人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2017年11月02日(木)放送

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青少年ピースフォーラムで学んだこと
毎年八月、長崎市で開催される青少年ピースフォーラムは、全国の小中学生及び高校生等が集い、平和について学習します。今日は、このフォーラムに参加した北九州市小倉南区の小学五年生、太田侑良さんの感想文を紹介します。この作文は一部省略して朗読します。

一日目で一番心に残ったのが、原爆の被爆者、永野さんのお話でした。永野さんの弟は、防空壕で全身やけどで見つかりました。そして、八月十一日、「痛い、痛い」と言いながら亡くなったそうです。妹も約一ヶ月後、全身に紫の斑点ができて亡くなりました。弟と妹が苦しみながら亡くなる姿を見るのは、とても、とても辛くて悲しかったと思います。
二日目に一番心に残ったのが、原爆資料館です。被爆してケガをした人の写真があって、顔の右半分が焼けている人や、背中をやけどしている人もいました。これを見て、原子爆弾は身体が燃える程の恐ろしい威力の爆弾だったんだなと思いました。
三日目で一番心に残ったのが、大刀洗平和記念館でした。戦争で亡くなった人の写真が置いてある部屋がありました。私と同じ位の年齢の人もいました。中には外国の人もいて、悲しむのは日本人だけじゃなく、相手の国の人も悲しんでいるだろうなと思いました。
私は、この三日間で戦争と原子爆弾の恐ろしさを色々と知りました。傷つく人が沢山でる、辛くて、悲しい戦争をなぜしたのだろうかと思います。戦争の悲惨さを知れば、戦争をする人はいないのではないかと思います。私はピースフォーラムで知った戦争の悲惨さを、家族や友だちに伝えようと思います。
これから先、戦争のない平和な日本であってほしいです。そのために、今私にできる事を教えてもらいました。まず、となりの人と、次に学級で、次に社会で、仲良くすることです。どんどんと仲良しの輪が広がって、それが平和につながっていきます。いつか戦争のない世界にできたらいいと思います。

いかがでしたか。戦争の悲惨さ、原爆の恐ろしさを学んだ侑良さんは、亡くなっていった人に思いを寄せ、戦争のない世界にしたいという強い思いを持ちました。侑良さんが教えてもらった、「まず、となりの人と仲良くすること」から、私たちも始めていきたいですね。
では、また。