北九州市人権推進センターがお送りする「明日への伝言板」です。
今日は、北九州市教育委員会が平成24年度に募集した人権作品の中から、
北九州市八幡西区(やはたにしく)の小学五年生、関萌々華(せきももか)さんの
『転校初日』という詩を紹介します。
本人の朗読でお聴きください。
『転校初日』
北九州市立光貞(みつさだ)小学校五年 関 萌々華
「行って来ます。」
今日は、転校初日。
弟と一緒に登校するが足どりは重い。
「知らない人ばっかり。」
「友達できるのだろうか。」
「いじわるされないかな。」
不安しかない。
とうとう、教室に入るときがきた。
みんなから、一斉に見つめられている。
わたしは、何も見えない。
いや、見ることができない。
先生に連れられて席につく。
じっとしたまま、時間がすぎるのを待つ。
「さようなら」のあいさつのあと、
この学校で、やっていけると思えた一言。
わたしを勇気付けてくれた言葉。
それは、となりの席から、聞こえた。
「よろしくね。」
いかがでしたか。
新しい学校に向かう途中、頭の中でいろんな不安が次々と湧き、
足取りも気持ちも重い萌々華さん。
クラスメートが待つ教室に入り視線を一斉に浴びると、
緊張で何も見ることができないほどでした。
でも、その日の帰りのあいさつの後、隣の席から声を掛けられました。
「よろしくね」の一言だったけど、不安と緊張が吹き飛んでよかったですね。
萌々華さんの隣の人は、萌々華さんの気持ちに気付いていたのでしょうか、
それとも、単にあいさつのつもりで「よろしくね」と言っただけだったのでしょうか。
それは分かりません。
でも、隣の人が何も声掛けしなかったら、
萌々華さんは不安なまま下校していたに違いありません。
次の日の朝も重い気持ちのまま登校したかもしれません。
転校生だけでなく、新しく輪の中に入るのは勇気が要りますね。
だからこそ、あいさつなどのちょっとした一言を口にする心遣い、気遣いがとても大切です。
気遣い合う―それはお互いに関心を持つこと、相手を大切に思うことですね。
では、また。
今日は、北九州市教育委員会が平成24年度に募集した人権作品の中から、
北九州市八幡西区(やはたにしく)の小学五年生、関萌々華(せきももか)さんの
『転校初日』という詩を紹介します。
本人の朗読でお聴きください。
『転校初日』
北九州市立光貞(みつさだ)小学校五年 関 萌々華
「行って来ます。」
今日は、転校初日。
弟と一緒に登校するが足どりは重い。
「知らない人ばっかり。」
「友達できるのだろうか。」
「いじわるされないかな。」
不安しかない。
とうとう、教室に入るときがきた。
みんなから、一斉に見つめられている。
わたしは、何も見えない。
いや、見ることができない。
先生に連れられて席につく。
じっとしたまま、時間がすぎるのを待つ。
「さようなら」のあいさつのあと、
この学校で、やっていけると思えた一言。
わたしを勇気付けてくれた言葉。
それは、となりの席から、聞こえた。
「よろしくね。」
いかがでしたか。
新しい学校に向かう途中、頭の中でいろんな不安が次々と湧き、
足取りも気持ちも重い萌々華さん。
クラスメートが待つ教室に入り視線を一斉に浴びると、
緊張で何も見ることができないほどでした。
でも、その日の帰りのあいさつの後、隣の席から声を掛けられました。
「よろしくね」の一言だったけど、不安と緊張が吹き飛んでよかったですね。
萌々華さんの隣の人は、萌々華さんの気持ちに気付いていたのでしょうか、
それとも、単にあいさつのつもりで「よろしくね」と言っただけだったのでしょうか。
それは分かりません。
でも、隣の人が何も声掛けしなかったら、
萌々華さんは不安なまま下校していたに違いありません。
次の日の朝も重い気持ちのまま登校したかもしれません。
転校生だけでなく、新しく輪の中に入るのは勇気が要りますね。
だからこそ、あいさつなどのちょっとした一言を口にする心遣い、気遣いがとても大切です。
気遣い合う―それはお互いに関心を持つこと、相手を大切に思うことですね。
では、また。