人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2018年11月01日(木)放送

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わたしの体、わたしの気もち
今日は、北九州市小倉北区の小学二年生、徳久夏梨さんの作文を紹介します。題は『わたしの体、わたしの気もち』です。

わたしは、アトピーせいひふえんで、体をかいてしまいます。とくにあつい日は、あせをたくさんかくので、かゆみがましてつらいです。左手のひじには、ブツブツが三こあって、ひどいです。生まれて五か月からあるそうで、くすりをのむのですが、なおりません。前は玉子アレルギー、今はあさりアレルギーです。もうなん年もなおりません。わたしは、はだがあれているので、たまに、「おかしい。」と言われることがあります。そんなことをいった人は、もしはんたいに、わたしだったとしたら…と考えてほしいです。
みんな一人一人が、あいての気もちになって考えることができたら、きっとかなしんだりいやな気もちになることがなくなって、しあわせいっぱいになると思います。
 
いかがでしたか。
作文のタイトル「わたしの体、わたしの気もち」には、体のことだけでなく、目には見えない「わたしの気持ち」を分かって欲しいという、夏梨さんの思いが込められています。
本人でないと、本当の辛さは分からないのかもしれません。でも、夏梨さんは、「わたしだったとしたら…と考えてほしいです。」と語りかけています。「もし、自分だったら」と、その辛さを周りの人たちが想像することができれば、思いやりを持った行動ができるのではないでしょうか。
困っている人がいたら「どうしたの?」と声を掛けたり、悩んでいる人がいたら「辛いよね」と思いを寄せたり、落ち込んでいる人がいたら「大丈夫だよ」とエールを送ったり。そんな何気ない一言がうれしかったことはありませんか。
夏梨さんが作文の最後に書いた言葉、私たちにとって、とても大切なことだと思います。
「みんな一人一人が、あいての気もちになって考えることができたら、きっとかなしんだりいやな気もちになることがなくなって、しあわせいっぱいになると思います。」
私たちも、まずは、身近な人の気持ちを思いやることから、「しあわせ」をいっぱい広げていきたいですね。
では、また。