北九州市人権推進センターがお送りする「明日への伝言板」です。
今日は、人種差別撲滅を目指すプロサッカー選手、
ケヴィン・ボアテングさんのお話です。
ボアテング選手は、ガーナ代表で、世界のさまざまなチームで活躍しています。
2013年1月3日、当時、イタリアのACミランに在籍していたボアテング選手は、
イタリアの他のチームとの親善試合の途中でプレーをやめて、自ら退場しました。
黒人である自分をはじめACミランの有色人種選手たちに対する、
相手チームのサポーターからの人種差別的なやじがやまなかったからです。
猿の鳴き声をまねするなど、やじはとても侮辱的なものでした。
ボアテング選手のチームメートは彼の行動に賛同し、
「善良なサポーターや相手選手には申し訳ないが、
今後このようなことが起こらないようにするためには仕方がない」と、
プレー再開を拒否。
前代未聞の試合中止となりました。
ボアテング選手はそれまでも人種差別の標的にされてきました。
今回の試合放棄は激しい怒りとともに、
「人種差別をただ無視するだけでは何も変わらない。人種差別と闘う」という
意思表示でもあったのです。
以後、ボアテング選手はマスコミなどを通じて
「試合で人種差別行為があれば、審判が競技を中断してそれをやめるように働き掛けるべきだ」
などという意見を積極的に発言。
ヨーロッパの主要クラブの黒人選手たちもボアテング選手の意見に支持を示しました。
2013年3月、スイス・ジュネーブで行われた国際人種差別撤廃デーの
国連イベントに参加したボアテング選手は次のように訴えました。
「差別はわれわれが立ち上がらなくては拡大する一方です。
差別は私たちの無関心によって活性化する、危険で感染力の強いウイルスのようなものです」
こうしたボアテング選手の発言を受け、イタリアサッカー協会は2013年シーズン途中から、
サポーターの人種差別的な振る舞いに対して、厳しいルールを導入しました。
いかがでしたか。
ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手も
サポーターから人種差別の標的にされることがあります。
一方で最近、日本国内では在日韓国・朝鮮人に対する憎悪を表す
ヘイトスピーチのデモが増えています。
私たち一人一人が人種や肌の色などを理由とした差別を認めないという、
強い意思が必要ではないでしょうか。
では、また。
今日は、人種差別撲滅を目指すプロサッカー選手、
ケヴィン・ボアテングさんのお話です。
ボアテング選手は、ガーナ代表で、世界のさまざまなチームで活躍しています。
2013年1月3日、当時、イタリアのACミランに在籍していたボアテング選手は、
イタリアの他のチームとの親善試合の途中でプレーをやめて、自ら退場しました。
黒人である自分をはじめACミランの有色人種選手たちに対する、
相手チームのサポーターからの人種差別的なやじがやまなかったからです。
猿の鳴き声をまねするなど、やじはとても侮辱的なものでした。
ボアテング選手のチームメートは彼の行動に賛同し、
「善良なサポーターや相手選手には申し訳ないが、
今後このようなことが起こらないようにするためには仕方がない」と、
プレー再開を拒否。
前代未聞の試合中止となりました。
ボアテング選手はそれまでも人種差別の標的にされてきました。
今回の試合放棄は激しい怒りとともに、
「人種差別をただ無視するだけでは何も変わらない。人種差別と闘う」という
意思表示でもあったのです。
以後、ボアテング選手はマスコミなどを通じて
「試合で人種差別行為があれば、審判が競技を中断してそれをやめるように働き掛けるべきだ」
などという意見を積極的に発言。
ヨーロッパの主要クラブの黒人選手たちもボアテング選手の意見に支持を示しました。
2013年3月、スイス・ジュネーブで行われた国際人種差別撤廃デーの
国連イベントに参加したボアテング選手は次のように訴えました。
「差別はわれわれが立ち上がらなくては拡大する一方です。
差別は私たちの無関心によって活性化する、危険で感染力の強いウイルスのようなものです」
こうしたボアテング選手の発言を受け、イタリアサッカー協会は2013年シーズン途中から、
サポーターの人種差別的な振る舞いに対して、厳しいルールを導入しました。
いかがでしたか。
ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手も
サポーターから人種差別の標的にされることがあります。
一方で最近、日本国内では在日韓国・朝鮮人に対する憎悪を表す
ヘイトスピーチのデモが増えています。
私たち一人一人が人種や肌の色などを理由とした差別を認めないという、
強い意思が必要ではないでしょうか。
では、また。