人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2018年11月22日(木)放送

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高齢者も住みよいまちづくり
北九州市若松区の高須地区には、高齢者の交流を目的にしたサロンが五か所開設されています。また、高齢者が気軽に利用できるカフェも三か所あります。空き店舗だった喫茶店を活用した、しゃべり場「コットンハウス」、気軽にフラーッと来てくれれば、と開いたメンズカフェサロン「ふら~っと」など。月に数回開かれる集いの場では、コーヒーを片手に、人々が会話を楽しんでいます。
こうした高齢者の居場所づくりを推進してきた高須地区社会福祉協議会の香月会長は「高齢者になっても、女性は上手に地域とつながっているのですが、男性は、定年を迎えると居場所がなく、家に閉じこもりがちで、その結果、体力まで衰えてしまうこともあります。そういう人を積極的にサロンやカフェに誘うんです。人とつながり、居場所が出来ると、生き生きしてきます。サロンに通いだして、閉じこもりがちだった人が、元気を取り戻した例もあります」
地道に、粘り強く、何回も参加を促すそうです。かつて会社人間だった香月さん自身が、社会福祉協議会に入った時は、会社とは勝手が違う地域社会に戸惑うこともあったと言います。
「サロンになじめなかったら、まずは趣味のクラブでもいい。お互いが交流すると、町も明るくなります」と香月さん。
約三十五年前、ニュータウンとして誕生した高須地区は高齢化が一気に進みました。その危機感もあって、皆で「ふれあい 支えあう すこやかなまち 住みよい高須」とスローガンを決め、高須地区社会福祉協議会が中心となり、まち協、自治会なども協力し、オール高須の意気込みで、健やかなまちを実現しようと努力しています。
「ボランティアは人のためではなく自分のため」と言う香月さん。「人は、人との交流があって、初めて健康で長生きできるんです。高齢の男性も外に出て欲しい。皆が思いやりの心でつながるまちになって欲しい」と呼び掛けています。
また、新たに、男性を中心としたボランティア組織、お困りごとサポート「たかすちょこっと応援タイ」が発足し、高齢者にとっても住みよいまちにするため、活動を始めたそうです。
高齢者も活躍できるまちづくりに期待したいですね。
では、また。