人権を考える5分間のラジオ番組「明日への伝言板」

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  • 2019年10月25日(金)放送

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ヘアドネーション
今日は、北九州市若松区の小学五年生、塚崎朱雀さんの作文を紹介します。題は『ヘアドネーション』です。この作文は一部省略して朗読します。

私の親は美容師です。レジにはぼ金の箱があります。そこには、ヘアドネーション団体の名前が書いてありました。(そのぼ金箱に誰かお金を入れないのかなぁ)と思って見ていました。そんなことを思って見ているだけの私。(なんかずるいなぁ)と思ってお母さんに、
「ヘアドネーションってなんするん。」
と聞きました。するとお母さんは、
「病気でかみの毛がなくなってしまった人に自分のかみを切って、それをカツラにして、あげるんよぉー。」
と言いました。私は、ちょうどかみをのばしていたので「やろう。」と決意しました。でも、せっかくのばしたのを切らないといけないとか、もったいないとも思いました。でも私と同じくらいの子供でもかみがない子もいるから、やっぱりする!と二度目の決意をしました。
かみをのばすのは大変でした。かみを洗う時は、シャンプー2プッシュ、コンディショナー&トリートメント4プッシュ 。しかも、かみが重くて、頭がいたくなる時もあります。毎朝かみをとくのも一苦労です。一番下まで手がとどかない時もあるので毎日のケアは大変です。今は、その生活になれているけど、時々イライラすることもあります。でも、かみを伸ばすと決めたんだからやるしかないと思っています。六年生の冬に切ろうと思います。かみを切る時は自分で切ろうと思います。自分のかみの毛で、病気でかみがなくなってしまった人がよろこんでくれたら、私もうれしいです。

いかがでしたか。ヘアドネーションというのは、病気や事故で髪の毛を失った人のために、寄付された髪の毛でかつらを作り、無償で提供する活動です。
苦労して伸ばした髪を寄付しようと考えた朱雀さん。毎日髪の手入れもしっかりしていること、そして「髪を切る時は自分で切ろうと思います」という言葉に、決意の強さが表れていますね。髪の毛を失ってつらい思いをしている人にかつらと笑顔を届けたいという気持ち、きっと伝わるはずです。
では、また。