人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2019年11月11日(月)放送

テーマ / 障害のある人 ジャンル検索

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ヘルプカードを知っていますか
北九州市では、障害のある人がスムーズに支援を受けられるようにするツールとしてヘルプカードを発行しています。この街に暮らす夫婦が食事の後、カードについて話しています。奥さんは今日、初めてこのカードを見かけたようですよ。

「ねえねえ。今日、バスの中で気になる光景を見たのよ。立っ ていた女性がね、席を譲ってもらってたんだけどさ、そのと き座っていた人に何かカードを見せてたんだよね。」
「へ〜、どんなカードだった?」
「白い十字とハートのマークが付いた、名刺サイズのカードよ。
あなた、福祉施設に勤めているから、知ってるんじゃない?」
「ああ、それヘルプカードだろ。」
「ヘルプカード?」
「自分の障害の特性や具体的に支援してほしいことをあらかじ め記入して、緊急時とかに見せることで、必要な支援をスムー ズに受けられるようにする携帯用カードなんだ。」
「その女性、障害があるように見えなかったけどなぁ。」
「外見から分かる障害ばかりじゃないよ。例えば、体の中の障 害や難病とか、外見からは分からないけれど支援や配慮を 必要とする場合もあるからね。」
「そう言われてみれば、そうよね。」
「北九州市のヘルプカードは、自分の特性や必要な支援のほか に、苦手なことや安心できること、名前や住所、かかりつ け医を書く欄もあるんだよ。それにカードは障害がある人 のためだけではないんだ。なぜだか分かる?」
「うーん、手助けする人もヘルプカードを見ることで、何をす ればいいか分かるから、かな?」
「その通り。支援する人、される人、両方に役立つカードな んだ。」
「ねえ、ヘルプカードって、どこに行けばもらえるの?」
「北九州市では、区役所や障害福祉施設に行けば手に入るし、 市のホームページからダウンロードして印刷することもでき るよ。」

いかがでしたか。ヘルプカードは、外見では分かりにくい障害を伝え、適切な支援につなげてくれる「架け橋」になります。ヘルプカードがもっと普及して、障害のある人が安心して暮らせる社会になるといいですね。
では、また。