人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2017年11月07日(火)放送

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中学生が考える「いじめ」
今日は「すてきな笑顔プロジェクト」についてのお話です。
 『平成二十九年版子供・若者白書』によると、小学校四年生から中学三年生の子どもたちに「この半年で一回でも、仲間はずれにされたり、無視されたり、陰口を言われたりしましたか。」と質問したところ、およそ半数の子どもたちが、そんな経験があると答えました。
また、特定の子どもがいつもいじめられているとは限らず、多くの子どもがいじめたり、いじめられたりと両方を経験しているそうです。
北九州市の中学校ではどうでしょうか。夏休みの一日、北九州市内の中学校二十二校から四十五名の中学二年生が集まり、北九州ドリームサミット2017「すてきな笑顔プロジェクト」として、中学生自身がいじめについて熱く語り合いました。
「その人が話しかけても答えない、皆で無視するいじめがある。」
「冗談のつもりでも、本人がいやなら、僕がしたのはいじめだ。」
「机に落書きされて学校に来なくなった友達がいた。今は来ているけれど、また、いじめられていないか、気になります。」
「いじめだと思っても、周りの雰囲気で注意しにくい。」
「教えられた待ち合わせ場所に行っても誰も来ない。寂しかった。」
どうしたらいじめがなくなるか、も考えました。
「いじめは本当に悪いんだから、勇気を持って注意したい。」
「いじめは格好悪いという意識を、皆に植え付けよう。」
「ネットで間違った情報を流されたりするいじめは、分かりにくいけど、さ細なことも相談できる環境を作りたいです。」
「周りがいじめに気づく、友達として声掛けをすることが大切だ。」
「大事なのは、相手の気持ちになること。皆がいじめをなくそうと考え、思いやりの心を持つといい。」
「ここで話し合ったことを学校の皆にも知ってもらいたい。そして、少しでもいじめが少なくなるようにしたい。」
プロジェクトを通して、いじめへの理解を深めた四十五名の中学生たち。彼らは、それぞれの学校でいじめをなくすために、さまざまな発信を始めています。熱い気持ちが広がって、いつか、いじめのない北九州市にしたいですね。
では、また。