんが、

さまざまな課題に取り組むESDの根底には

「市民一人一人の人権を大切にする」という考えがあります。

人々の多様性を積極的に受け入れ、互いを認め合い、

つながっていく人権尊重の考え方が持続可能な街づくりの基本といえるのです。

 2013年3月には、北九州市内にある十校の大学が、

小倉(こくら)の中心地に活動拠点となる

「北九州まなびとESD(イーエスディー)ステーション」を開設しました。

街全体を教室に見立て、各大学の枠組みを越えて学生がつながり、

地域と連携して課題に向き合い、よりよい街づくりのために活動しています。

広報を担当する谷口竜平(たにぐちりょうへい)さんは、

「大学で知識を学び、ここで実践力を養っている」と話します。

 大学生が企画する「まなびとプロジェクト」では、

24の幅広いテーマからなるプロジェクトが実施されています。

その中には、小倉の魅力を発信するイベントの企画・運営、栄養学科の学生による

市民向けの食生活診断もあります。

また、若者の目線で男女共同参画社会の重要性を伝える「Gerbera(ガーベラ)プロジェクト」では、

学生同士が自らの恋愛観を語り合い、

社会問題となっているデートDVの早期発見を目指しています。

 まなびとESD(イーエスディー)ステーションでは、年齢を問わず誰でも参加でき、

街づくりを学べる「まなびと講座」も開催。

谷口さんは「気になる講座があれば、気軽に参加して」と呼びかけています。

 私たち一人一人の行動が、人権や環境に配慮した

住みやすい街づくりにつながるかもしれませんね。

あなたも「まなびとESDステーション」をのぞいてみませんか。

 では、また。