人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2019年11月05日(火)放送

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かみさまからのおくりもの
今日は、北九州市小倉南区の小学二年生、峰駿斗さんの『かみさまからのおくりもの』という詩を紹介します。本人の朗読でお聴きください。

『かみさまからのおくりもの』
            北九州市立若園小学校二年 みね はやと
 
みんなには いいところがある
一人一人に
かみさまが とどけてくれたんだ

いいところは みんなちがう
足がはやい人もいれば
たべるのがすきな人もいる
べんきょうがとくいな人もいれば
友だちをつくるのが じょうずな人もいる

だけど
ぜんぶ かんぺきな人は
たぶん いない
だから みんなで たすけあうんだね

一人一人のいいところ
みんなで 見つけあって
みんなで 大切にしていきたい

かみさま
ぼくたちに
すてきなおくりものを ありがとう

いかがでしたか。
この詩は「みんなには いいところがある」と始まります。そしていろんないいところの持ち主が登場します。「足が速い人」「食べるのが好きな人」「勉強が得意な人」、そして「友達をつくるのが上手な人」。駿斗さん本人に聞いたら、彼は「友達をつくるのが上手な人」だと答えてくれました。
そして、この詩は続きます。「だけど ぜんぶ完璧な人は たぶんいない」「だから みんなで 助け合うんだね」と。
皆さんはどう思いますか? 完璧な人はいないから、みんなで助け合う。日常の慌ただしさの中で忘れていたことに気付かされた人もいるのではないでしょうか。
詩はさらに続きます。「一人一人のいいところ みんなで見つけあって みんなで大切にしていきたい」。そして最後は感謝の言葉。「神様 僕たちに 素敵な贈り物を ありがとう」
駿斗さんが言うように、私たちにはそれぞれいいところがあり、また、お互いに助け合う力をもっています。それはきっと、一人一人に与えられた素敵な贈り物なのですね。
 駿斗さんは、この詩を作ったとき、あれこれ頭をひねるのではなく、思い浮かんだことをごく素直に書いたのだそうです。友達のこと、駿斗さん自身のこと……。小学二年生の駿斗さんが気づいたことが、皆さんにも伝わってきたのではないでしょうか。
誰もが暮らしやすい社会をつくるために、まずは家族や友達など、身近な人のいいところ探しを始めてみませんか。
では、また。